リボルバーのシリンダーには、右回転や左回転などありますが
何か意味などがあるのでしょうか。
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意味はありません。
シリンダーを回転させるためのパーツ(ハンド)の位置が、設計上の都合により左右で分かれることがあるため、これはメーカーのチョイスの問題といえます。
よく例として挙げられるのは、S&W社とコルト社ではシリンダーの回転方向が異なると言われますが、これは歴史的にダブルアクション・リボルバーの特許がS&Wの特許を侵害しないように、コルト社があえて回転方向を逆にしたためと言われています。
それが今日まで伝統として受け継がれています。
この特許は既に失効しているため、コルトはS&Wと同じ回転方向に方針転換することも可能ですが、それが行われないのは射撃性能に影響しないためとも言えます。
しかし、S&Wのリボルバーの多くは左回転のシリンダーを採用しているものの、S&WモデルNo.1のシリンダーの回転方向が右回転である様に、同じメーカーでも回転方向が異なることがあり、必ずしも法則性があるわけではありません。
ただ一般的には、シリンダーをスイングアウトさせる際にセンターピンがハンドに干渉しない構造である左回転を選択するメーカーが多いといえます。