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.25 ACPは護身用に向いている?

22LR弾の護身用としての可能性を読ませて頂きました。

同じく 小口径の25ACP弾は護身用としてはどうなんでしょうか?

センターファイヤーでもジャム、不発は多発するのでしょうか?

ベレッタのボブキャット辺りが一番護身用に向くのかが知りたいです。

 

.25ACPはセミリムドカートリッジですので、リムドカートリッジの.22LRよりは装填時のジャムのリスクが小さく、相対的に信頼性があると言えますが、よりパワーのあるカートリッジと比較すると信頼性に劣る傾向があります。

 

 

リムドケースは薬莢後部のリムが大きく、マガジンから薬室への装填時に引っ掛かりやすい反面、セミリムドケースはリムドケースより出っ張り部分が抑えられています。

引っ掛かりやすさでは、リムド > セミリムド > リムレス となり、信頼性は9mmルガーでも利用されているリムレスが理想です。

 

Photo via handgunsmag.com

作動の信頼性についてはモデルにもよるため一概に言えませんが、一般的にピストルは9mm~.45ACP程度のパワーを持つ方が安定して作動しやすいといえます。

パワーが小さいとスライドの後退速度が遅く、ジャムが多くなる傾向がみられます。

このような銃はフレームも軽量な傾向があり、リコイル発生時にフレームの後退や跳ね上がりによってスライドの後退量を「相殺」し、ジャムが起こりやすい状況を作ることがあります。

また.25ACPを使用する銃には安価な銃も多く、護身用として使用する場合は予め試射して信頼性の確認が必須です。

 

餃子の王将社長射殺事件では.25口径のピストルが使用されましたが、頭部や心臓など急所に命中すれば致命傷になり得ます。

.25ACPはリコイルが小さくコントロールしやすい反面、使用する銃のグリップが小さいことが殆どですので、距離が離れると命中させにくくなりますが、至近距離では命中させやすく殺傷力に優れます。

 

 

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貫通力

25ACP Speer 35gr Gold Dot

バリスティックゼラチンのテストでは、FMJ(フルメタルジャケット)を使用して10インチを超えるのがやっとというレベルですので、身体への進入角度によっては十分な効果を得られない場合があると考えられます。

.25ACPのような小型のカートリッジは、不意打ちで動きの少ないターゲットに対しては非常に有効ですが、殺意を持つ相手の行動を停止させるには時間(短期決着)が重要となるため、撃ち合いになるような状況ではストッピングパワーに劣る.25ACPは最適とはいえません。

実際には状況次第ですが、少しでも生存の可能性を追求するのであれば、9mmルガーの方が適しています。

相手の行動を停止させることは考えずに、「驚かせて追っ払う」といった状況を想定する場合は、.25ACPでも有効かもしれません。

 

 

弾速とマズルエナジー

弾薬弾薬メーカー弾頭の種類弾頭重量初速マズルエナジー
.25 ACPPPUFMJ 50 グレイン 771 fps 66 ft-lbf
 .25 ACPS&BFMJ 50 グレイン 781 fps 68 ft-lbf
 .25 ACPHornadyFMJ35 グレイン900 fps63 ft-lbf
 .25 ACPFIOCCHIFMJ 50 グレイン800 fps71 ft-lbf
 .25 ACPSpeer Gold DotJHP 35 グレイン900 fps63 ft-lbf
 .25 ACPPMCFMJ50 グレイン750 fps62 ft-lbf
 .25 ACP FederalFMJ 50 グレイン 760 fps64 ft-lbf
 .25 ACPWinchesterFMJ 50 グレイン760 fps64 ft-lbf

.25ACPの弾速は決して速いとはいえません。

.22LRや9mmルガーは約1,200 fpsを超えますが、.25ACPは800 fps前後が多いといえます。

.22LRのマズルエナジーは100~200 ft-lbfが多いですが、.25ACPは60~70 ft-lbfと非力です。

また弾速が遅いため、ホローポイント弾を使用しても着弾時に弾頭の拡張に失敗しやすいというリスクもあります。

 

 

まとめ

Photo via classic.gunauction.com

.25ACPを使用するベレッタ・ボブキャットは護身用として使用可能です。

しかし、.25ACPは弾道学的にあまり良い成績ではありません。

弾速が遅いため弾道曲線を見ても大きな放物線となり、ドロップ量が大きいことで距離が離れるほど命中が困難となります。

 

総合的に判断すると、.25ACPを選択するよりも、.380ACPや9mmの方がお勧めできます。

もしどうしても.25ACPを使用したいということであれば、メインの予備となるバックアップウェポン(サブウェポン)として使用してはいかがでしょうか。

バックアップであれば、非力であっても小型軽量な利点を活かすことが可能です。