>銃の開発・生産に関して、そのレベルは非常に低いのではないかと思います。
どの点についてレベルが低いと感じられたのか、それによって回答が異なると思います。
もし業界全体が盛り上がらない理由について質問されているのでしたら、それは市場規模が小さく成長産業ではないためです。
銃を製造している豊和工業、ミネベアミツミ、住友重機械工業は銃が主力製品ではありませんし、顧客は自衛隊や警察に固定されておりライバル企業は実質的に存在しません。
また、民間人を顧客とするミロク製作所は輸出で成り立っている企業です。
アメリカの銃業界を例にすると、ガンスミスがカスタムメーカーを小さく始めて次第に大きくすることが可能で、それによって優秀な人材や資金が集まり、ライバルとの競争で新しい技術が開発されるといった良い循環が構築されますが、日本では起業以前に法律や資本金の面で参入障壁が大きく、そのような良い循環を構築することが困難です。
また、アメリカでは大学や専門学校でガンスミスを教える学科がありますが、日本ではそのような環境も無く専門知識を持つ人材が殆どいません。
中国や韓国も国内の市場規模が大きいとはいえませんが、日本とは異なり市場規模が大きな軍事に投資し、アフリカ、中東、東南アジアといった需要のある地域で資金を得て技術開発が行われています。
ビジネスとしては需要の高い紛争当事国に銃を売るのは効率が良く利益も大きいのですが、日本は武器輸出三原則(防衛装備移転三原則)等の縛りがあるため中国や韓国のような真似ができません。