「フルオート用のパーツ」とは具体的にどのパーツでしょうか?
例えば、セミオートのAR15とフルオートのM16では使用しているボルトキャリアが異なりますが、この場合アメリカの法律ではフルオート用もセミオート用と同様に購入可能でラインセンス不要です。
フルオート用ボルトキャリアをセミオートのAR15に使用しても銃はフルオート化されません。
一方、マシンガンとして登録されたフルオートシアーを購入する場合は、2通りの方法があります。
1つは、1986年5月19日(DIAS/ドロップインオートシアーの場合は1981年11月1日)より前にマシンガンとして登録されたフルオートシアーを探し、ATF Form4から申請し登録すると7~14ヵ月後に入手可能です。
(今月からeFormが導入されたため徐々に待ち時間が短縮され2023年には30日で完了する予定になっています)
フルオートシアーの購入にライセンスは不要です。
もう1つの方法は、マシンガンを扱う業者の資格を得ると安くかつ速く入手可能になります。
FFL(フェデラル・ファイアーアームズ・ライセンス)とSOT(スペシャル・オキュペイショナル・タックスペイヤー)が必要となり、FFLとSOTには複数の種類が存在しますが、そのなかでクラス2SOTと07FFLと10FFL、またはクラス3SOTと01FFLと02FFLを得ることで入手可能になります。
クラス3SOTは「クラス3ライセンス」と呼ばれることがありますが、正確にはラインセスではなく、政府が認定する資格(ステータス)です。
クラス3SOTを取得するとマシンガンを安く入手し法執行機関に売り込むことが可能になりますが、法執行機関からの注文(デモレター)が無ければマシンガンを所有できないというデメリットがあります。
クラス2SOTはマシンガンを製造可能になり、安くマシンガンやマシンガンのパーツを入手し法執行機関に売り込むことが可能で、クラス3SOTまたはクラス2SOTを保有すると商品説明のためのマシンガン(パーツを含む)は「ディーラーサンプル」として個人的に所有し続けることが可能です。