「9mm VS .40S&W」の議論ではよく誤解されがちなのですが、FBIが出した結論は「FBIにとってどちらが適しているか」ということであって、どんな状況のどの分野でも9mmが優れると結論を出したのではありません。
9mmが採用された経緯は理由も含めて「FBIが.40S&Wより9mmを選択した理由とは?」で触れましたが、リコイル、命中率、速射性、装弾数、コストなど、総合的に判断してFBI向きの9mm弾が採用されたということです。
.40S&Wのピストルでラピッドファイアでも高い集弾率を出せる人なら.40S&Wを使用すれば良いですし、それで何の問題もありません。
ですがFBIの場合は数万人(職員約3.5万人)近くが使用することになり、職員それぞれが異なる身長や体重で構成されています。
手の大きさも様々で射撃のスキルもバラバラです。
コストを度外視したとしても、そんな中で万人にとって使用しやすいのは、総合的に判断すればやはり9mmを選択することになるでしょうし、合理的な判断だと思います。
>グロック17で17発、40S&W弾のグロック22で15発と2発の違いがあるだけです。
無防備な時間となるマガジンチェンジは出来るだけ避けたいですし、2発の差は大きいと思います。
>40S&W弾なら一発で済む状況が9x19mm弾だと二発かかるということはないでしょうか?
命中すれば良いですが、速射時の命中率は9x19mmの方が優れる傾向があるので、まずは命中しやすい方が相手を無力化させるチャンスがあると思います。
もし撃ち比べて同等のスコアを出せるなら.40S&Wでも問題ないでしょう。