ジャイロジェットピストルのジャイロジェット弾は、発射後徐々に弾頭が加速するので反動は殆どないが、発射直後の弾速は非常に遅く低威力であるため、ある程度距離をとらなければならず、近距離では使えず又、加速用の推進剤が切れるとただでさえ無誘導なのに命中精度が大幅に下がると聞きますが、これはロシア製のGP-25シリーズケースレスグレネードにも同様の現象が起こりうるのでしょうか?
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ジャイロジェットは斜めに掘られたノズルによって回転し、加速に数メートルを必要とするため初速は70fps程度と低くなりますが、数メートルの加速後は一般的な拳銃弾と同様に慣性で飛翔します。
ジャイロジェットに使用されているニトロセルロース推進剤は約2gと僅かなため直ぐに燃焼を終えますが、回転と速度を得ると通常の弾と同様の弾道となるため、推進剤が切れると同時に命中精度が低下することはありません。
(構造的に推進剤が燃焼を終える前から既に命中精度は低いです)
GP-25の場合はジャイロジェットと異なり、加速は銃身内で終えています。
またジャイロジェットは弾が自ら回転しますが、GP-25は銃身のライフリングによって回転し安定するため、ジャイロジェットの構造よりも精度を得られます。
反動については、ジャイロジェットは僅かですが、GP-25はより強い反動があります。