FMJが対人用として効果があることはホローポイント弾が登場する以前から歴史が証明していますが、ホローポイント弾と比較すると相対的にホローポイント弾の方が高い効果が得られます。
ホローポイント弾は着弾後の拡張によって細胞組織に対して大きなダメージを与えます。
一方、FMJは着弾後の弾頭の変形が小さいため、人体内で運動エネルギーを消費しきる前に貫通しやすく、ターゲットに与えられるダメージの大きさが小さくなると同時に、貫通弾による二次被害のリスクも生じます。
現代の9mm~.45ACPのホローポイント弾はハードターゲットに対しても一定の貫通力があるため、住宅のドアや壁、自動車のフロントガラスやドアを貫通させることも可能ですが、ホローポイント弾で貫通しにくい遮蔽物を貫通させることを考慮した場合にFMJも選択肢に入ります。
ですが一般的に法執行機関、コンシールドキャリー、ホームディフェンスなどでの用途ではFMJよりもホローポイント弾の方が推奨されます。