アギラがミニシェルを登場させたのが2016年ですが、フェデラルがSAAMIに提出して正式に承認されたのが2019年6月です。
ミニシェルは従来のショットシェルと比べると反動が小さく、チューブマガジンでは装弾数が増えるという利点があります。
弾速は1200fps前後ということで対人用としては問題ないパワーがあり、ホームディフェンスやプリンキングなどで活躍可能な弾薬です。
散弾の場合、ショットパターンの大きさは従来のショットシェルと変わりませんが、同じ散弾の大きさ同士で比較すると含まれる散弾の数が少なくなるため、当然ながら命中する散弾の数も少なくなります。
散弾は常に均等に散るわけではなく偏りも出るため、場合によっては従来より命中率が下がるという見方もできます。
問題となるのは銃との相性ですが、殆どのショットガンはミニシェルの使用を想定していません。
上下二連や水平二連では問題なく使用可能ですが、オートマチックではガス圧や反動が不十分なため作動困難です。
ポンプアクションでも使用可能なものの、ミニシェル専用アダプターを使用しなければジャムが頻発しやすくなります。
ミニシェルは従来のショットシェルほどのメジャーな存在にはならないと予想されますが、SAAMIの承認を得ていることからミニシェルに対応した製品が登場する可能性もあります。
かなりニッチな市場を狙った製品のため、広く展開するのは難しいかもしれません。