一般的な成人男性が射撃技術を向上させるために、必ずしも.22LRから始める必要はありません。
基本的な射撃方法(サイトの使用方法やトリガーの引き方など)を学ぶ目的で、全くの初心者が.22LRで射撃することは利点がありますが、エアガンの経験がある人は基礎が身についていることが多いので、9mmから始めても十分上達します。
ただ、初心者(特に女性や子供)が最初から反動の強い銃を撃つと、射撃の楽しみよりも音や反動に恐怖心や苦痛を感じて楽しめないことがあるので、その点は注意が必要かと思います。
射撃で重要なのは、トリガーを引く瞬間に銃を静止させることですが、発射の瞬間に反動を予測して無意識に銃を突き出してしまう「フリンチング」が問題となります。
いくらダブルアクショントリガーの空撃ちに慣れたとしても、発射の瞬間に銃が動いてしまうと狙った場所に命中しませんから、.22LRよりも9mm等の強い反動を克服するトレーニングに時間を費やす方がお勧めです。
お勧めのトレーニング法としては、ピストルの場合では、フル装填されたマガジンを銃に装填してスライドを引き、薬室に一発装填したらマガジンを抜いて射撃します。射撃後は薬室内が空になりますが、次弾が薬室にあると想定してそのままターゲットに向かって空撃ちし、再度マガジンを装填してスライドを引いて薬室に一発送り、マガジンを抜いて射撃する・・・という操作を何度も繰り返します。(ファイアリングピンを傷めないために、マガジンに空撃ち用スナップキャップと実弾を交互に装填するのも良いです)
リボルバーの場合は、6連発では3発装填して射撃と空撃ちを交互に繰り返したり、.357マグナムリボルバーで.357マグナムと.38SPLを混ぜて装填して射撃することで反動の大きさに関係なく高い命中率が出せるようにトレーニングするのもお勧めです。これによりダブルアクショントリガーの引き方も上達します。