アメリカのマシンガンを規制する法律(NFA)では、トリガーを一回引いて二発以上発射される銃を「マシンガン」と定義しています。
装薬の調整だけで安定してボルトの後退位置を決めるのは難しいと思いますが、可能である場合はマシンガンと認められるかもしれません。
弾薬のトラブルでセミオートの銃がフルオートになってしまう事故は起こることですが、こうした事故は犯罪ではありません。
しかし、「意図的な事故」は犯罪になる可能性があります。
仮にこの方法でフルオート射撃を行って通報されても「事故だった」と言い逃れられるかもしれませんが、逮捕起訴に至ると裁判では「意図」が争点になることも考えられます。アメリカの銃に関する法律を読むと、「意思/意図/故意(intent)」という単語はよく登場します。
以前、手袋にモーターを装着して人差し指を高速で動かし、セミオートの銃でもフルオート並みに発射する「オートグローブ」という製品が開発されたことがありましたが、銃に組み込む装置ではないにも関わらず規制に至りました。
道具を使用せずにフルオート並みの発射速度が出せるバンプファイアやテクニックによる速射は違法ではありませんが、簡単に速射できる装置や仕組みを構築することは各州法によってマシンガンと捉えられる傾向があります。