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フェデラルHSTとG2R RIPの比較動画について

faq_q前にこのサイトでも取り上げていたG2R RIPをたいしたことないと言っていたYouTubeのおじさんのPart2の動画があり、Federal HST とG2R RIPを比べていたので見てみたのですが、当方全く英語がわからず理解できませんでした。管理人さんならわかるかと思い質問させてもらいました。この動画のおじさんは何と言っているのでしょうか?

faq_a動画内容の要点は以下の通りです。

  • G2R RIPと、一般的なホローポイント弾の代表としてフェデラルHSTを射撃して比較。バリスティックゼラチンに4層デニムと3/4インチ厚の合板を使用。
  • G2R RIPは一見するとドリルの用に回転しながら貫通するように見えるが、実際は3/4インチ厚の合板を貫通時に1/13回転しかしない。
  • 4層のデニムを射撃したところ、HSTは着弾後拡張しながら16インチ進んで停止した。一方、G2R RIPは設計通りに先端が分割されて3.50インチ幅に広がって4インチの深さで停止し、コアは14.5インチ進んで停止した。どちらの弾も十分な深さまで到達したが、到達した弾の直径はHSTが0.46インチで重さ124グレインなのに対し、G2R RIPの直径は0.375インチで重さは49.4グレインだった。G2R RIPの分割された先端は4インチしか到達していないため、臓器に十分な損傷を与えられない。
  • 合板に対して同じように射撃した。この合板はFBIの基準に合致するかわからないが、どちらの弾も同じ合板を使用した。使用したバリスティックゼラチンはFBI及びIWBA(International Wound Ballistics Association / 国際銃創弾道学協会)準拠である。どちらも合板を貫通し、G2RIPを一発、HSTを二発射撃した。HSTは拡張せずに22~23インチ進んで停止した。G2R RIPは一般的なホローポイント弾のように拡張して9インチ進んだところで停止し、分裂した破片が3つ確認できた。
  • グロック19でG2R RIPを射撃したところ、5発目で装填不良が発生した。
  • 現実的ではないが、12層のデニムに対しても同じ条件でテストした。G2R RIPは2 3/4インチ幅で深さ6インチの永久空洞が生まれた。HSTは弾頭にデニムが詰まったため拡張されず、そのまま貫通した。
  • 結果、G2R RIPは着弾から4インチで破片が停止したが、HSTは大きな直径を保ったままより深くまで到達できたので、HSTの方がより大きなダメージを与えることは明白である。合板を射撃した場合では、G2R RIPは拡張し、HSTは先端が詰まって拡張しなかったので、G2R RIPの方が優れているように見えるが、9.5インチまでしか到達できなかったので不十分である。
  • 結論をいえばG2R RIPは不十分である。使い物にならないとは言わないが、他にもっとより良い弾が存在する。あなたが何を選択するかは自由だが、私はG2R RIPを使用したいとは思わない。

以上がこのおじさんの意見ですが、私はこれに反論したいと思います。

ホローポイント弾は瞬間空洞、永久空洞、貫通力の三要素が重要なので、ある程度深く到達する必要があるのは同意できます。しかし、G2R RIPは比較的浅い位置(約4インチ)で360度方向へ分裂するのが特徴です。これは他のホローポイント弾と異なるため、実際に人体に与える影響がどの程度なのか統計が無いため判断しかねます。

一般的なホローポイント弾であれば数多くの検死例があり、膨大な統計がありますが、G2R RIPは非常に稀なデザインなので統計がなく、価格が高価であり、警察の採用例がないため、今後も統計が得られるまで長い時間を要すると考えられます。細かく分裂する弾頭は高速弾がバラバラになる「フラグメンテーション」に近い効果が得られる可能性があり、浅い場所で広範囲に広がることからより多くの神経や血管の切断が予測され、それにより多くの出血があるかもしれません。短時間の出血が多ければ血圧低下により意識を失いやすく、対象をストップさせやすいかもしれません。

実験で生身の人間を撃つわけにはいかないので、結果が出るまで時間を要しますが、これまでのホローポイント弾の一般常識で結論を出すのは時期尚早ではないかと思いますし、もっといえば両者の口径、弾速、弾頭重量、貫通力が近ければ特別に大きな差は生まれないと思います。

 

 

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