薬莢の全長が長い方が容量が大きく、多くの装薬を使用できますが、実際の装薬量は薬莢の全長と比例しないため、薬莢の長さで威力を測ることはできません。
.38SPLと.357マグナムについては、どちらも多くのエアスペース(空洞部)を持ちます。
具体的には、薬莢の容量に対し、.38SPLは3~6割程度、.357マグナムでは6~10割程度の装薬が装填されています。
使用される装薬の種類や量は弾頭重量や使用目的によって変更され、常に一定ではありませんから、比較対象次第では.38SPLと.357マグナムが同等のパワーということもあり得ますし、2~3倍の差で異なることもあり得ます。
しかし、SAAMI規格での最大腔圧は、.38SPLは17,000psi、.357マグナムは35,000psiですから、.357マグナムの方が高圧に耐えられる薬莢(弾薬/薬室)と言えます。
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