ストッピングパワーとは、その名の通りターゲットの行動をストップさせる能力を意味しますが、ホローポイント弾の9mm(147gr)と.45ACP(230gr)はどちらも対人用として十分な弾頭重量と弾速があり、ストッピングパワーがあるといえます。
また、もし弾速が低下すれば、それだけストッピングパワーも低下するといえます。
しかし、異なる弾薬の間でどちらがより高いストッピングパワーがあるかと言えるかは議論の余地があり、科学的に実証することも難しいといえます。(ピストル弾とライフル弾の様な極端な差がある場合は例外です)
この条件で弾速は9mmの方が約100fpsほど速くなる傾向がありますが、口径やホローポイント弾使用時の拡張時の直径は.45ACPの方が大きくなります。
これは弾道学的には差があるものの、銃創学的には同等とも言えます。
アメリカで銃創に精通した外科医は大抵、ストッピングパワーという意味で「9mmと.45ACPは同等」と言いますが、私も彼らの意見を支持しています。
どちらがストッピングパワーが高いとは一概にいえません。