UMPはMP5より反動が大きくコントロールが難しいですが、MP5より安価で軽量です。
ですが、法執行機関が現在保有しているMP5を捨ててまで乗り換えるほどの魅力は無いと言わざるを得ません。
法執行機関が新しい銃を採用する際には必ず新規トレーニングが必要となり、それには時間とコストが掛かります。
ユーザー視点ではMP5で用が足りるため、新たに出費する必用はないということになります。
そしてUMPが登場したタイミングも悪く、時代に乗り遅れた感があります。
当時のアメリカの法執行機関はサブマシンガンから汎用性の高いAR15に移行する流れがあり、コンパクトなサブマシンガンが必要であればMP7やP90という選択肢もありました。
またパワーが必要であれば、.45ACPよりも強力な10mmオートを使用するMP5も存在します。
そうした背景のなかでUMPの用途は限られてしまい、H&K社製品のなかでも中途半端な存在になっています。