カナダのC7/C8ライフルでは特に耐寒性を得るための特別な対策はされていません。
強いて言えばハンドガードを肉厚にしたり、チャージングハンドルを大型化しているところでしょうか。
防寒グローブ用にトリガーガードを外せる仕様はM4/M16と同じです。
DI方式の場合、寒冷地において水分やオイルがレシーバー内のカーボンと混ざり粘性を持つことでジャムの原因となるため、水分(結露)に注意しつつLAW(Lubricant Arctic Weapon)のような耐寒性オイルを使用する必要があります。
また米海兵隊などの寒冷地対策マニュアルでは、結露を防ぐために室内では温度の低い床に銃を置く、30分おきにマガジン着脱やボルトの動作を確認する、オイルは控えめに使用する・・・といった注意点について触れられています。
DI方式はカーボンの問題があるとはいえ、ピストン方式でもノルウェー軍のHK416のガスレギュレーターが凍結しサプレッサーが着脱できなくなったという報告もあり、いずれにしても寒冷地での運用には注意を必要とします。