装弾数が多いボックスマガジンは強いマガジンスプリングが使用されていますが、「装弾数が多い=マガジンスプリングが強い」ではありません。
ドラムマガジンでもタイプによっては強いテンションが掛かっていないものも存在しますし、素手で全弾装填するのが困難なほどマガジンスプリングが強い10連マガジンも存在します。
問題のカートリッジの変形については、稀にそういったこともあります。
単純にマガジンスプリングの強さが影響しているのではなく、マガジンの構造によってケースボディ(薬莢側面)に凹みが生じる場合があります。
また、リムファイアカートリッジで下の弾薬のリムが上の弾薬を凹ませる場合もあります。
こうした凹みはリムファイアカートリッジでマガジンフォロアーが勢いよく上昇した場合や、フル装填されたマガジンを銃に叩きこむことで起こりやすいようです。
ただ、これは一般的に稀なことで、弾薬メーカーによってケースボディの硬さが異なり、比較的肉厚が薄く柔らかいケースボディで起こる傾向がありますが、NATO弾などの軍用カートリッジでは殆ど無いと言って良いです。
その他、マガジンスプリングの影響ではありませんが、反動で銃が後退した際にマガジン内の弾薬が前進し、マガジン側壁に衝突してケースショルダーが凹むこともあります。