サンドバッグは汎用性が高い特徴があります。
単純にバイポッドのようにサンドバッグの上にハンドガードを置いて銃を安定させることも可能ですが、岩の上や窓枠のようなバイポッドでは不安定になりやすい場所でもサンドバッグで銃を安定させることができる他、射撃時の反動で跳ねやすい物に銃を乗せた場合でも、サンドバッグが衝撃を吸収します。
また銃の前後にサンドバッグを使用したり、ストックの下にサンドバッグを置いてバイポッドを併用し銃を自立させることも可能です。
ストックの下にサンドバッグを置いて使用する際、右利きの射手が左手でサンドバッグを握り、強く握るとストックが持ち上がるため狙点が下がり、力を弱めると狙点を上げられるため、力加減によって微妙な狙点の移動が容易になります。
その他、胡坐をかいて膝の上に肘を置いて射撃する姿勢の際、踵と太腿の間にサンドバッグを挟むと力を抜いた状態でも膝の高さを維持しやすいため銃が安定します。
また、膝を立てた射撃姿勢でも、膝と肘の間にサンドバッグを挟むことで高さを調整しながら安定させることが可能です。
サンドバッグの中身を使用目的によって交換できるのも利点の1つで、文字通り砂を入れたり、その他にも米、綿、BB弾などを入れる人もいます。(安価に自作する方法では靴下と米を利用するのは効果があります)
私はベンチレストで重さによる安定性を必要としたため砂を入れたサンドバッグを使用していましたが、砂は重いため携帯には適していません。
一般的には軽量なプラスチックビーズが使用されることが多く、BB弾を使用するより音が静かで形状を維持しやすい利点があります。