なぜ9mm弾はこれほど人気があるのですか?
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大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良い大きさの対人用弾薬なので人気があります。
1901年にドイツで誕生した9mmルガーは、ヨーロッパで軍用として広く流通し、コンパクトな設計で装弾数を稼げることからピストルのみならず、サブマシンガンでも重宝されました。しかし、当時のピストルの多くは現在のピストルほどの信頼性が得られず、1970年代頃までは警察でもリボルバーが多く採用されていた背景があります。そして1980年代に入ると信頼性の高いピストルが次々に登場し、次第に9mmルガーがポピュラーな存在となりました。
9mmルガーは対人用として必要な弾速やエナジーを持ち、コンパクトな設計であるため.40S&Wや.45ACPと比べて反動が小さく、命中率が高い、ジャムが少ない、使用する銃の装弾数を増加できる・・・といった様々なメリットがあります。
またこのような特徴を持つ9mmルガーは、軍や警察で採用されることが多く、大量の需要と供給というサイクルを生みました。9mmルガーを使用する銃や弾薬が大量に生産されると、一発当たりのコストが下がるため、低価格で入手しやすい弾薬となります。
「高性能」「低価格」「入手が容易」という特徴は、9mmルガー人気の重要な要素といえるでしょう。
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