PR

ガンショーで見つけたピストルやリボルバー

gunshow040304a

快晴のなか、バレホという街にやってきました。目的は勿論、ガン・ショーです。ソラノ・カウンティーのバレホという街には、シックス・フラッグスという遊園地があり、その向かい側にはイベント会場として使用されるホールがあります。今日は、このホールでガン・ショーが開催されました。

駐車場は広く、何千台と駐車できるほどスペースが用意されています。車を停め、8ドルに入場券を購入して中へ。入り口では、初老の警備員が入場者の手の甲に12インチバレル・リボルバーのシルエット・スタンプを押します。このスタンプを見せることで、会場と外を何度も出入りでき、2日間開催されるショーを2日に渡って入場できます。入場すると、中はどこを見渡しても、銃、銃、銃。サンフランシスコのガン・ショーよりは規模が小さいのですが、内容は負けていません。見た顔もちらほら見かけ、同じ店から出店もされています。

まず、ぐるっと会場を一周してみました。銃の他、装飾品や書籍も多く見られます。各店によって専門が違うため、50口径ライフルが並ぶブースや、ウェブリーやウィンチェスターなどの骨董品が並ぶブースもあります。
また、エアガンも日本製の電動エアガン(FA-MASやSIG550など)や、台湾製、韓国製、ロシア製エアガンが並んでいます。その隣にプラスチックのAKとM16が並んでいたので、てっきりエアガンかと思いましたが、これはフィリピン製.22LR口径ライフルでした。

gunshow040304b

珍しい銃は多くありますが、軍用モデルでは、モーゼル1934や、グリセンティM1910、ワルサーP38(P1ではない) 、ルガーP08、ウェブリー&スコットMkⅣ、九四式拳銃等々、普段見かけない銃が多く見られました。パーツも多く放出され、AK47のボルト・アッセンブリーやAR15のボルト・ユニットなども見られます。

 

CZ52

ガン・ショーは生で珍しい銃を見て触れる良い機会ですが、それに伴って触ってみて分かる事など多く、非常に勉強になります。以前、2004年3月号の月刊GUN誌では、CZ52が特集されていました。この銃、見た目がスリムでカッコイイので、ファンになった方も多いかと思います。私は今までこの銃を本から得た知識のみでしたが、今日は実物をじっくり見ることができました。程度が良いモノで、価格は200ドル。実際に見ると、想像以上にデカイ!と思わされます。ワルサーPPK/Sほどの大きさかと思いきや、Beretta
92モデルに匹敵する全長を持ちます。しかし、厚みは大きいとはいえず、それ故スリムに感じます。

 

ナガント・リボルバー

続いて弄ってみたのは、ロシア製ナガント・リボルバー。革製のホルスターが付属しています。握ってみると細身のグリップは握りやすいのですが、グリップが丸すぎてエイミングしやすいとは言えません。注目したいのは重量バランスですが、バレルが細身のため軽く、銃本体重量のほとんどがシリンダー重量なのでは?と思わされます。グリップ部分はもちろんスカスカ、バレルもスカスカ。でも、シリンダーは分厚くゴツイ。7.62口径でこのシリンダーは立派。本体はそれほど重くありませんが、撃ちやすいかは謎です。価格は、150ドルでした。

 

アストラ400

今回みつけた印象的な銃が、スペインのアストラ400です。円柱状のスライドが印象的で、オモチャのように見えます。アストラ400の知名度はそれほど高くないと思います。この銃は9mmラーゴ(9×23mm)という弾薬を使用する、かつて1921年からスペインで軍用ピストルとして使用されていたモデルです。強力な弾薬を使用し、シンプルなブローバック方式を採用しているため、強力なメインスプリングを備えています。実際に、スライドを引いてみましたが、非常~に重い!スライドのセレーションはスライドのわずかな面積しかなく、メインスプリングに加えて内蔵されたハンマー・スプリングが強く、簡単にスライドを引けるものではありません。一度、ハンマーが起きてしまえば、スライドを引く動作は楽になります。握り心地は、現代オートには見られない気持ち悪さ(笑。 グリップ・アングルが強すぎ、重い鉄のオモチャという印象です。価格は200ドルと安いのですが、流通していない9mmラーゴ弾の弾代など、維持費に苦労しそうですね。見た目も独特なので、ファンは少ないのでは? アストラ400の隣には、トカレフ・ピストルが並んでいましたが、そちらの方がスリムでカッコイイ!同じ200ドルなら、実用面でも?トカレフが良い?(どちらも粗悪ですが・・・)

 

ブルガリア製マカロフ・ピストル

アメリカでもファンの多い、マカロフ・ピストルを見つけました。本家マカロフはロシア製ですが、私が手にとってみたのは、ブルガリア製マカロフです。本家のコピーなので、見た目も変わった点はほとんどありません。握ってみると、プラスチック・グリップの造形はなかなか良く、太めの割に握りやすさを感じます。小型のくせにゴツイ身体をしているので、撃ち味はマイルドなのではないかと想像します。マニュアル・セイフティは、Beretta
92FSの様にスライド後部に装備されています。しかし、92の操作方法とは逆に、セイフティを押し下げるとセイフティ・オンとなるので、92に慣れている私には扱いづらいものがあります。また、セイフティーを掛けた状態では、ハンマーを起こせないので、同時にスライドも引けない状態となります。この機構はなかなか面白いですね。ちなみに価格は200ドルでした。

マカロフ・ピストルの隣には、イングラムMAC11が並んでいました。ガン・ショーでパーツを見かけることはありますが、本体がそのまま売られているのは珍しいので、店員に「これ、売り物なの?」と聞いてみると、「そうだよ」と言います。当然、セミオート・オンリーで、装弾数は10発。価格は、1,000ドルでした。こんなの手に入れちゃうと、ちょこちょこっと改造してフルオート化してしまいそう・・・(笑。

 

カスタム・バレル

カスタム・ショップからの出店もありました。コンペンセイターやマグナ・ポートの製品を扱うブースでは、穴やスリットが開けられたカスタム・バレルが多くならびます。店の主人に、「Beretta 92のバレルは?」と聞くと、延長されたバレル上部に3本のスリットが入ったものや、2つの大きな穴が空けられたバレルを紹介されました。ノーマル・バレルもありましたが、ノーマル・バレルは100ドル、スリットのバレルは150ドル、2ポートのバレルは180ドルでした。いずれもステンレス・シルバーなので、「黒は無いの?」と訪ねると、「黒はないけど、作れるよ。この場合、工場に送るんだけど、工賃20ドルプラスだね」とのこと。

愛銃92FSに装備させてみたい気もしますが、バレルだけシルバーって、デザイン的にどうなんでしょうか?

 

書籍

書籍も様々なものが手に入り、珍しい書籍の物色もなかなか面白いものです。今日は、書籍を専門に扱う3店がブースを構えていました。それぞれ、大量に並べられた書籍をチェックしていきます。パラパラと立ち読みしてみたり、他のお客の話に耳を傾けてみたりと、情報収集。とりあえず、ワルサーPPKの専門書を1冊、ワルサーP38の専門書を1冊、米海兵隊発行のM16A2マニュアルを一冊、軍用オート・ライフルの本を1冊、計4冊を購入しました。ワルサーの本を2冊買うので、店員から、「ワルサー集めてるの?」と聞かれ、「興味があってね」と答えると、「ちょっと待って」と言って、なにやら分厚い本をペラペラとめくりながら何かを探し始めました。そして、その本を見せながらこう言います。「ここに書かれている、ワルサーの本は全3巻ある分厚い本なんだんけど、これがあればワルサーのすべてが分かるよ。綺麗な写真も多くてお勧めだ。来月のリノのガン・ショー(西海岸最大のガン・ショー。ネバダ州リノ市で開催)に行けば手に入るよ。」 リノのガン・ショーに行けるか分からないけど、行けたらぜひ行ってみたいですね。そういえば、GUN誌でもリノの話題は多かった気がしますね。

今日のガン・ショーは天気にも恵まれ、店員も親切だったので気持ちよく見て廻れました。また次回のガン・ショー(次は5月?)にも参加してみたいと思っています。

本日の収穫は以下の通り。またいずれお披露目したいと思います。

書籍4冊。

ルガーMKⅡの純正プラスチック・グリップ。

M1911用10連ロング・マガジン。

ファクトリー・リロード弾アモ缶入 9mmLUGER 1,000発

ロシア・WOLF製.45ACP 500発

駐車場まで持ち運ぶのが死ぬほど重かった(途中3回休憩(笑)。

CZ52 The Makarov Page – The CZ-52