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射撃途中で安全に弾を抜くにはどうしたら良いですか?

銃の画像
HK VP9 (SFP9) Photo via HK

ピストルから未発射の弾薬を取り出すには、スライドを引いてエジェクションポート(排莢口)に手を添えて弾薬を素手で掴んでも良いのでしょうか?

これは危険な行為なのでしょうか?

不発の場合はどうしたら良いのでしょうか?

今回はピストルから安全に弾を取り除く方法について解説します。

ピストルから弾薬を取り除く方法

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ピストルはマガジン内と薬室内に弾薬が装填されています。

これを取り除くには以下の手順で行います。

手順1 マガジンを抜く

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マガジンリリース(マガジンキャッチ)を押してマガジンを抜きます。

手順2 スライドを引いて薬室内の弾を排出させる

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1回スライドを引いただけでは弾薬が排出されない場合もあるため、念のためスライドを何度か前後に往復させるとより確実です。

また、エジェクションポート(排莢口)から薬室内を目視確認します。

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銃の左側、または両側にスライドリリースレバー(スライドストップ)があります。

このレバーを押し上げたままスライドを引くと、スライドをホールドオープン(後退状態を維持)させることが可能です。

射撃場にて射撃を中断する場合は、銃からマガジンを抜き、銃をホールドオープンさせたままテーブルの上に置きます。

このとき銃口はターゲット方向(安全な方向)に向けます。

銃がホールドオープンされていれば、誤って弾が発射されることはありません。

また、射撃を継続する場合は、銃にマガジンを挿入してスライドリリースレバーを押し下げるとマガジン内の弾薬が薬室へ装填され発射準備完了となります。

【重要】

  • 常に指はトリガー・ガードの外に。内側へ指を入れない。
  • 常に銃口をターゲット方向(安全な方向)へ向けたままにする。

未発射の弾は手でつかんでも良い?

薬室から未発射の弾を排出する際、銃をエジェクションポート側へ傾ける事によって排出しやすくなります。

エジェクションポートを手で覆ってスライドを引くと、弾を地面に落とす事なく手の平で回収できるので、場合によっては有効です。

ですが、射撃によって銃身が過熱している場合、薬室内に装填されている弾薬にも熱が伝わり熱くなっているため火傷に注意です。

薬室に装填されてあまり時間が経っていない場合は、排出した未発射の弾を素手でつかんでも問題ありません。

不発弾はどうしたら良い?

不発弾は注意が必要です。

実際に起きた事故では、エジェクションポートから排出した不発弾を手で受け、それをズボンのポケットに入れたところポケットの中で破裂した事故があります。

射撃中に不発が起きたら銃口をターゲットに向けたまましばらく(30~60秒)待ち、その後通常の手順で排出します。

また射撃場では以上の手順が正しいですが、実戦で交戦中の場合はこの手順は無視されるのが通常で、不発弾は直ぐに排出し、素早く次弾を装填します。

弾薬は薬室内に装填されていなければ破裂しても殺傷力は弱く、大抵の場合は軽い怪我で済みます。

ただし、シューティンググラスやサングラスなどで目を保護していることが大前提です。