M16はリュングマン方式なのでピストンと呼べるパーツはありません。(パーツ交換によりM16をガスピストン方式に変更することは簡単です。)
アメリカでは「リュングマン」とは呼ばず、「ディレクト・インピンジメント(Direct impingement/略してDI)」と呼ぶ方が一般的ですが、リュングマン/DIはボルトキャリアに直接ガスを吹き付けて後退させるのでピストンは不要です。
しかし、派生型のHK416や、台湾版M16の65式小銃はガスピストン方式で、最近はAR-15でもガスピストン方式のモデルが増えてきました。
見分け方ですが、M16/AR-15のエジェクションポートから見えるボルトキャリアに穴が二つ縦に並んでいればリュングマン/DI方式です。この穴はガスポートで、ボルトの解放時にボルトキャリア内のガスを逃がすために存在します。
一方、ガスピストン方式のボルトキャリアにはガスが流入しないためガスポートがありません。