アメリカでは規制の内容は州によって異なります。
例としてカリフォルニア州ではフラッシュハイダーは違法で、マズルブレーキでもマズルフラッシュ抑制効果を謳っている製品は違法です。
法律上明確な指標があるわけではありませんが、マズルブレーキは内部の空間が狭く、反対にフラッシュハイダーは空間が広い特徴が目安になります。
マズルブレーキでも明確にマズルフラッシュを抑制する効果があるものはフラッシュハイダーと認定され違法となる可能性があります。
殆どの場合、マズルブレーキとして販売され「California compliant」の記述があればカリフォルニア州では合法と判断できますが、メーカーや販売者の主張が事実と異なる場合は違法になる可能性もあります。
この画像はA2フラッシュハイダーに似たマズルブレーキですが、これはカリフォルニア州で合法です。
先端部分が狭く、ガスが前方へ拡散されにくくなっています。
>その他のマズルデバイスでは規制はあるのでしょうか。
サプレッサー規制があります。
サプレッサー所持が違法な州、所持が合法だがハンティングで使用するのは違法な州、所持もハンティングでの使用も合法の州があります。
>銃身先端に穴をあけるような加工を施して実質ハイダー付きのような形式
カリフォルニア州ではポーテッドバレルは合法ですが、着脱式マガジンが備わったセミオートピストルのスレデッドバレルにマズルブレーキやコンペンセイターを装着するとアサルトウェポンとなり違法になります。
しかしライフルのスレデッドバレルにマズルブレーキやコンペンセイターを装着するのは合法です。
マズルフラッシュの大きさは使用弾薬の違いによっても大きく異なるため、法律的にグレーなところではあります。
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