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ライフルのワイルドキャットのショルダー角について

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  • このトピックには3件の返信、2人の参加者があり、最後にポルポルにより6年、 6ヶ月前に更新されました。
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  • 投稿者
    投稿
  • #58870
    IMP40
    ゲスト

    ワイルドキャットで有名なアクリーは、ショルダー角が40度の30-06や308があるようですが、その他の40度ショルダー
    のカートリッジもアクリーインプになるのでしょうか?また45度のICL,35度のマツシバン(マッシバーン?)について
    の情報(開発者、開発年、等々)も探してます。よろしくお願い致します。

    #58872
    ポルポル
    キーマスター

    パーカー・オットー・アクリー(開発者)によって開発された「Ackley Improved / Ackley Imp / AI」等の表記がある弾薬や、これに対応した薬室で成型(ファイアーフォーミング)されたカートリッジはアクリーインプです。

    銃の画像

    これらの弾薬(カートリッジ)はショルダー角40度のものが多いですが、アクリーが手掛けていない40度ショルダーカートリッジはアクリーインプではなく、単に「インプルーブド(Improved)」か或いはその他のカートリッジです。

    ICLカートリッジの開発者はバーン・S・ジェンキー(Vern S Juenke)というネバダ州リノのガンスミスで、1960年代に開発されました。
    ICLカートリッジの詳細な歴史については書籍を読んだ方が良いと思いますが、私は読んだことがないので分かりません。
    ウィキペディアにページがあるので、提示されているソースの書籍が参考になると思います。
    https://en.wikipedia.org/wiki/ICL_cartridges

    マッシュバーン(Mashburn)はオクラホマ州のマッシュバーン・アームズ社にてA.E.マッシュバーンによって1940年代頃開発され、薬室で成型(ファイアーフォーミング)されたカートリッジです。
    アクリーインプと同じく、マッシュバーンインプ(Mashburn Improved / Mashburn Imp)などと呼ばれます。
    有名な弾薬では、.218マッシュバーン・ビー(Mashburn Bee)、7mmマッシュバーン・スーパーマグナム、.300マッシュバーン・スーパーマグナムなどがあり、高速なハンティングカートリッジとして利用されていました。

    #59425
    シミズ
    ゲスト

    日本ベンチレスト協会前会長の築地恵氏(故人)が書いたものを読んでいるのですが、

    アクリーインプに関して解説しているコラムでは「38度でも39度でも駄目、41度でも42度でも駄目、何故か40度の角度にすると途端に燃焼効率が良くなる」とあるのですが、

    6mmPPCに関して解説しているコラムでは「30度以外では効果がない」とあります。

    パワーが最高になるのは40度、精度が最高になるのは30度、ということでしょうか?

    最近は35度のものが多いようですね。

    #59427
    ポルポル
    キーマスター

    ショルダーの角度が何度であれば良いといったシンプルな答えはありません。
    適正な角度は、ネックの長さ、ケースの長さ、使用するアクションの長さ、銃身長、燃焼速度、プライマーの種類・・・等々によって異なりますし、目的は弾速の加速なのか減速なのか、アキュラシー向上なのか、使用する銃のスペックに合わせて何を目指すかによっても異なります。
    角度が一度違うだけで特定の角度が優れていると証明した人はいないはずですし、恐らくご指摘の筆者は一定の条件下で40度が良い結果だと述べているのだと想像します。

    同一条件下でショルダー角だけが異なりパウダー量が同じ場合、弾速は殆ど変化しません。
    ショルダー角を強めて容量を確保し、パウダー量が増加すれば弾速とエナジーが増加します。

    燃焼効率を向上したい場合はケースの長さが短い方がプライマーのガスが届きやすいといえ、反対に長いケースではショルダー角を強めると燃焼効率が良くなる傾向があります。
    しかしケースを短くすると容量が減少するため、容量確保のためにショルダー角を強めてテーパーの少ないケースを使用したり(例:アクリーインプルーブド)、使用するパウダーの燃焼速度も変える必要が出てきます。
    また長いケースをカットしてケースを短縮するとケースウォールが厚くなり、安全性や精度にも影響しやすくなることがあります。

    ショルダー角を強めた場合、燃焼効率向上、不発率低下、適性なヘッドスペースを取りやすいといった利点がある反面、ガスの乱気流(タービュランス)によって精度に悪影響があり、ネックに向かって流れるガスが弾を押し出す際、圧力の偏りが出やすくなることがあります。
    この偏りが大きいと命中精度に影響するため、ガス圧が安定的にネックの中心に向かうように適正な角度を設定する必要があります。

    どの角度が良いかは条件次第ですが、概ね30~40度の角度で効率が良いと言われています。
    この範囲であれば薬室への装填もスムーズですし、ヘッドスペースの精度が取りやすく、ケースの負担が減りケース寿命も長くなることが知られています。

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