法規制によって選択肢が狭くなることで相対的にストレートプルのシェアが増える面はありますが、その影響は小さいと思われます。
セミオートライフルの規制が厳しいイギリスでも売れ筋のライフルは殆ど回転式ボルトアクションが占めており、ストレートプルはマイナーで、他国でもこの傾向があります。
また、ストレートプルの新製品が登場する一方、生産終了するストレートプルのライフルも存在しています。
ストレートプルは速射性が高い反面、構造が複雑で価格が高価な傾向があり、速射性より価格や信頼性など他のメリットに価値を感じるユーザーが多いようです。
速射性が高いといわれるストレートプルでも、ボルトを回転させる構造のストレートプルは作動が硬くなる場合もあり、「ストレートプルか回転式ボルトか」という作動方式の違いよりも、製品の価格やユーザーのニーズに応える内容がシェアの大きさに影響していると思われます。