ロシアがパイロット用PDWを採用する切っ掛けとなった2018年シリアにおけるSu-25撃墜事件ではピストル(スチェッキン)が装備されていましたが、AM-17が搭載されるSu-35とは異なり、Su-25のような狭い座席の下に収納可能なPDWとしてはコンパクトなPPK-20が現状では有効だと思われます。
Mi-24ハインドのパイロットが装備するようにAKS-74Uという選択肢もありますが、ストックを折り畳んだ状態ではPPK-20の方がコンパクトで予備マガジンのスペースも節約可能です。
有効射程距離についてはAKS-74Uのサイトは400mに対応するものの、事実上の最大有効射程距離は200mとなるためPPK-20と同等の他、PPK-20の方がコントロールしやすく速射時の命中率が高いという利点があります。
貫通力についてもスチールコアの9x19mm(7N21)を使用するとレベル3のボディーアーマーを貫通します。
将来的にはアメリカが採用するGAU5Aのような着脱式銃身の5.56mmサバイバルライフルが標準になる可能性もありますが、現在ロシアが運用する小火器のなかではPPK-20は合理的な選択ではないでしょうか。