薬莢に入れる火薬が黒色火薬だった頃から生産されている.45ロング・コルト弾ですが、無煙火薬になってからは、初速(m/s)や威力(J)は最大でどれほど強力になったのでしょうか?
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黒色火薬を使用していた当時よりも装薬量が減っているため、パワーは殆ど同じです。
黒色火薬と同じ装薬量の無煙火薬を使用すると銃が耐えられずに破裂します。
黒色火薬では、250グレイン弾頭で装薬量50グレインの場合、初速は900fps(274m/s)、マズルエナジーは450ft-lbf(610J)ほどになります。
無煙火薬では、250グレイン弾頭で装薬量7.8グレインの場合、初速は940fps(287m/s)、マズルエナジーは491ft-lbf(665J)ほどになります。
しかし弾薬によって装薬量も異なりますから、同じ条件で無煙火薬の装薬量が6.5グレインの場合、初速は741fps(226m/s)でマズルエナジーは306ft-lbf(414J)になります。
弾薬のメーカーやブランドによっても異なるため、上記はあくまで一例にすぎません。
.45コルトでは発生する圧力が9,000~14,000psiとなり、安全のため250グレイン弾頭では初速1000fps(14,000psi)未満で使用されるのが一般的です。