IDPAはセルフディフェンスの状況を再現した射撃競技のため、コンシールドキャリー時の射撃を想定したコースにおいて、銃や装備を隠す目的でベスト(コンシールメントガーメント/Concealment Garment)が着用されます。
ルールでは、両腕を水平に広げた状態で銃、マガジン、ホルスター、マガジンポーチなどの装備が完全に隠れて見えないことが条件です。
一般的には、腕の動きを妨げないノースリーブで、ある程度の硬さと重さがあり、ホルスターからドロウする際に裾を跳ね上げやすい素材が好まれます。
なかには上着の内側にマガジンポーチや銃を収納できる大型の内ポケットが用意されているものもありますが、これらはルールで使用が規制されることがあります。
また、自分で強度を補強したり重しを入れるなどの加工もルール違反になる場合があります。
(ルール内容は毎年変更されることがあります)
IDPAでは机の引き出しから銃を取り出して撃つ状況や、ベッドで寝ている状態からベッドサイドのテーブルに置かれた銃を取って撃つ状況も再現されますが、こうしたコースではベストを着用する必要はありません。