45ACP弾は冬のモコモコ服に弱い?

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このトピックには5件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。11 ヶ月、 1 週前に  ゆうた さんが最後の更新を行いました。

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  • #60727返信

    ゆうた

    また45ACP弾のお話で恐縮です。
    某掲示板で見かけた話なのですが、
    「どのシャーマンにも2丁ずつのトンプソン短機関銃が備えつけられていた。
    口径11.43ミリ、でっかい実包だったなあ!だが、銃としてはろくでもない出来だった。
    私らのところではいくつか面白い出来事があったよ。
    兵隊同士で喧嘩した挙句、綿入れの上着を何枚か重ね着して、お互いに距離を取って撃ち合うんだが、
    弾は綿入れに引っかかって貫通しないんだね。そんなこともあったくらいで、糞みたいな短機関銃だった」
    という何かの文献から引用したような書き込みがありました。
    前回の質問のポルさんのお返事の中に「大口径でも弾速が足りなければ場合によっては大きなダメージを与えられる深さまで到達しにくいという問題があります」というものがありましたが、これはまさにその典型的な例ではないでしょうか?
    おそらくはFMJ弾を使ってもこの結果、着弾すると広がってしまうHP弾だとなおの事貫通は難しくなるのではないでしょうか?
    それとも現代の45ACPHP弾はそういった点も考慮されて作られているのでしょうか?
    よろしくお願いします。

    #60728返信

    ポル
    キーマスター

    戦時中のエピソードは、尾ひれが付いていたり、勘違いが原因の話しも多いので、鵜呑みにしない方が良いと思います。
    それよりも実射テストによる検証の方が信ぴょう性があります。

    ジャケットを重ね着した程度ではFMJの.45ACPをストップさせることはできません。
    ですが、このようなエピソードが生まれる原因はいくつかあると考えられます。

    【原因1:勘違い】
    命中していないのに命中したと勘違いし、弾薬や銃に原因があると結論付けられることがあります。
    これは昔から現在に至るまで戦時中のエピソードとしてよくあることです。

    【原因2:遠距離】
    .45ACPは低速で重い弾頭重量のため、ドロップ量が大きく遠距離での性能が著しく低下します。
    トンプソンのようなSMGではピストルより遠距離のターゲットを狙いやすいため、他の悪条件と重なった場合などで貫通に失敗したり、命中したと勘違いすることも起こり得ます。

    【原因3:低温環境】
    朝鮮戦争のエピソードでM1カービンやトンプソンが北朝鮮兵に対して効果が無かったという話しがいくつかあります。
    原因は凍り付いたジャケットによるものとも言われますが、朝鮮戦争では米軍側に火薬のトラブルが相次いでいました。
    低温環境では火薬は燃焼効率が低下し、不完全燃焼も生じさせて弾速が低下します。また、極寒環境(マイナス30度以下)で脆くなった火薬が粉末化し、爆轟事故が多発したことがありました。
    爆轟事故は火薬を変更することにより解決されましたが、低温環境での弾速低下は避けられません。
    そのような環境で、低速の弾頭、遠距離、重装備などの条件が重なると、貫通できなかったという話しもあり得なくはないと考えられます。

    一方で、ご指摘の通りホローポイント弾はFMJより貫通力が低く、拡張された弾頭は着弾時に大きなブレーキとなります。
    実際に、厚手の革製ジャケットを貫通できなかったJHP弾も存在しましたが、現在FBIが指定しているJHPでは性能が向上しているので、その心配はありません。
    仰る通り、弾薬メーカーはこのような条件も考慮して弾薬を設計しています。

    #60729返信

    ゆうた

    ポルさん、いつもありがとうございます。
    原因はいろいろあるんですね。
    原因2については拳銃を使った45ACP弾の有効射程距離が25m前後(トンプソンならバレルが長いのでもっと飛ぶと思いますが)と聞いていますので、それ以上の距離で何枚も分厚い綿入れを重ね着してたら着弾しても貫通には至らないかもしれませんね。
    原因3についてはかなり面白いお話しですね。
    今回の元の話の出所が何なのかは私にもわかりませんが、綿入れを何枚も用意しているということは寒冷地だった可能性が高いような気もします。
    ただ、現代の弾に関しては考慮されてるということで安心しました。
    45ACP弾はあまり好きな弾じゃない(効率悪そうなので)のですが、あまりに低性能だと1911の純正弾とも言っていい弾のプライドが傷つきそうで心配してました。
    これで私も安心してM45A1(トイガンですが)を購入できるというものです。

    #60730返信

    Bis

    どのシャーマンにも~っていう下りをグーグル検索等すると元文章とかも出てきますが、ウクライナ出身、ソ連の戦車兵ドミトリー・フョードロヴィチ・ロザーさんのインタビュー文に含まれる内容なので恐らくポルさんの言う所の原因3が原因という説が濃厚みたいですね。
    ドミトリーさんの原文ページ
    https://iremember.ru/memoirs/tankisti/loza-dmitriy-fedorovich/
    日本語訳版ページ
    http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/5870/loza0.html

    元々、.45ACPは生身に対しても殺傷力は十分にあっても貫通力が弱い弾であるという話はありますし、相手がかなりの厚着であれば完全に貫通を防げないとしても殺傷力が落ちるという事は考えられる事象だと思われます。

    その他の話でも、1920年台のアメリカのマフィア等が綿の布で胴体をグルグル巻きにして防弾ベストの代替にしようとしたケースもありますし、それで警官の銃が貫通出来なくて.357magのリボルバーを持ち出したなんて話もあります(貫通出来なかったのは.45ACPではなく.38SPのリボルバーであって、近い操作感で使える.357magのリボルバーを使ったとか、綿のボディーアーマーもどきはお守りみたいな物であって実際には貫通した等、諸説あるのでハッキリしません)

    ボディーアーマー普及で貫通力がどうのと問題になる以前に作られ、出来た時は貫通力は問題視されてなかったこと、亜音速である事によってサプレッサーとの相性が良い事、貫通力が弱い事で貫通して目標以外を殺傷するリスクが低い事、現代でも流通している事、昔よりも性能が向上している事等々の多くの情報から考慮するに、歴史的観点でも現代の用途から考えても決して.45ACPは悪い弾薬ではありません。
    ボディーアーマー云々と言ってもそれを装備していない相手を想定したセルフディフェンス用途で.45ACP仕様の拳銃を持つ方はアメリカにもいらっしゃいますし
    M1911系が好きならばM45A1バリバリ使うと良いと思います。

    #60732返信

    ポル
    キーマスター

    情報ありがとうございます。
    なるほどロシアのソースでしたか。

    1920年代当時のボディーアーマーはスチールプレートと布を組み合わせたものが利用されていますが、それは高価だったので廉価版といえる綿パッドを入れたボディーアーマーを低速の拳銃弾用にギャングが使用していたと聞いています。アメリカンアーマーコープ社もこのタイプのボディーアーマーを製造していました。

    ですが、当時は有効だったという資料は多いものの、当時実験に使用した弾の弾速と弾頭重量といった詳細資料が無いのが残念なところです。
    当時の弾薬は現在のものよりも低圧な弾薬が多かったので、現在の基準に当てはめて見ることはできないかもしれませんね。

    1920s Invention of the Bulletproof Vest
    #60733返信

    ゆうた

    Bisさん、ポルさん、追加情報ありがとうございました。
    ロシアのお話だったんですね。
    だから綿入れが豊富にあったわけだ…。
    最初に検索していればわかった事だったのでポルさんには申し訳ないと反省しております。
    45ACP弾については先日ポルさんにお返事頂いた中で現代の弾に関しては大丈夫っぽいのでM45A1で安心して(?)遊ぶことができます。

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