バッファーの中にはスチールやタングステンの重りが入っており、安定した作動を得るためにバッファーの重さを変更します。
バッファーの重さが変化すると反動の大きさ、マズルジャンプの大きさ、発射速度、ジャムの頻度、薬莢の飛ぶ方向などが変化します。
どの重さが適切かという問題は、銃身長の違い、ガスポートの大きさの違い、サプレッサーの有無、口径の違い、使用弾薬の違いなどによる発射時のガス圧の違いに合わせて調整されます。
例を挙げると、排莢された薬莢が前方に飛ぶ場合はボルトの後退速度が速すぎるため、反動が強くなり銃が暴れやすい状態ですが、重いバッファーに交換すると横に飛ぶようになり、反動が軽減され安定作動するようになります。
しかしAR15のメーカーによって設定が異なり、安価な弾薬でも確実に作動するように若干強めのガス圧で設定している場合も多いため、信頼性重視なのか、或いは競技用向けに反動を軽減させたい場合など、使用目的に合わせて安定して作動するように設定されます。