歩兵は機動性が重要で軽量な銃を装備することで素早い移動や照準が可能になるため、全員が重いマシンガンを装備すると行動が制限され携行可能弾数も少なくなり、分隊の戦闘能力が低下します。
分隊支援火器であるライトマシンガンはフルオート射撃(制圧射撃)によって敵の行動を制限し、軽快な味方歩兵が行動しやすい状況を作ります。
アサルトライフルでもフルオート射撃は可能ですが、フルオート射撃を前提として設計されたマシンガンのような継続射撃は困難で、過熱により命中精度が低下し破損やジャムの原因にもなります。
そのため継続的なフルオート射撃に対応する火器が分隊内に必要とされます。
近年ではライトマシンガンの重さが分隊全体の機動性を悪化させていることが問題視されるようになり、分隊の戦闘能力向上のため軽量なフルオート火器の開発が進みました。
その結果、米軍ではM249の代替としてフルオート射撃に対応するM27 IARが採用されており、米海兵隊ではマシンガナーに限定せずライフルマンもM4ライフルからM27への交替が進んでいます。
しかしM27は30発おきにマガジン交換のため射撃を中断する必用があり、制圧射撃の効果が低下することを懸念され米陸軍はM27への交替に難色を示しています。