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Q&Aで学ぶ銃の知識 初心者向けの銃とは?

ボルトアクションライフル画像

初心者からマニアまで、銃に関するあらゆる疑問に答えるQ&Aです。

皆さんからいただいた質問と回答をまとめました。

初心者向けの銃とは?

Q
銃器で初心者向けが有るのでしょうか。
A

初心者向けとして設計された銃はありませんが、初心者に向く銃はあります。

子供や女性など筋力が劣る場合は、小口径で反動が軽いライフルから始めると精神的肉体的に継続しやすいですし、ライフルは銃口管理が容易なため、教える側から見ても安全で教えやすいです。

特に.22LRなど小さな弾薬であれば、銃声や衝撃波が小さいため精神的負担が軽減されます。

成人男性の場合はピストル弾では9mm、ライフル弾では.223レミントン(5.56x45mm)から始めても問題ありません。

私の実弾射撃初体験は.44マグナムと.308winだったのですが、こうした強力な弾薬から始めると、銃声と反動に驚いて「銃は怖い」「もう撃ちたくない」と感じる方もいるので、精神的負担の小さい弾薬から始めるのがおすすめです。

銃身下のクリーニングロッド

Q
Kar98kやAK系などにあるような、バレルの下なんかに収納できるクリーニングロッド。

いまいち普及しませんでしたが、なぜでしょうか?
A

銃に直接付属するクリーニングロッドは、実用的ではないというところが廃れた理由として大きいです。

「ロッドの長さが足りない」というのもありますし、何よりもハンドルの無いロッドでパッチやブラシを通すのは困難です。

銃身を通す際、ある程度抵抗があるため力を必要とし、力を入れにくいロッドでは誤ってマズルやライフリングを傷つける恐れもあります。

軍用のクリーニングロッドでは、複数のロッドを繋げて一本の長いロッドに組み立てるものが多いですが、こちらの方がハンドルも付属しており、実用的です。

この絵の銃は何?

マドリード、1808年5月3日 Photo via Wikipedia
Q
この絵の兵士が構えている銃は何でしょうか?
A

絵と時代から考えると、シャルルヴィル・マスケット モデル1777だと思われます。

1777年から1826年までフランス軍で採用されていた、.69口径のフリントロック式マスケットです。

マドリード、1808年5月3日 - Wikipedia

ボディーアーマー購入方法とは?

Q
日本でボディーアーマーを買うにはどうしたら良いのでしょうか?

アメリカからの輸出は色々と制限されていて難しいですし。

中国から買うとすると品質に不安があるので、何かヨーロッパ諸国などでサクッと輸出してくれる国はないものでしょうか?
A

ボディーアーマーの個人輸入はおすすめしません。

不用意に個人輸入すると、国や製品によっては「武器の不法輸出」になるため、慎重になった方が良いと思います。(日本側で輸入が合法でも、相手国側の輸出が違法な場合があります)

既に日本国内に輸入されたものを購入するのは安全なので、国内の販売業者を探すことをおすすめします。

固定式サイトは狙いづらい?

Q
固定式サイトは調整式に比べて狙いづらいそうですが、慣れればそれほど問題はないのでしょうか?

また、固定式ならではの利点もあるのでしょうか?
A

個別のサイトによって性能が異なるため、フィクスドサイト(固定式)とアジャスタブルサイト(調整式)のどちらが狙いづらいとは一概に言えません。

狙いやすさ等、性能はそれぞれの製品で異なります。

一般的に固定式の利点はパーツ点数が少ない(一点のみ)ため、頑丈で破損しにくい傾向がありますが、調整式でも破損しにくい構造を持つものもあります。

固定式ならではの利点を挙げるとすれば、価格の安さ(低コストで大量生産可能)が最大の利点です。

弾速の実測値と公称値とは?

Q
アームズマガジン2019年10月号などで、スピアーLE・ゴールドドット・ショートバレル38スペシャル+PはS&W M442から860fpsで撃ち出せるという旨の発言をしています。

Youtubeのテスト動画やアメリカのガンマニアサイトのテストでの、Jフレームの1.875インチバレルやM15の2インチバレルからの射撃結果を見たところ、860fpsには届いていませんでした。

これはspeer社側の落ち度で、860fpsに届く方がレアケースなのに、公称で860fpsで撃ち出せるとしているのでしょうか?
A

ballisticsbytheinch.comの実測値を見ると、2インチのコルトディテクティブで928fps、S&W642で897fpsが出ているので、860fpsを超えることもあるのでしょう。

弾速については、「ライフリングの状態」「シリンダーギャップの大きさ」「弾速計までの距離」「気温差」・・・等々、様々な条件で異なるため、厳密に気にすることなく参考程度に見るのが良いです。

例えS&W M442を10丁揃えて同時に弾速を計測しても、一致しないのが普通です。

銃の個体差によっても弾速は異なります。

公称の860fpsはマズルベロシティー(銃口初速)なので、弾速計までの距離が離れていれば弾速は低下しますし、気温の影響で夏場は弾速が速くなり、冬場は遅くなります。

また、全てのメーカーに該当するか分かりませんが、アメリカの多くのメーカーはSAAMI(Sporting Arms and Ammunition Manufacturers Institute)のスペックに適合するテストバレルで弾速を計測しています。

SAAMIのテストバレルの規格は市販品より僅かにタイトになっているため、腔圧が高く、弾速が速くなりやすい傾向があります。

その影響で実測値がメーカー公称より低くなりやすいこともありますが、逆に高く出ることもあるため、一概に法則性が在るとは言えません。

新旧オートマグの違いとは?

Q
AutoMag LTD Corp.社がAutoMagを復活させたと聞きましたが、旧AutoMagと何がどう変わったのでしょうか?
A

オートマグが抱えていた大きな問題の一つがマガジンの性能だったため、マガジンを再設計しました。

具体的には、マガジンリップで保持される弾の位置を0.1インチ上昇させることで、ボルトフェイスが確実にカートリッジを捉えると同時に、弾頭が正面からフィードランプに衝突するのを避けています。

また、弾頭がマガジン内に沈みこむ「ノーズダイブ」を避けるために、マガジンフォロアーも厚みのあるものに変更しています。

その他、当時には無かったCADやCNCマシンで設計加工することにより、工作精度が向上しています。

旧パイソンの耐久性

コルトパイソン Photo via rockislandauction
Q
以前、「パイソンは普通に357マグナムを撃てる銃」だと教えていただいたのですが、普通の357マグナム弾を撃つとして耐久性はどのくらいなのでしょうか?

また、壊れるときはどの部分から壊れていくと予想されますでしょうか?
A

旧パイソンはCNCマシンの無い時代に手作業でフィッティングを行っていたため、現代のモデルと比較すると個体差が現れやすい傾向がありました。

また、「熱処理の状態」「使用される弾薬(.38SPL VS .357マグナム)の割合」「弾頭重量の違い」「速射の回数や強さ(ハンドとラチェットの負荷度合い)」など、どのように扱うかによって結果が異なるため、1000発以下で不具合が生じるオーナーがいれば、2万発発射しても問題ないというオーナーもいます。

パイソンはS&Wやルガーのモデルとは異なり、強いVスプリングでハンドのテンションを得ているため、発射時の反動による摩擦が強く、他メーカーより消耗しやすい傾向があります。(Vスプリングを使用するパイソン以外のDAモデルにもこの傾向があります)

そのため、パイソンにはシリンダーのタイミングの問題(ハンドの問題)が起こりやすいと言われます。

しかし、.357マグナム耐性が弱いと言われるS&W M19のような問題は、正常なパイソンにはありません。

パイソンの特性を理解しているオーナーは、.357マグナムを使用しても長期的な射撃が可能と言えます。

ホールドオープンする機関銃とは?

Q
ベルト給弾式の機関銃に対して2つ位気になる事があるのですが、AR-15やベネリM4の様にホールドオープンするものは存在しないでしょうか?

また、タクティカルリロード及び、装填した状態からのアンロードを行うには、どの様な操作が必要になるでしょうか?
A

最終弾発射後にホールドオープンするベルト給弾のマシンガンでは、セミオート射撃が可能な「MG34」や「ブローニングM2」があります。

しかし、いずれもフルオート射撃時には最終弾発射後もボルトが前進した状態で停止します。

オープンボルト方式のマシンガンはトリガーを引くとシアーがボルト(ボルトキャリア)を解放しボルトが前進するため、トリガーを引いた状態では後退したボルトがシアーにロックされない構造です。

マシンガンのアンロード方法はモデルによって若干異なりますが、多くはトップカバーを開けて弾薬を取り除くだけで完了します。

米軍入隊で米国籍が得られる?

Q
米軍に何年か入隊すれば、米国籍にできると聞いたことがあります。

それは本当ですか?
A

アメリカ永住権(グリーンカード)保持者が米軍に1年間入隊すると、市民権を得る資格が与えられます。

ですが自動的に市民権を得られるわけではなく、英語やアメリカ史などのテストを受ける必要もあります。

永住権が無ければ米軍には入隊できません。

薬莢に沈む弾頭の深さとは?

Q
弾頭は薬莢の露出してる所としていない部分は何対何ですか?
A

割合は一定ではありません。

口径や弾頭重量によって異なり、それぞれ弾薬によって適正な深さがあります。

しかし、弾薬の全長は薬室やマガジンのサイズの制約から決められているため、重く全長が長い弾頭はその分、薬莢の深くまで押し込まれます。

深すぎると圧力が高まりやすくなりますし、場合によっては装薬のスペースを確保する必要もあるため、可能な限り浅く保持することが求められます。

防弾には硬度が必要?

Q
徹甲弾やAPFSDSのような「貫通力の高い弾」を防ぐ防具には、硬度・剛性のどちらが重要なのでしょうか?
A

硬度が重要ですが、それだけでは不十分で剛性や靭性も必要です。

硬度の高い弾を止めるには、セラミックのような硬度の高い素材が必要になりますが、硬度が高いと割れやすい傾向があります。

一発だけなら良いですが、複数発を受けることを想定すると、硬度の高さだけに頼るわけにはいきません。

それを補うために戦車装甲などでは、他の金属やプラスチックなどと組み合わせて、複合装甲化することで高い防弾性能を持ちます。

ライフル弾に対応するライフルプレートも同様に、高硬度のセラミック単体だけではなく、ポリエチレンやケブラー繊維などと一緒に重ね合わせて補強された複合板が一般的です。

ボディーアーマー着用でも痛い?

Q
軍用のボディーアーマーでは小銃の弾丸を止められる性能を有していると聞きましたが、小銃で撃たれた場合、痛みは感じないものなのですか?
A

ボディーアーマーや弾薬の種類によって異なりますが、小銃とライフルプレートの場合は痛みを感じません。

しかし、強力な弾薬で着弾時のアーマーの変形が大きければ骨折する場合があり、「ハンマーで殴られたような感覚」と表現されることもあれば、一方で「被弾したことに気が付かなかった」という証言例もあります。

着弾による変形が大きい場合は衝撃を吸収するトラウマパッドをアーマーの内側に着用する必要があります。

軍で使用されるSAPIなどのアーマーは、トラウマパッドを必要としない設計になっているため、そのままアーマープレートを着用可能です。

軍用サブマシンガンとは?

B&T APC9K Photo via recoilweb.com
Q
現在サブマシンガンは警察の特殊部隊で使用されることがほとんどですが、軍隊でサブマシンガンの使用は今でも行われているのでしょうか?
A

米軍を例にすると、サブマシンガンの軽量コンパクトな利点を活かして、「B&T APC9」や「H&K MP5」などが護衛などの警備要員に採用されています。

軽量ボルトは作動に影響する?

Q
ブッシュマンIDWの概要を見て思ったのですが、作動方式はオープンボルト方式だがボルトの重量を軽量化する事で反動を小さくしたと仰られていたと思います。

このIDW以外のオープンボルト方式の銃はボルト自体を軽量化すれば反動は軽減できると思いますが、その代わり作動の確実性が落ちるのでしょうか?
A

オープンボルト方式でも、例えばM60ライトマシンガンが軽量なボルトを使用している様に、ロックドブリーチなど、薬室内の圧力が低下したあとにボルトが後退する機構が備わっている場合は、軽量ボルトでも問題ありません。

しかし、UZIのようにブローバックでオープンボルト方式を採用する場合は、ボルトの解放を遅らせるために重いボルトや強いリコイルスプリングによる慣性力を利用する必要があり、軽量なボルトを使用すると高圧ガスが噴出して不安定な状態になります。

ブッシュマンIDWの場合は特殊で、ブローバックでオープンボルト方式でありながらアルミ製の軽量ボルトを使用していますが、重いボルトの代わりにダンパーが衝撃を受け止めてボルトの解放を遅らせるため、安全な作動が可能となっています。

軽量高速弾と水滴の影響

Q
私がGUN誌等読み漁っていた80〜90年代には、「5.56のような軽量高速弾を使用するライフルは、腔内に水滴が付着した状態で発砲すると銃身にリング状の亀裂が入る」という記述を頻繁に目にしました。

すでに処分してしまったので確かではありませんが、大日本絵画の「ガンズ・オブ・ジ・エリート 特殊部隊の最新ウェポン」という大型書の冒頭でも、水滴との衝突による速度変化で発生した衝撃波が、弾底とブリーチで反射、再衝突することが亀裂の原因となると解説されていたと記憶しています。

ところが(コンサルが入っていると思われる)フィクション映像はもとより、演習などのノンフィクション映像でも、銃口にコンXームもつけず水没状態から射撃姿勢をとったりしております。

しかるに

1.軽量高速弾と腔内水滴の話が、そもそも私の勘違い

2.そういう事例が稀にあるという程度で、実は大した問題ではない

3.M16A1時代の細い銃身での話で、SS109対応のゴン太銃身等で対応済み

のいずれかと推察できるのですが、ぜひご意見とご解説をお願いいたします。
A

ご指摘の通りだと思われます。

ベトナム戦争当時、水没後のM16A1で銃身へのダメージが問題となっていました。

これはM16A1の銃身が細く耐圧性能が低かったこと、高速弾を使用していたこと、小口径であるため大口径よりも排水に時間が掛かることなどが原因です。

銃身内で弾頭が加速中はガスも高速で進んでおり、途中で抵抗により弾頭が減速すると、後続のガスが弾頭底面に衝突することで圧力が上昇し、弾頭が減速した付近でリング状の膨らみや亀裂が発生します。

こうした現象は銃身の肉厚が薄いショットガンで起こりやすいですが、ライフルでは小口径高速弾で起こりやすい傾向があります。

M16A1と比較すると現代のライフルバレルは強度が高いため、当時ほどの問題はありませんが、それでも銃身に負荷が掛かることは変わりません。

そのため、現在の米軍でも水没後は銃口を下げて排水するよう指導されています。

米軍では1968年ごろから水没後のダメージに対処し始めたようで、ベトナム戦争当時の陸軍教育ビデオにも排水手順が紹介されています。

米国で銃販売は好調?不調?

Q
米国は銃を所有することは国民の権利であることは、憲法にも明記されていると聞きますが、やはり銃を使った凶悪な事件等もあったり、若者の関心がスマホやSNSに移ったりして、以前ほど銃に対して良いイメージを持たない、興味を持たない人が増えてきているのではないかと思っています。

実際のところはどうなのでしょうか。

銃の販売や普及は増えているのでしょうか?減っているのでしょうか?

また所有する人の割合や、その主な目的はなんでしょうか?
A

統計を見る限り、銃の販売は増加、銃犯罪よる死者はほぼ横ばいでしたが、近年やや上昇。

銃による自殺は減少傾向だったものの、近年やや増加。

銃による無差別大量殺人事件は増加・・・といった傾向があります。

統計の見方や期間の設定によっても異なりますが、90年代のギャングの抗争被害が大きすぎたため、過去30~40年では相対的に銃犯罪が減少しているという見方もできます。

また人種別で見ると、白人やヒスパニックの死者は減少し、黒人の死者が増加している傾向があります。

銃の販売数に関しては、銃購入時に必要となるFBIによる犯罪歴照会(バックグラウンドチェック)の統計が参考になり、以前より30%増加している状況です。

過去のオバマ政権の影響に続き、コロナの影響で売れ行きが好調でした。

銃を所有する理由に関する統計では、「犯罪に対する自衛」「ハンティング」「コレクション」「スポーツ」「野生動物からの自衛」・・・という順になり、購入者の過半数は対人を想定した自衛目的で購入されています。

統計が取られた年代によっても若干異なりますが、どの年でもこの傾向があります。

銃の表面処理は自宅で可能?

Q
とある銃器系youtoberさんが、ニッケルメッキなどの表面加工は特殊な機械を用いれば自宅でも行える、というようなことを動画内でさらっと言っていた気がするのですが、真偽の程は如何ですか?
A

ニッケルめっきは自宅でも可能です。

乾電池のプラス側にニッケル、マイナス側にめっきしたいパーツを繋ぎ、それらをお湯で5倍に希釈したサンポールに漬けて完了です。

ただ、めっきは簡単ですが廃液の処理が面倒です。

詳しい方法はYoutubeなどで「サンポール めっき」で検索すると良いと思います。

(綺麗に仕上げたい場合は業者に任せることをおすすめします)

ステンレスの黒染めは、ガンブルーなど専用の溶剤が販売されています。

銃の作動方式とは?

Q
銃の作動方式にはどのようなものがあるのでしょうか?
A

大きく分けて手動と自動があります。

手動では「ボルトアクション」「ポンプアクション」「レバーアクション」「レバーリリースアクション」「ブレークアクション」「ローテイティングドラム」などがあります。

自動では、「ブローバック」「ブローフォワード」「ガス作動」「反動利用」などがあり、それぞれに様々な種類の作動方式が存在します。

またミニガンや機関砲などのように、電気や油圧を使用して作動する銃も存在します。

銃のグリップ方法とセイフティ

Photo via wikipedia.com
Q
管理人さんはオートを構える時は指はフレームの上に置くと記事で仰られていましたが、ブローニングハイパワーmk3のようなアンビセイフティを備えたオートでも同様なのでしょうか?

イメージすると何だか指とセイフティが接触してフィーリングが悪そうですし、コックアンドロックで構えていていざ、セイフティを外す時も指側にあるセイフティが連動する際、その妨げになりそうな気がするのですが、どうなのでしょうか?
A

実際に試すと分かりやすいのですが、指先を上下に動かしても指の付け根はほとんど動かないので、セイフティに干渉するといった問題はありません。

もしセイフティが指をフレームの上に置くのを妨げるようであれば、そのセイフティは排除するか、他の形状に交換した方が良いと思います。

Q
自分が想定した構え方は記事にあった右手で銃を持ち指をピンと伸ばしてフレームに置き、そして両手で構えるという構え方です。

ですが、指をピンと伸ばしてフレームに置くと、どうしてもアンビセイフティの場合セイフティの上に指を置かざるを得ないと思うのです。その点はどうなのでしょうか?

なお、使用する銃はブローニングハイパワーMK3という仮定でお願いします。
A

もし構造的にアンビセイフティが障害となって指をフレームの上に置けない場合は、その銃に問題があります。

もしこれができないようであれば、その銃は手に合わないと判断するか、セイフティを交換するのが良いと思います。

ブローニングHPMK3のアンビセイフティは指に触れていても指先をフレームの上に置けますし、トリガーを引く際も障害とはならないので、それは問題とはなりません。

セイフティの上に指を置かざるを得ないのであれば、置けば良いだけです。

MK3のセイフティは押し上げてオン、押し下げてオフです。

フレームの上に指を置く状況はいつでも撃てる状態であり、指がセイフティに触れるとすれば、このときセイフティはオフの位置にあります。

セイフティがオフであれば、セイフティの上に指が置かれてもトリガーを引けば弾は出るので、射撃の障害になることはありません。

銃は持つけど弾は持たない人

Q
アメリカでは銃は持つけど弾は持たない人っているのでしょうか?

狩猟に行く時に必要な分を銃砲店で購入、余った弾は現地で的撃ちしてて消費。

弾さえ無ければ自宅に子供がいても事故が防げて安全だと思うのですが
A

私も射撃場へ向かう途中で弾薬を購入したことがありますが、必ずしも必要としている弾の在庫があるとは限らないので、予め用意しておく方が安心かもしれません。

特に、流通量が少ない弾薬は要注意ですし、州によっては狩猟に使用できる弾薬の種類に制限があるため、購入できないこともあり得ます。

また、弾薬は安いときに購入した方がお得なので、毎回必要になったときに購入するのは長い目で見るとお金がかかりますし、銃を車のトランクに入れたまま買い物に出ると車が盗難されたり、車上荒らしに遭って銃を失うリスクもあります。(州によってはトランク内に銃を入れたまま離れるのは違法です)

子供が銃で事故を起こすのは管理が甘い結果なので、私は個人的にこのリスクは限りなくゼロにできるものだと思いますから、利便性も考慮して自宅で銃と弾を保管できる環境を整える方が良いと考えます。

防弾装備着用ターゲットの対処法

Q
最近のボディーアーマーとヘルメットは小銃の弾を防ぐと聞いたのですがもし、そのような装備を身につけた敵と撃ち合いになることを想定したら、どのようにすれば効果的なダメージを与えられますか?

また、防弾具の耐久度はだいたいどのぐらい耐えられるのですか?
A

スナイパーが100~200mの距離で静止ターゲットを狙う状況では、脳幹(目鼻や耳の高さの位置)を狙えるため、ヘルメットやボディーアーマーの有無は問題ではありません。

数百メートル離れた距離で小銃で交戦する状況では、特定の部位を狙って命中させるのは不可能です。

実際には相手の装備の性能を把握できない状況がほとんどなため、胴体といった広い部分を狙い、「命中させること」が優先されるのが通常です。

ターゲットに命中させることができれば、アーマーでカバーされていない部分に命中する確率も高まります。

耐久性については、使用する弾薬やボディーアーマーの性能によって異なります。

高さが異なるサイトのゼロイン

Q
UNITYTACTICAL社のFAST MICRO MOUNTは上にドットサイト、下にバックアップアイアンサイト(以降、BUIS)を装備できるユニークなマウントですが、このようにサイトの高さが異なる場合、両者のゼロインを一致させることは可能ですか?

私はFAST MICROマウント上部のドットサイトを50m/200mでゼロインするとこの通りに着弾するのはドットサイトのみで、BUISは50mより近くで1stゼロ、200mより遠くで2ndゼロとなると思います。

私はこの場合ドットサイトとBUISのゼロインを一致させるのは不可能な為、BUISは緊急時にのみ使う予備的なものと割り切り、大体ドットサイトに近いゼロインにしておけばいいと思うのですが、このようなセッティングはありえますか?
A

一般的にBUISは50~100ヤードでゼロインされることが多く、この場合弾道は視線(ラインオブサイト)を超えないためファーストゼロのみでセカンドゼロは不要です。

ですが、米海兵隊ではBUISのゼロを300メートルに指定しており、メインとBUISの両サイトを300メートルでゼロインしています。

サイト高が異なるとファーストゼロとセカンドゼロを一致させることは出来ませんが、実用上問題ありません。

メインのサイトとBUISがセカンドゼロに設定されているなら、ファーストゼロの誤差は無視できます。