異物の侵入についてはダストカバーが備わっているAR15に劣りますが、他のアサルトライフルやバトルライフルと比較しても特別悪いものでもありません。
チャージングハンドルの位置については、アッパーレシーバーの高さやガスピストン構造の都合上、ボルトキャリア下部に接触(接続)させるのが最もシンプルです。
AKのようにボルトキャリアのエジェクションポート側に配置するのも良いですが、FALでは右手でトリガーを引き、左手でチャージングハンドルを操作する設計にしています。
このため左手で操作しやすいものの、ハンドルが衣服や装備品に引っ掛かりやすい問題があり、パラモデルなどでは折り畳み可能なフォールディングチャージングハンドルが備わっています。
FN SCARのチャージングハンドルはボルトの往復と連動し左手や装備に接触しやすいことから問題視されることが多いですが、FALでは連動しないため、そういった問題はありません。
FALは70年前の設計とはいえ作動の信頼性が高く現代でも通用する優れたライフルですが、問題点を挙げると、ハンドガードが過熱しやすい、重い、命中精度が悪い、アクセサリーの追加が難しい、パーツ交換や組立てに専門知識が必要・・・等々の問題があります。
重さについてはフルサイズカートリッジを使用するため仕方がない面があるものの、現代の水準では重いと言わざるを得ません。
FALはフランス語で「ライト・オートマチック・ライフル」を意味しますが、昔はライトでも現代ではヘビーです。
また命中精度は2~6MOAとモデルの違いや個体差で差があるものの、他のバトルライフルと比較しても良いとは言えません。
FN SCAR-Hはスコープを搭載してDMRとして利用可能ですが、FALは厳しいです。