古い戦車砲などでは砲身が太陽の当たっていると、砲身が垂れてくるから砲身の下に突起のような物をつけ対策していますが、狙撃銃など銃身が長い銃にこのような対策はしているのでしょうか?
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主に小火器の場合では、銃身の過熱により銃身が垂れる場合と、レシーバーと銃身のつなぎ目部分に問題があり銃身が垂れる場合があります。
ルガー10/22ライフルでは、この垂れを防ぐためにVロックと呼ばれる、銃身を下から支えるパーツが利用されます。
また、銃身は柔軟性があるのが通常で、発射時には大きくしなることも珍しくありません。
厳密には銃剣を着剣しただけでも中~長距離では着弾が下がりますが、この銃身の垂れは大きな問題ではなく、もし着弾地点が下がるならサイトを再調整(ゼロイン)すれば良いだけですので、戦車砲のような対策は取られません。
しかし強いて言えば、根元が太く先端が細いテーパードバレルはその形状から銃身の垂れに強い構造です。
これは戦艦の砲身など大型兵器では垂れ防止として必要な構造ですが、小火器の場合は垂れ防止というよりも、軽量化として有効です。