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女性におすすめの拳銃10選 携帯しやすいピストル

9mm弾の画像

今回は「女性におすすめの拳銃」をご紹介したいと思います。

私は銃を靴に例えることが多いのですが、ジョギングをしたくて登山靴を購入する人はいないのと同じで、銃も目的に合わせて選択されるのが一般的です。そして、身長や体重、手の大きさなどを考慮します。

よって、「女性が所持するのに最適な銃は?」と問われたら、誰がどんな目的で使用するのか「条件」を指定する必要があるでしょう。

そこで今回は以下の条件を元に選択しました。

今回想定する射手の条件

  • 日常的に隠匿携帯(コンシールドキャリー)して負担にならないサイズと重量
  • 護身用だけでなく攻撃用として使用できる
  • 使用弾薬は信頼性があり、十分なストッピングパワー、適度な反動、多い装弾数を持ち、入手しやすい(口径9mm)
  • 身長160cm弱以上(一定の重量の銃を負担なく携帯や操作が可能)
  • 平均的日本人女性の手でもグリップできる大きさ(トリガーに適切に指が届く)
  • 簡単な銃の扱い方を学んだ後で所持する(セイフティの無い銃も安全に扱える)

小説の登場人物に所持させたり、実際に海外で携帯する方の参考になれば幸いです。

S&W M&P9 シールド

Photo via smith-wesson.com
Photo via smith-wesson.com
使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm7 or 815.5cm523.7g549ドル

S&WのM&Pシリーズには様々なバリエーションがありますが、その中から「サムセイフティなし」「暗い場所でも狙いやすいトリチウム・ナイトサイトを装備」といったモデルを選択しました。シールドは人気がありアメリカでは近年ポピュラーなピストルです。

マニュアルセイフティが無いモデルなので安全に扱うためには日常的なトレーニングが必要です。しかし、コンパクトで軽量なため女性にも扱いやすいピストルといえます。一秒を争う状況で操作性の悪いセイフティは邪魔になることがあるので、安全性はトレーニングでカバーすることを想定しました。

シールドにはマガジンが3本付属し、装弾数7発バージョンが1本、延長マガジンで装弾数8発のバージョンが2本付属します。

スプリングフィールドアーモリー XD-S

Photo via springfield-armory.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm7 or 816cm652g499ドル

3.3インチバレルを装備したコンパクトピストル。S&W M&Pシールドと同じく延長マガジン(装弾数8発)を使用可能です。

XD-Sはマニュアルセイフティを装備していませんが、グリップすることで解除されるグリップセイフティを装備しています。また、交換式バックストラップにより手の大きさに合わせてグリップサイズを変更できます。

XD-Sシリーズには3.3インチバレルと4インチバレルのバリエーションがあり、コンパクトな3.3インチモデルは携帯性に優れます。

XD-S 3.3には.45ACPバージョンも用意されていますが、選ぶなら信頼性と装弾数で優れる9mmバージョンがおすすめです。

ベレッタ ナノ(Nano)

Photo via beretta.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm614.3cm562g475ドル

特徴的なデザインのベレッタナノは非常にコンパクトな3インチバレルを装備したピストルです。マガジン装弾数が6発しかありませんが、その代わり携帯性を重視したデザインとなっています。

小さいのでハンドバッグにも入りますが、バッグに入れるといった体に密着させない携帯方法(オフ・ボディ・キャリー)は即応性が低いのでおすすめしません。

軽くて携帯に負担の少ないベレッタナノは、ホルスターに収納して腰回りで携帯(ヒップホルスターやインサイドパンツホルスターなどで携帯)しても邪魔にならないでしょう。

グロック26 Gen4

Photo via thetruthaboutguns.com
Photo via thetruthaboutguns.com
使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm1016.3cm615g539ドル

グロックはバリエーションが豊富で選択肢が多いのですが、その中からグロック26の第四世代を選択しました。新しいグロック43もコンパクトで携帯性に優れますが、こちらは装弾数が6発のみなので、10発の装弾数を持つグロック26をお勧めします。もう少し装弾数が欲しい場合は、グロック19が良いでしょう。

先に紹介した3丁のマガジンはシングルスタックでグリップが薄いのですが、グロック26はダブルスタックで少し厚みがあります。しかし、それでも厚さ30mmなので、携帯性を大きく犠牲にするレベルではありません。バックストラップは交換式なので、手の大きさに合わせてグリップサイズを調節できます。

日本では同サイズのエアガンがあるので、大きさが気になる方は店頭でフィーリングをお試しください。

ルガーLC9s

Photo via ruger.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm7 or 915.2cm488g479ドル

スターム・ルガーLC9sは3.12インチバレルを装備した軽量コンパクトピストルです。オプションで装弾数9発のマガジンを使用することも可能です。

フレーム左側にマニュアルセイフティを装備していますが、小さいので操作しやすいとはいえません。トレーニングが十分であればセイフティオフで携帯しても良いでしょう。内部にはストライカーブロックセイフティを装備しています。

また、マガジンセイフティを装備しているので、マガジンを抜いた状態でトリガーを引いても発射できません。小説でマガジンを抜いたあとに「ふふっ、まだ薬室に一発残っているのさ!」といったシーンを書く場合はご注意ください。

コルト ディフェンダー

photo via colt.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm817cm709g973ドル

コルトディフェンダーには9mmと.45ACPの口径バリエーションがありますが、バレルが3.3インチと短いので9mm口径をお勧めします。口径が.45ACPの場合、ショートバレルでは圧力不足から装填不良の不安がありますが、9mmには安定傾向があります。また、装弾数7発の.45ACPより一発多いのが魅力です。

価格が若干高めですが、ノバックサイト装備、ビーバーテイル・グリップセイフティ装備、ラバーグリップ装備と、価格相応の豪華な仕様です。

歴史ある1911モデルの信頼性の高さや発展性については、もはや語るまでもないでしょう。シングルアクション・ピストルでハンマーをコックしてセイフティオンで携帯するコックアンドロックキャリーが可能です。

SIG P224 SAS

Photo via sigsauer.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm1217cm822g1,149ドル

シグP224 SASの口径バリエーションにはそれぞれ9mm、.40S&W、.357SIGが用意されています。マガジン装弾数は9mmが12発、その他が10発となりますが、コンパクトな見た目ながら意外と沢山入ります。

SASとは特殊部隊の意味ではなく、「シグ・アンチ・スナッグ」の頭文字で、スライドやフレームの角を取って丸みを帯びていることにより、ホルスターから抜く際に衣服などに引っ掛かりにくいデザインであることを意味しています。

表面コーティングはナイトロンフィニッシュで堅牢さがあり、シグライト・ナイトサイトを装備しているので暗闇でも視認しやすくなっています。シグは全体的に品質が良く、1,000ドル越えという高価なだけの価値はあるといえるでしょう(シグにも色々あるのでモデルによっては質の悪いものもあります)。

最近はストライカー方式が流行していますが、回転式ハンマーのシングル/ダブルアクションという選択もアリではないでしょうか。

また、デコッキングレバーを装備しているので、起こしたハンマーを安全にレスト状態に戻せます。

弾を装填すれば他のコンパクトピストルより相対的に重いので、日常的に携帯するならある程度身長のある女性にお勧めです。

ベレッタPX4 ストーム サブコンパクト

Photo via beretta.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm1315.8cm740g650ドル

ベレッタPX4ストーム サブコンパクトは軽量コンパクトでありながら13発の装弾数を持ちます。グリップのバックストラップは交換可能なので、手の大きさに合わて交換できます。

フルサイズのPX4はローテイテッドバレルロッキングを採用していますが、サブコンパクトは一般的なブローニング方式を採用し、メンテナンス性と信頼性は証明済みです。また、ステンレスバレルを装備しているため、メンテナンス性が向上しています。ライフリングの溝の角などは錆が出やすい箇所なので、これはありがたい仕様です。

セイフティはアンビなので、利き手を選ばないデザインです。

KAHR PM9

Photo via kahr.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm6 or 713.8cm451g935ドル

薄くてスムーズなトリガープルに人気があるカーアームズPM9ピストルは、ダブルアクションオンリー(DAO)ピストルです。通常マガジン装弾数は6発ですが、延長マガジンを装着すると7発の装弾数があります。価格は高めですが、コンパクトで軽量かつ信頼性があります。

ステンレススライドにポリマーフレームというツートンカラーでルックスも良い。私も実際に手にしたことがありますが、とても重量バランスの良いピストルです。最近は競技向けのマッチモデルもプロデュースするカーアームズ社ですが、なかなか良い精度を出しています。

PM9はカーアームズ社の「プレミアムライン」と呼ばれるグレードの高いカテゴリーに属しています。同社の銃でモデル名に「C」が付くモデルは「バリューモデル」と呼ばれ、削り出しパーツを鋳造にしたり簡易的な刻印打刻など、製造工程をコストカットして500ドル以下の製品をリリースしています。PM9に近いサイズのCW9(口径9mm)は装弾数7発で449ドル(約54,000円)です。

ワルサーPPS

Photo via waltherarms.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm7 or 816cm610g662ドル

厚さ1インチという薄さが魅力のワルサーPPSは3.2インチバレルを装備した軽量コンパクトピストルです。ワルサー曰く、位置付けとしてはワルサーPPKの後継となります。

マガジンは通常の7発に加えて装弾数8発の延長マガジンが付属。マガジンリリースはパドル式を採用しており、下へ押し下げるとマガジンが抜けます。パドル式の利点は、左右の利き手を選ばない点です。また、アンダーレイルの規格はピカティニーレイルではなく、ウィーバーレイルとなっており、レーザーやライトを装着可能です。

ワルサーPPSは交換式バックストラップを装備し手の大きさに合わせてグリップサイズを変更できますが、興味深いことに、このバックストラップ交換機能には「ワルサー・クイックセイフ」と呼ばれる安全機能が備わっています。これはストライカー(撃針)がコックされているときにバックストラップを外すとストライカーをデコックすることが可能で、外している間はロックが掛かり銃が撃てない状態となり、バックストラップが鍵の役目を果たします。

ワルサーP99 AS コンパクト

Photo via waltherarms.com
Photo via waltherarms.com
使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm1017cm610g629ドル

ワルサーPPSより若干大きい程度のワルサーP99ASコンパクトは装弾数10発で、トリガーシステムはダブルアクション/シングルアクションです。P99ASコンパクトは各国警察での採用例も多く、PPSと並ぶ選択肢となるでしょう。

デコッキングレバーがスライドに埋め込まれており、スライド上部から押し下げるとデコックできます。これは被服に引っ掛からないP99の特徴的なデザインです。デコックすればダブルアクションで撃てますし、スライドを引いてストライカーがコックされたらシングルアクションでトリガーを引けます。ストライカーがコックされた状態で携帯するのが不安なら、デコックして携帯できるというわけです。

交換式バックストラップはPPSでは二種類付属ですが、P99は三種類付属します。

おすすめできない拳銃

以下、ここからは携帯にはおすすめできない銃をご紹介します。

ボンドアームズ ガール・ミニ

Photo via bondarms.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
.357マグナム
.38SPL
211cm523.7g525ドル

デリンジャー系は装弾数が数発しかない、基本的にシングルアクションが多く連射できない、グリップの小ささが影響して暗闇で狙いを付けるのは至難の業、などの理由からおすすめしません。

バックアップガンの更にバックアップとしてならアリかも?

トーラス スリム M709FS

Photo via taurususa.com
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使用弾薬装弾数全長重量価格
9x19mm715.5cm539g301.52ドル

予算がない方に朗報。希望小売価格301.52ドルという格安ピストルです。

「安かろう悪かろうじゃないの?」と思われるかもしれませんが、トーラスに品質を求めるのは酷です。メジャーなメーカーと同等の品質は期待できません。

名前に「スリム」が付いているだけに、スリムなボディで携帯性に優れます。300ドルでシングルアクション/ダブルアクショントリガーを装備し、軽量で7発の装弾数はお買い得かもしれません。

しかし、300ドル台の銃に命を託すのは少し考えてしまいます。

小説に登場させるなら、「やられ役」に持たせてみてはいかが?

古い1911系ピストル全般

Photo via coltautos.com
Photo via coltautos.com

古い1911系ピストルはファイアリングピン・ブロック・セイフティを装備していません。

ファイアリングピン(撃針)は自由に動けるため、銃を落下させたり外部から強い衝撃を与えると撃発する恐れがあります。古いコンバットコマンダーや、シリーズ70、シリーズ80初期モデルなどは要注意です。

ただし、復刻版には装備されていることがあるので、入手前にチェックしておきたいところです。

同様に、トカレフピストルなど、1911系に限らずファイアリングピン・ブロック・セイフティを持たないピストルは避けた方が無難です。

※代わりに軽量ファイアリングピンを採用するなど、安全対策が施されているモデルは問題ありません。

S&W M442 レーザーマックス

Photo via smith-wesson.com
Photo via smith-wesson.com
使用弾薬装弾数全長重量価格
.38SPL516cm439.4g539ドル

S&W M442はレーザーサイトを装備したスナブノーズド(短銃身)・リボルバーです。

リボルバーはバックアップガンとして優秀ですが、装弾数が少なく、素早いリロードが難しいのでメインとしてはおすすめしません。

時々ネットで「リボルバーはジャムらないから優れる」という発言を見かけますが、実際はリボルバーもジャムがあります。シリンダーの回転が止まったり、トリガーが戻らくなるなど、可動部はカーボンによる摩擦やパーツの摩耗などで動きが鈍くなることがあります。

最近はピストルの信頼性が向上しているので、ジャムの有無からリボルバーを選ぶのではなく、携帯性や装弾数を重視することをおすすめします。

レーザーサイトとドットサイト

レーザーは暗闇で効果がありますが、昼間は通常のサイトを使った方が素早く撃てます。

命中率という点では、レーザーサイトよりドットサイトがおすすめです。携帯性が悪化しますが、ドットサイトは圧倒的に命中率を高めてくれます。

命中率が高くなるということは、有効射程距離が長くなるということ。本来ピストルは20メートル以下で使用されることが多いですが、ドットサイト搭載により50メートルや100メートル先も狙える能力を持ちます。

種類は様々で、リューポルド・デルタポイント、トリジコンRMR、ドクター、イオテックMRDSなど、市場には良いドットサイトが豊富に存在します。

Photo via thetruthaboutguns.com
Photo via thetruthaboutguns.com

以上、女性におすすめの銃をご紹介しました。

「10選なのに全部で11丁あるじゃないか」と思われるかもしれませんが、ワルサーPPSとワルサーP99は似ているので、まとめて1丁と数えました。

装弾数はすべてマガジンの装弾数です。チャンバー内の分は含みません。

重量は、空マガジンが挿入された状態(アンロード状態)の総重量です。

価格は全て米ドルで、メーカー希望小売価格(MSRP)と、更新時の為替(約120円)を参考にしました。実際の店頭価格はもっと安いものとお考えください。

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