ストレートブローバックの場合、リコイルスプリングが弱いと発射時に薬室開放のタイミングが早すぎることで高圧ガスが後方へ噴出し、銃の破損、射手のケガ、作動不良・・・などの危険性が高まることがあります。
ストレートブローバックとショートリコイル方式に共通する点では、リコイルスプリングが弱いとスライドの後退速度が上昇し、銃口が跳ね上がるマズルジャンプが通常より大きくなります。
マズルジャンプが大きければ速射性が悪くなり、命中率も低下しやすくなります。
また、リコイルスプリングが弱いとスライド前進時の速度が遅いため、マガジン内の弾薬を薬室に送りこむ力が足りないことで装填不良(FTF)が発生しやすくなります。
逆にリコイルスプリングが強すぎると、スライドの後退速度が低下し、必要なスライド後退量が得られないことでマガジン内の弾薬を薬室に送りこめない場合があります。
また、強いリコイルスプリングによってスライド前進時の速度が速くなるため、前進したスライドの慣性によって必要以上に銃口が下がり、速射性が低下することで命中率も低下しやすくなります。
それぞれ銃によって適切なリコイルスプリングの強さがあるため、強すぎても弱すぎても問題が起こります。