ライフルを装備していればライフルを使用して対応します。
NIJレベルIIIAまでのボディーアーマーであればライフル弾で貫通可能です。
アメリカでもボディーアーマーを着用した犯人と法執行機関との銃撃が度々起こっていますが、その状況は様々です。
何の情報もなく突然目の前にボディーアーマーを着用した人物が現れて銃撃戦になれば、警官が普段携帯しているのはハンドガンのため、ハンドガンで応戦することになります。
アメリカでは911テロや銃を使用した大量殺人事件の影響により、近年ではパトカーにパトロールライフルが装備されていることが多いため、事前に容疑者の情報が共有されている場合など、時間に余裕がある場合は現場の警官がライフルで応戦し、SWATが到着すればSWATに仕事が引き継がれます。
その際、人質籠城事件などで狙撃が可能であれば頭部への狙撃で終了することもありますし、SWATのARV(アーマード・レスキュー・ビークル)などの車両で近づいてライフルで対応する場合もあります。
ボディーアーマーを着用したターゲットのどこを狙うかという狙点の問題については、狙撃を除き一般的には胴体(体の中心)に向かって射撃されます。
銃撃戦の際、手足や頭部は激しく動くためストレス状況下の狙点として適切ではなく、命中が困難です。
もし外せば流れ弾による二次被害も考えられますし、逆にボディーアーマーに命中すれば着弾時の衝撃により一定のダメージを負わせられる可能性があり、運がよければ首元や腰に命中して動きを止めるチャンスもあります。
また、ライフル弾を止めるアーマープレートが装備されている場合でも、プレートがカバーする範囲は狭いため、体の中心を狙って射撃すればプレートがカバーしていない部分に命中できる可能性が高くなります。