米軍はアフガニスタンにおいてスナイパーライフル(マークスマンライフル)を背負ってM4カービンを装備したり、M4カービンをメインにスナイパー仕様のM4/M16アッパーアッセンブリーをバックパックに入れるなど、ライフルを2丁装備することもあります。
砂漠や山岳地帯の様な数百メートルから500メートル超の有効射程距離が必要とされる場合、こうした装備が有効になります。
また、ドイツ連邦軍もアフガニスタンにおいてスナイパーのサイドアームとしてH&K MP7が装備されることもあったようですが、この様なサブマシンガンやPDWとライフルを装備する例は珍しいケースです。
サブマシンガンはストックを使用することによりピストルより長い有効射程距離を持つメリットがある反面、装備が重くなるというデメリットがあります。このメリットとデメリットを考慮すると、わずかな射程距離の延長よりも重さによるデメリットの方が大きいと考えられるため、ライフルとサブマシンガンを同時に装備されることは稀です。
ご指摘のSOBRの例も、これが標準装備というわけではなく、画像の隊員は洗練されいない装備内容で、お手本にはなりません。(もしかしたらメディア向けのパフォーマンスかもしれませんが・・・)
実際に試してみると分かりますが、サブマシンガンを二点式スリングで背負うと銃が固定されないため活動の邪魔になります。
まともなSOBRの部隊はもっと洗練された装備内容で、ライフルとピストルを装備しているのが通常であり、サブマシンガンをサイドアームとするメリットは殆どありません。
銃の選択は作戦内容によって異なり、サブマシンガンが必要とされる場合はサブマシンガンをメインアームとして使用するのが一般的です。