ライフル弾の減装ロードのリスクについて

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このトピックには12件の返信が含まれ、2人の参加者がいます。3 ヶ月、 2 週間前に  シミズ さんが最後の更新を行いました。

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  • #61973 返信

    シミズ

    よろしくお願いします。

    「.308Winを7.62×39くらいのリコイルで撃ちたい」

    7.62×39 の容積は 308Win の約60%程度だと思います。
    .308のケースで70%程度に減装すれば7.62×39に近い性能になると思います。

    しかし、エアスペースが増えると異常腔圧のリスクが増す という説があります。
    また、80%以下の減装は止めたほうがいい という説を見たような記憶があります。
    ( ただし、前者と後者を目にしたのは同じ記事ではなかったかも知れないので、「80以下不可」の理由は異常腔圧とは別のことかも知れませんが。)

    .308のBARで薬量を70%に減装することのリスクについて、どのように考えられるでしょうか。

    #61975 返信

    ポル
    キーマスター

    エアスペースが大きいと高圧になりやすいのはご指摘の通りです。

    特に遅燃性装薬では端から連鎖的に燃焼しエアスペース部分が急激に高圧となりますから、装薬量は一定以上でも以下でも危険を伴います。

    どれぐらいの装薬量であれば安全といえるかは、使用する装薬の型番によって異なります。

    例を挙げると、.308winにも使用されるHodgdon H4895は60%まで減装可能です。(推奨最大装薬量の60%という意味です)

    実際に減装弾をリロードする場合は、リローディングマニュアルを入手して、リローディングデータの通りに行うことが推奨されます。

    リローディングマニュアルには最低装薬量も記載されていますから、基本的にはそこが最低ラインと考えた方が安全です。それ以上は、どれだけ減装可能なのか各製品のスペックを調べる必要があります。

    リコイルを減少させる方法は、他には軽量弾を使用したり、少量のハンドガン用装薬(速燃性)を使用する方法がありますが、これも量を間違えると事故に繋がるため、マニュアルのレシピ通りに行うのが無難です。

    #61976 返信

    シミズ

    有難うございます。

    僕の参照した308Win/125グレイン弾頭用のロードデータにはH4895という選択肢はなかったのですが、その中で一番遅くなるのが、H335/82%デンシティで2750fpsというものでした。これを70%まで減らしていいならx39と同程度まで落せそうだと思ったのですが。

    http://www.hodgdonreloading.com/data/rifle
    ホジダンのサイトでH4895のロードデータも見ましたが、マキシマム:46グレイン/3034fps に対して、スターティング:42グレイン/2796fps ということでした。 しかし、これはあくまでスターティングであってミニマムではないので。 60%まで落していいならx39より遅くなりそうですね。

    「弾薬メーカーは訴訟リスクから本当のマキシマムより低い値をマキシマムにしている」 というのはよく言われることですが、下の方も本当のミニマムより高い値を謳っている という事情はあるのでしょうか。

    ところで、
    308Winのケースで7.62×39と同じパワーを出す場合、x39よりも若干多い装薬をチャージする必要があると思います。 反動もx39より強くなるでしょうか。

    #61977 返信

    シミズ

    ところで、
    パワーを落としたいユーザー向けのエネルギーの低いパウダーって無いのでしょうか。
    シューターの間にはそのような需要・要望はないでしょうか。

    丁数制限の有る地域では、同じ口径で フルロードで熊/減装で猪 といったような、大で小を兼ねるせざるをえない需要もあるかと思いますが、

    #61980 返信

    ポル
    キーマスター

    >下の方も本当のミニマムより高い値を謳っている という事情はあるのでしょうか。

    安全性に直結する問題ですので、ギリギリの値を推奨することは無いと思います。

    >反動もx39より強くなるでしょうか。

    誤差の範囲といえるので、殆ど体感できないのではないでしょうか。

    >パワーを落としたいユーザー向けのエネルギーの低いパウダーって無いのでしょうか。

    Hodgdon Trail Bossなど、ローベロシティーロード専用パウダーもありますが、エナジーは弾速と弾頭重量のバランスで変化するため、必要となるのはレシピとなるローディングデータです。

    単純に装薬を減らすだけでは精度や効果を出すのが難しいことから、リロードする場合はデータが必須ですし、データさえあれば豊富な選択肢の装薬から作ることができます。

    または場合によってはファクトリーロードでローリコイル弾が販売されているので、こういった製品を使うのも良いですし、サブソニック弾という選択肢もあります。

    HSM
    https://www.hsmammunition.com/rifle/low-recoil/

    レミントン
    https://www.remington.com/ammunition/centerfire-rifle/managed-recoil

    #61986 返信

    シミズ

    有難うございます。
    Hodgdon Trail Boss について調べてみます。
    あと、Hodgdon はカタカナだと何になるでしょうか。
    (先日の僕の返答では ホジダン と書いてしまいましたが)

    あと、
    ついでの質問をお願いしたいのですが、

    1.
    低い燃焼温度で高圧が出る装薬ってあるのでしょうか。
    温度以外の要件で、銃身に優しい装薬 というものを目指すとしたら、どのような方向性&方法論があるでしょうか?

    2.
    同MV/同MEでも装薬が違えば反動も違ってくるようです。
    反動の少ない装薬というのは、どのようなものになるのでしょうか。
    弾等も軽くせず初速も落とさずにリコイルを低減する(マズルブレーキなど銃の改良ではなく装薬の改良で) ということを目指すとしたら、どのような方向性&方法論があるでしょうか? 燃焼速度とか?

    #61989 返信

    ポル
    キーマスター

    >Hodgdon はカタカナだと何になるでしょうか。

    ホジドンです。

    >低い燃焼温度で高圧が出る装薬ってあるのでしょうか。

    その条件ですと、シングルベースのボールパウダーで燃焼速度が速い製品になると思います。
    5.56mmNATOのような小口径高速弾や、.357マグナムなどで使用されるタイプです。

    >温度以外の要件で、銃身に優しい装薬 というものを目指すとしたら、どのような方向性&方法論があるでしょうか?

    汚れ(カーボン)の少ない装薬や装薬を完全燃焼させる環境(燃焼に必要な圧力を維持する)が必要です。
    汚れが付着している場所と付着していない場所では熱の加わり方にムラができるため、エロージョンを進行させる原因になります。

    >反動の少ない装薬というのは、どのようなものになるのでしょうか。

    燃焼速度の遅い装薬です。

    この図は装薬によるプレッシャーカーブを表していますが、縦軸が発生する圧力、横軸が銃身長です。

    装薬の違いによってプレッシャーカーブが異なり、この曲線が緩やかな方(遅燃性装薬)がリコイルがマイルドになる傾向があり、弾を急激に加速させるよりも、ゆっくり加速させる方が反動が抑制されます。

    ですが、装薬の燃焼速度だけでは劇的な変化は望めないため、ハンティング等で低反動を求めるのであれば、軽量弾に加え、弾速を抑えると同時に低速で着弾しても拡張しやすい弾頭でストッピングパワーを稼ぐのが一般的な方法です。

    #61995 返信

    シミズ

    変な質問に度々の丁寧な回答有難うごさいます。

    装薬関連の疑問が溜まっていて、この機に一掃させていただきたいと思っています。 変な質問が続きますが、よろしくお願いします。

    追加質問3

    a. 125grs 3000fps
    b. 200grs 2371fps

    30口径ライフルを想定した値ですが、
    エネルギーは両者ほぼ等しいと思います。

    反動が大きいのはどちらでしょうか。

    どちらかというと、aには速燃性の装薬を用い、bには遅燃性の装薬を用いるのが適しているような気がするのですが、この認識で合っているでしょうか。

    銃身のエロージョン進行が早いのはどちらでしょうか。

    #61996 返信

    シミズ

    追加質問4

    始めの減装問題とは真逆の、ギリギリの最高速を目指す想定なのですが、

    このようなケースが実際に起こりえるのか分かりませんが、
    例えば非常に摩擦の少なくなるコーティングの弾頭を用いた場合などで、チャンバー内圧力には余裕があるのにケースに物理的にそれ以上詰められない という状態になったとします。 そのような場合に、量を増やさずに速燃性の装薬にシフトすることは初速アップに繋がるでしょうか。

    通説としては、最高速を目指す場合は遅燃性装薬を目一杯詰めるのがセオリーだと思いますが、これは速燃性だと量を詰められないからだと理解しています。

    同じ量を詰めていいなら、速燃性の方がパワーが出そうな気がするのですが、どうでしょうか。

    #61997 返信

    ポル
    キーマスター

    >a. 125grs 3000fps
    >b. 200grs 2371fps
    >反動が大きいのはどちらでしょうか。

    使用する装薬量や銃の重量等の条件が同じ場合、リコイルエナジーはbの方が約25%ほど大きくなります。

    >どちらかというと、aには速燃性の装薬を用い、bには遅燃性の装薬を用いるのが適しているような気がするのですが、この認識で合っているでしょうか。

    通常は弾頭重量が重くなるほど遅い燃焼速度の装薬が必要になります。
    しかし、装薬量や銃身長次第で燃焼速度の違いも調整されますので、常に同じというわけではありません。

    >同じ量を詰めていいなら、速燃性の方がパワーが出そうな気がするのですが、どうでしょうか。

    同じ量でそれ以上詰める余裕がないという条件でしたら、速燃性の方がパワーが出ます。

    ですが実際に必要とする弾速を出すために速燃性が必要ということではありません。

    前回触れたプレッシャーカーブをイメージすると分かりやすいかと思いますが、極端な例を挙げると、速燃性装薬Aは最大圧力時に弾頭の位置が薬室に近いところにあり、遅燃性装薬Bは弾が銃口に近い側の地点で最大圧力に到達します。(AとBの銃口初速は同じとします)

    Aは一気に最大圧力に達して弾を加速させますが、銃口を出るころには薬室内の圧力は低下しています。
    Bはゆっくり弾を加速させ、徐々に圧力を高めながら弾が銃口に近いところで薬室内の圧力が最大になります。

    しかし、AとBの中間的な燃焼速度の装薬Cは、中程度の圧力を長時間維持することで、AやBより低い圧力でAやBと同じ銃口初速を出すことができます。

    これはあくまで一例ですが、ピーク時の圧力が低く抑えられればケースや銃身に対する負荷も少なく、リコイルもコントロールしやすくなりますから、使用する銃身長、弾頭重量、口径などを考慮した燃焼速度が速すぎず遅すぎないベストな装薬が求められます。

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