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AR-15を水中で撃つと破裂する?

faq_q 水中で銃を撃った時にどうなるのかについて質問したい事があります。

Youtubeにこの様な動画がありました。

この動画ではAR-15を水中で撃った際にホローポイント弾だと問題がないのですが、FMJ弾だとマガジンが外れて、壊れてしまっています。

ブローバックした跡が無さそうなので、AR-15のダイレクト・インピンジメントの影響では無さそうに思えるのですが、通常の小口径高速弾を撃つとこうなってしまうのでしょうか?

こちらの動画でも

- YouTube
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同じく小口径高速弾を使うSIG55シリーズの銃を水中で撃つ時でもマガジンを外して撃っていますし、自分の中でこの考えが強くなっているのですがどうなのでしょうか?

AR-15を水中で撃つと破裂する?

faq_a口径の大きさや、弾頭の種類がFMJかホローポイントかは関係ありません。

どんな銃でもバレルに水が入ると発射時の抵抗が大きくなるため、それによって腔圧が上昇し、もし圧力が限界を超えると破裂事故が起きます。

AR-15の場合、高圧になると発射サイクルのタイミングが通常より早まることでトラブルが起きやすくなります。

 

撃発後、弾はバレル内の水分を押し出しますが、弾がバレル内のガスホール通過時に通常より高圧になっています。

そしてバレル内の圧力が下がる前にガスパイプを経由したガス圧(水圧)により、ボルトがケースを引き抜こうとしますが、ケースは膨張した状態でチャンバーに張り付き、ボルトがケースの引き抜きに失敗します。

 

Photo via gunsite.co.za

Photo via gunsite.co.za

一方、ボルトキャリア内に溜まったガスや水は高圧状態を維持するため、勢いよくボルトを引っ張ります。

しかし、ボルトはエキストラクターがケースに咬んで動けないので、ケースのリムやヘッドを引きちぎったり、ボルトのボルトカムピンの穴を境にボルトを前後に引きちぎることがあります。

 

Photo via recoilweb.com

Photo via recoilweb.com

このような抵抗が掛かると、高圧ガスは行き場を失ってボルトキャリアを破裂させ(多くの場合ボルトキャリア下部が裂ける)、ガスはレシーバー内に噴出されます。

すると柔らかいアルミ合金製レシーバーは膨張し、マガジンがガスに押されて排出されることがあります。

DI方式ではこういった破裂が多いのですが、ガスピストン方式でもケースを引きちぎるリスクがあります。

しかし、AR-15でレシーバーとボルトキャリアを割ってしまうのは、DI方式に多い傾向があります。

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