JSPはFMJとJHPの間に位置するような弾頭です。
貫通力はFMJよりも低く、JHPより高い。
着弾後の弾頭の拡張はJHPよりも遅く、停止するまでJHPよりも長い距離を進みながら拡張します。
この様な特徴から、人間より大きな胴体を持つ動物に対してライフルやマグナムリボルバーで使用されるのが一般的です。
(アメリカでは州によっては狩猟にホローポイント弾を使用できない場合があり、その場合はJSPが選択肢に入ります)
また、FMJよりも跳弾しにくいため、金属プレートのターゲットシューティング等にも利用されますが、先端が平らなフラットノーズの弾頭では紙のターゲットに対して視認性の高い丸い穴が空くため好まれます。
その他、レバーアクション・ライフルなど、チューブマガジンを使用するセンターファイア・ライフルでFMJを使用すると弾頭の先端でプライマーを撃発する恐れがあるため、フラットノーズのJSPが広く利用されています。
弾頭はメーカーやブランドによって多種多様で個々の性能に違いがあり、単純にJHPとJSPのどちらとが良いとは言えない場合があります。そのため、その特定のブランドの性能や特徴から判断して使用するのがお勧めです。