>7.62×39mm
価格は以前より3割増しぐらいですが、他の9mmなどと比較すると高騰はしていませんね。
>一企業ならともかく一般人がそのようなものを使って簡単に再生弾など出来るものなのでしょうか?非常に疑問です。
長期的に射撃を趣味にしている人では弾のリローディングは一般的に行われています。
リローディングを行う理由は、「弾代の節約」、「命中精度を高めるため」、「作るのが楽しいから」など様々です。
ローダーなどの初期投資が必要ですし、弾薬の種類によっては弾代の節約にならない場合もありますが、長期的に数千数万発とリロードする場合はお得になる場合が多いです。
また、銃に適した弾薬を使用すると命中精度が向上するため、装薬の燃焼速度、弾頭重量、ヘッドスペースの管理といったバランスを調整し、使用する銃に最適な弾薬を作るのも射撃の楽しみ方の一つです。
高圧な弾薬を使用することは、車で例えると急発進と急ブレーキを繰り返しているようなもので、タイヤやブレーキパッドの交換時期が早くなるように、銃もパーツの消耗が激しくなり寿命が短くなります。
銃の摩耗具合を知るには摩耗痕(ウェアマーク)の状態や、ひび割れの有無を見て判断可能ですが、いつ割れるかといった予測を立てることは難しい場合もあるため、発射数や全体の状態から判断して予めパーツを交換するのも手です。しかし日常的に確認して小さなひび割れを発見してから交換しても遅くはありません。
通常、肉眼で見えないマイクロクラックが発生し、徐々に溝が広がって「割れ」が視認できる状態になります。
摩耗痕はパーツ同士が接触する部分で薄い痕が残り、接触が繰り返されることで徐々に表面にザラザラと凹凸が見られたり、凹みなどの変形が見られることで交換を判断することが可能です。
ベレッタ92FSを例にすると、ロッキングブロックは通常弾の使用で15000発に耐えるところ、高圧な弾薬を使用することで数千発や1万発以下で割れることがあります。
この場合、ロッキングブロックの接触面や角の凹み部分を見てある程度の交換時期を予測し判断することが可能です。
スポーツ用として使用する場合、ロッキングブロックが割れても銃が破裂するような危険はないため、割れたあとで交換しても問題ありませんが、ホームディフェンスやコンシールドキャリーなどで使用する場合は早めの交換が推奨されます。
1911ピストルの場合では、バレルリンク、スライドストップ、フレームレール、スライドなどが割れますが、割れやすい箇所には傾向があるため、そういった知識があればクリーニング時の確認で発見することは難しくありません。
>定期的に交換しなければいけない消耗部品はどれくらいあるのでしょうか?
ベレッタ92FSの場合、リコイルスプリングは3000発毎に交換すると良いです。
ロッキングブロックの交換は1万~1万5千発が目安になりますが、古い92Fで旧型のロッキングブロックは5千~1万発です。
もし中古で使い古された銃を購入した場合は、リコイルスプリングを含め全てのスプリングを交換するのがおすすめですが、全ての機能が正常に動作し実射してジャムが無ければ使用を継続しても問題ありません。
マガジンも消耗品のためマガジンスプリングの交換が必要になりますが、使い古せばマガジンリップも変形するため、マガジンを丸ごと交換することをお勧めします。
マガジンは使い方や使用頻度によって寿命が異なるため何発毎に交換とは一概に言えませんが、ジャムの頻度が増えたと思ったら買い替え時です。
>メンテだけで半永久的に使える
条件次第のため、一緒くたに断定的に語られる情報は鵜呑みにしない方が良いと思います。
ハードに使用すればトリガーメカやフレームに影響しますが、普通に使用していてもトリガーが戻らなくなったり、シリンダーが回らなくなるといったトラブルは生じます。
これはクリーニングだけで解決しない場合もあり、パーツ交換が必要になることも多いですが、どのパーツに問題が起こりやすいかはモデルによっても異なるため一概に言えません。
日常的に、トリガーの動き、ハンマーの打撃力、シリンダーギャップ、シリンダーのストップ位置、エジェクターロッドの緩み、フォーシングコーンの状態・・・などをチェックするのがお勧めです。
>やはりリボルバーといえど、定期的な部品交換は必須なのでしょうか?
パーツの動きが悪いなどの症状があれば交換が必要な場合もありますが、定期的な交換が必要であるかはモデルや使用弾薬によって負荷の掛かり方も異なるため一概に言えません。
モデルや使用状況によっては長期間の使用でも交換を必要としない場合もあります。
>弾が原因で他社の高精度な銃が本来の力を発揮できずに、トライアルに落ちるなんてことがあるのでしょうか?
トライアルの際にウィルソンやコルトなどからゴールデンセイバーの精度に不満が出ていたのは事実です。
当時コルト社はこれを不服として米国政府説明責任局(GAO)に調査を求めましたが、却下されています。
しかし、本当に弾薬の精度に致命的な問題があるとすれば参加企業全社がパスできないはずですが、6社のうち2社はパスしました。
大量生産の弾薬は同じ規格でも個々で微妙にサイズが異なり、それによってヘッドスペース等にも差が生まれやすいため、銃と弾薬の相性問題は常に考えられます。どんなに優れた銃でも弾薬との相性が悪ければ精度を出すことは困難になります。
また、パスしなかったメーカーのピストルで銃身のフィッティング等の精度に差があったことも考えられ、一概に弾薬の相性だけが問題であったとはいえません。
とはいえ、各社から5丁提出し、その中からランダムに2丁を抽出してテストされていたため、かなり条件の厳しいテストだったといえます。
>当時支給されていたと思われるこの.45ACPは現在も支給されているのでしょうか?
現在はウィンチェスター・レンジャーT(230グレイン)が採用されています。
トレーニング時の弾薬はレミントンのFMJ(230グレイン)です。
>スプリングフィールドアーモリーの銃は価格が安かったため、採用された」という記述があったのですが、これも本当のことなんでしょうか?
生産能力の差が大きな要素ですが、価格も採用理由の一つになっています。
銃の単価に大きな差はないものの、スプリングフィールドアーモリー社は5万発保証を付けたため、トータルコストが安くなりました。
一方、プロガン社は経営的にそのような大きな保証を付けることができませんでした。
>38スペシャル+Pを使い続けると500発程度で壊れる
アルミフレームに+Pを使用したとしても、たった500発で壊れるとは考えにくいのですが、因みにどちらからの情報でしょうか?
銃の状態や使用弾薬の詳細がわからないため何とも言えません。
仮に破損が起きたとしても、破損個所によって対処方法が異なります。
リボルバーでは高圧な弾薬を大量に消費するとフレームの前後が徐々に伸びる「フレームストレッチ」が起こることがあり、初期段階では広がったシリンダーギャップを適切な幅に調整することで対処可能ですが、限界を超えた場合はシリンダーが回らなくなるなどの問題が起こるため、フレーム交換が必要になります。
>9㎜ルガーを使う製品だと一般的にどのくらいの耐久性を持っているのでしょうか?
モデルにもよりますが、軍や法執行機関で採用されるような信頼性の高い9mmピストルであれば、概ね5~6万発は期待できます。
(リコイルスプリングは2000~3000発ごとの交換が推奨されます)
M&Pの場合では、pistol-training.comの記事で6万発を超えてスライドにクラックが入ったという報告があります。
軍において銃は目的を達成するための道具である以上、目的が変わればそれに適した道具が使用されます。
しかし実戦で何が最も優先されるかを考えたとき、それは「トリガーを引けば必ず弾が発射される」という作動の信頼性が重要視されます。
耐久性や装弾数云々以前に、必要なときに弾が出なければ使用する意味がありません。
また耐久性に関しては定期的なパーツ交換などメンテナンスで解決されるため、信頼性が高いとして例に挙げられる銃においては大差が生じる要素ではありません。
そこで私はベレッタM9(92FS)を「最強」として選びたいと思います。
もちろんベレッタM9にも欠点が存在しますが、ジャムが少ない作動の確実性という点で非常に優秀で、軍により膨大な時間とコストを掛けてテストされ、同時にバトルプルーフされているという高い信頼性を証明する科学的かつ経験的な裏付けがあります。
ジャムが少ない信頼性の高いピストルは多数存在しますが、ランダムに抽出した多数の同一の銃を何十万発も試射するといった大規模なテストが行われる機会は限られており、特に民間レベルでは滅多に行えるものではありません。
ベレッタM9(92FS)はバックストラップに親指を当てて人差し指でトリガーを引くといった極端な撃ち方でも確実に装填と排莢が可能で、弾頭重量や弾頭の種類が変化しても安定しています。
しかし最初に述べた通り道具は目的によって選ばれるため、例を挙げるとネイビーシールズがグロック19を採用したように、海水に浸かる環境下ではベレッタM9よりグロック19の方が適しているといえます。
また、どんな銃も「良い状態」を維持しなければジャムが発生しやすくなるため、定期的な消耗パーツ(スプリング類やマガジンなど)の交換や、適切な弾薬を使用するといった「適切な取り扱い」が前提となります。
弾の方が柔らかいですが、繰り返し銃身内を通過することで銃身も摩耗します。
損傷の度合いは銃や弾薬によって異なり、数千発から数十万発といった弾薬を消費すると損傷が進み、やがて弾の回転が不足し命中精度が悪化します。
発射時に銃身内は高温高圧の状態になり、熱、圧力、摩擦、弾薬の成分による化学反応などによって細かいひび割れが生じ、次第に削れた状態になります。
ゆうたゲスト
ポルさん、何度もありがとうございます。
3万発撃てれば寿命だと諦めがつくんじゃないでしょうか。
さすがに4500発は…と思いますが、原因がはっきりしてますから仕方ありませんね。
あと納入価格の件ですが、やっぱりP226は高かったんでしょうか。
今度のM17(P320)はずいぶん安い納入価格だと噂されていますが…。
>トライアル中にベレッタM9は二度も事故を起こしていたんですか。
件数で言うとスライド破損(肉眼で見えない割れを含む)が14件です。(海軍3件/陸軍11件/負傷者4人)
そのうち4件はM9ではなく民間モデルの92SBF/92SBでした。
3万発で破損したものと4500発で破損したものがありますが、4500発で破損したのは誤って9mmNATOより高圧な弾薬が使用された結果です。
破損したスライドはいずれもイタリア/フランス製でしたが、1988年からアメリカで製造されてからは問題は起きていません。
>それを覆すほどベレッタM9、もしくはベレッタと米軍に何か特別なものがあったのでしょうか。
決め手となったのはコストで、SIGはベレッタより安い価格を提示できませんでした。
現場の使用者にとっては関係ないことですが、トライアルでは価格差も大きなウェイトを占めていますね。
>噂レベルの話で恐縮ですがM9トライアルには政治的な判断も加味されたとする意見もありますよね…。
無いとは言えませんが、真相は分かりませんね。
実際に拝見しないと何とも言えませんが、ネジの溝に汚れが溜まったりチョークチューブの変形が原因だと問題なので、銃砲店やガンスミスに持ち込んでプロに判断してもらった方が良いと思います。
>銃身寿命が尽きたと考えてよろしいでしょうか?
そうでは無いとは言えませんが、一般的にスムースボアのショットガンでは正常に使用すれば数万~数十万発以上持つので、銃身命数の限界を経験する人はあまり多くありません。
>この状態でスラッグ 等を撃った場合、銃身破裂の危険は高いでしょうか?
鉛のスラグであれば問題無いと思いますが、弾速が高速な弾薬やスチールショットは避けた方が良いかもしれません。
(これも実際に拝見しないと判断できませんが)
メンテナンスが行き届いた信頼性の高い銃であれば1万発撃って1回ダブルフィードがあるかないかというレベルでレアですが、リコイルスプリングは3000~5000発辺りからヘタってくるため、交換しないで放置していれば頻発しやすくなります。
(高圧のNATO弾の影響は無いとは言えませんが、民間のファクトリーアモでも同じことが起きます)
ダブルフィードがレアとはいえ、脅威に対峙する軍においては「必要なときに発射できない=命の危機」ですから、ジャムに対処するスキルは必須です。
特にダブルフィードが発生したら必ずマガジンを抜く必要があり時間を要するため、トレーニングが欠かせません。
1911ピストルのハンマーのバネ(メインスプリング)がヘタる心配は無用です。
使用環境が悪いなど、腐食が発生する状態では劣化しやすいといえますが、通常の使用では長期間コックした状態を維持しても問題ありません。
一般的な殆どのユーザーはメインスプリングを一度も交換しませんが、バネは長期間圧縮するよりも伸縮を繰り返す方が劣化しやすいため、何万発も発射する様なヘビーユーザーでは5000~1万発ごとに交換されたりもします。
ゆうたゲスト
こんばんは、いつもお世話になっております、またよろしくお願いします。
あるYoutuberさんがグロック22を指して「グロックの40口径は9mm口径と作りが同じなので強度が低く、1万発でスライドにクラックが入ったりする」と仰っていました。
また同時にチャンバーの部分などが割れている画像もあげてらっしゃいました。
確かにグロックの40口径は9mmに比べると耐久性は劣るとは思うのですが1万発でスライドにクラックが入ったりするものなのでしょうか?
FBIだけでなく他の法執行機関も40口径から9mmへの回帰を進めていますが、そこまで脆かったら最初から採用そのものをしていないと思うのです。
ポルさんはどのようにお考えでしょうか?
よろしくお願いします。
人間の寿命に個人差があるように、銃の寿命も個体差があります。
モデルや口径、使用弾薬等によっては、10万発でも問題ない場合もあれば、1万発未満でフレームがひび割れることもあります。
可動部の少ないリボルバーでも、トリガーやシリンダーのタイミングに不具合が生じることもありますし、マグナムリボルバーではフレームが伸びることもあります。
対象次第で製品寿命が異なるため、ピストルとリボルバーのどちらが長寿命とは言えません。
関連記事:ピストルのサービスライフとは?
ゆうたゲスト
またよろしくお願いします。
ブラジル警察だかに納入されるグロック22が4万発の実射に耐えたということですが、一般的に拳銃はどのくらい実射に耐えてくれるのでしょうか?
もちろんリコイルスプリングなど消耗が前提の箇所は置いておいての話です。
またセミオートとリボルバー、どちらのほうが丈夫なのでしょうか?
セミオートの方が動く部分が多いのでセミオートの方が寿命が短そうに思えますが…。
パリ砲や大口径の銃・砲は数発でライフリングが削れたり無くなってしまうのですか?
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パリ砲は65発で交換されましたが、口径と銃身命数(砲身命数)は比例しません。
第二次世界大戦時の戦艦の主砲の砲身命数は200~300発や400~500発等とそれぞれ幅がありますが、ライフリングに掛かる摩擦の大きさや使用する装薬の燃焼温度、装薬に含まれる成分の違い、弾頭の種類、腔圧、弾速など様々な条件によって異なります。
ピストル弾の9mm~.45ACPでは8万発以上発射することも可能な一方、これより口径が小さいマグナムライフル弾では1000~2000発で命中率に影響が出ますし、アサルトライフルクラスでは.308winで2000~3000発、.223で3000~4000発で命中率の低下が現れます。
しかし、ライフリングの損傷による弾速低下と命中率低下は、発射の度に少しずつ摩耗し損傷が現れるため、命中率低下の許容範囲をどこに設定するかによって異なります。
ライフリングが無くなるまで発射することも可能ですが、ライフリングが無くなる前に弾頭が横転したり命中率が悪化するため、通常はその状態になる前に交換されます。
いつもお世話になっております。.40S&Wオートの耐久性について教えていただきたく思います。
調べた感じでは、セミオートピストルの寿命は9mmで概ね5~6万発、同タイプの.40S&W版ならその3分の1~半分くらいかと捉えていました。
月刊GunのCHP官給S&W4006の記事ではサービスライフ2万発を想定と記述がありました。
しかし、同じ号のCZ75-TacticalSportの記事では2万発以上使いこんでまだまだ元気という個体が紹介されていました。
.40に合わせた新規設計モデルなので一般量産品よりも有利なのだろうと思いますが、競技向け故にここまで頑丈なのが普通なのでしょうか?
あるいは、ポリス・ミリタリー向けの量産モデルでも.40で4~5万発程のサービスライフを実現したモデルもあるのでしょうか?
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メーカー公称と実際のサービスライフは異なりますし、使用弾薬のプレッシャーやメンテナンスの状況など、個体差によります。
目安としては、グロックやSIGでは9mmで7~8万発、グロックの40口径で5~6万発発射可能ですし、.22LRでは20万発でも問題ないケースもあります。
40口径は9mmよりも消耗しやすく、リコイルスプリングの交換は9mmより頻繁になりますし、フレームにも負荷が掛かりやすくなります。
また、モデルによってトリガーメカやファイアリングメカに摩耗や作動に不具合が生じることもありますが、使用環境によるため一概に言えません。
M134は何秒間射撃すると、加熱によるライフリングの損傷が起きてしまうのでしょうか?
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ライフリングは一発ずつ蓄積して損傷しています。
M134は6本の銃身で毎分3,000発を発射可能ですが、銃身1本あたりでは毎分500発となり、これは一般的なマシンガンより遅い発射速度のため、損傷は相対的に大きくありません。
カタログスペックでは、ジャムなしで3万発発射可能で、約10万発で要銃身交換とされています。
ゆうたゲスト
ポルさん、ありがとうございました。
以前にも回答いただきましたが、強い弾を撃てばやはり損耗は大きいのですね。
ただこれはグロックが特別弱いわけではないと。
8万発も撃てるなんてむしろ頑強な銃と言っても差し支えないような気がします。
書くのを忘れていたのですがYouTubeの動画主さんが二回連続でグロックのハズレを引いていたので、動画主さんにはグロックに対してネガティブイメージがあったのかもしれませんね。
個人的にグロックはトイガンを買うまで「軽くていいのかもしれないけどダサい銃」というイメージでしたが、トイガンをいくつか買った今はお気に入りの銃のひとつです。
カリフォルニアでの販売ですが思ってた以上に面倒ですね。
これから新しく開発されるグロックがカリフォルニアで販売されることはないのかもしれませんね。
>「グロックは耐久性が低いし、ハズレを引くと全然使えない」
7~8万発撃っているグロックユーザーも珍しくないのに「耐久性が低い」と言われてはグロックが可哀想ですね。
グロックは口径やモデルが多種多様なので、一概に問題があるとはいえません。
しかし、それぞれ異なるパーツごとに問題が多く報告されているのも事実です。
主にトリガー、トリガーバー、リコイルスプリング、スライドロックスプリングなどの問題が報告されますが、一方でグロックはユーザー数が圧倒的に多いので、不具合の報告数も多い傾向があることも考慮する必要があるのではないでしょうか。
大量生産の機械なので一定の割合で不具合が生じるのは一般的なことですが、致命的な問題はリコールされています。
報告されている問題の多くは簡単に直せるものが殆どで、「全然使えない」とは言えないと思います。
>「グロックは設計が9x19mm弾用に作られたものなので、それ以上の弾薬を使うモデルには強度的に不安がある」
これはグロックだけの問題ではなく、SIGやベレッタ等々、ピストル全般に言えることです。
強い圧力を発生する弾薬は銃への負荷も大きく、口径が大きくなればパーツの消耗が大きくなる傾向があります。
ただグロック社に特有の問題が無いとは言いませんが、グロックユーザーのフォーラムで散々繰り返されている議論を見ていると、グロックの問題について私は個人的に半信半疑です。
>カリフォルニアではまだグロックGen4の販売がされていない
カリフォルニア州では販売可能な銃のリストが作られています。
州内で販売するにはドロップテストや実射テストなどを経てこのリストに載る必要があるのですが、カリフォルニア州では基準を満たさない銃を「アンセイフハンドガン(安全ではないハンドガン)」と呼んで排除しています。
カリフォルニア州では2006年の新法施行により、ローディングインジケーターまたはマガジンセイフティを装備しないハンドガンは「アンセイフハンドガン」とされ販売が規制されました。
また2006年時点で既に販売可能リストに載っているハンドガンも、毎年5%ずつ再検証され、基準を満たさないハンドガンはリスト更新と同時に削除されています。
ただし個人売買は例外のため、全く購入できないというわけではありません。
またマイクロスタンプ(撃針の先に銃の情報を刻印する技術)を採用しているハンドガンは例外とされましたが、連保裁判所で訴訟合戦が展開された結果、施行が延期され、将来どう決着するか不明です。
つい先日もカリフォルニア州での10連マガジン規制が憲法違反として連邦裁判所から指摘されていますし、まだ訴訟は続くと考えられます。