銃によっては、コッキングレバーとボルトが連動する銃と、F2000やタボールの様に連動しない銃がありますが、設計思想や構造の違いを詳しく欲しいです。
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範囲が広すぎてお答えし難いのですが、コッキングレバーとボルトが連動する構造は銃によって異なりますし、それぞれ異なる理由からデザインされていると考えて良いと思います。
連動するものは、コッキングレバーとボルト、またはボルトキャリアが固定されています。
連動しないものは、コッキングレバーを引いたときだけボルトやボルトキャリアに接触する構造です。
ボルトやボルトキャリアにレバーのような重量物が固定されると総重量が重くなり、前後運動により振動が大きくなったり、リコイルが強く感じられます。そのため、連動させる場合はボルトやボルトキャリアに近い場所に小さくレバーが設けられたり、軽量なデザインになるのが一般的です。
F2000やタボールはブルパップライフルなので、コッキングレバー(チャージングハンドル)はボルトから離れた銃の前方に配置した方が操作性が良くなります。離れた場所にレバーを配置する場合、ボルトに繋がる長いパーツを固定してしまうと重量増となり、リコイルが大きくなることで命中率が低下しかねません。この場合は、非連動型の方がメリットがあります。
ブルパップでもL86/SA80のようにボルトキャリアにレバーが固定されているものもありますが、これは前者と比べると操作性が良いとはいえません。
また一方で、FA-MASのようにブルパップで前方配置でありながら連動型のレバーを持つものもあります。連動するメリットとして、薬室への装填不良時にボルト操作で強制的に弾薬を押し込むことが可能というメリットがあります。非連動型のM16/M4ではフォワードアシスト機能を使用して装填可能ですが、連動型の場合はレバーを押せば装填できます。本来この操作方法は異常腔圧を引き起こしかねない危険な行為ですが、軍用ではリスクを承知で弾が発射されることが優先されることもあります。