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銃器用語集:よく見聞きする銃に関する専門用語の意味

銃や弾の各部名称は「銃の各部名称」または「弾薬の各部名称」をご覧ください。


アイアンサイト(Iron sight)

金属製照準器。
レンズを使用する光学式とは異なり、裸眼で狙うために使用される。
形状は凸(フロントサイト)凹(リアサイト)が多い。


アイソサリーズ・スタンス(アイソセレス・スタンス)(Isosceles Shooting Stance)

両手と両肩で二等辺三角形を作る射撃姿勢。両足も肩幅で左右平行に並べるが、近年は片足を少し後退させる撃ち方が主流。


アイリリーフ(Eye Relief)

スコープや双眼鏡などの接眼レンズから目までの距離(接眼距離)のことです。

レンズに対して目が近すぎても遠すぎても適切な視野が得られないため、スコープの搭載位置が重要になります。

また、反動の強い弾薬を使用する際に短いアイリリーフのスコープを使用するとスコープが目に衝突するため、弾薬に合う適切なスコープが必要です。

平均的なスコープは約3.5インチ(約9cm)ほどのアイリリーフがありますが、レシーバー上にスコープを設置できない場合や反動の強いライフルの場合、またはハンドガンに使用する場合などではアイリリーフの長いLERスコープ(ロング・アイリリーフ・スコープ)が使用されます。


アキュラシー(Accuracy)

命中精度。


アクション(Action)

銃の機関部の名称。レシーバーともいう。


アサルトライフル(Assult rifle)

セミオート射撃とフルオート射撃を切り替え可能な軍用ライフル。突撃銃。


アジャスタブルサイト(Adjustable sights)

完全固定ではない調節可能な照準器。


後矢(あとや)

水平二連銃や上下二連銃の二発目の発射。(一発目は「先矢」)
水平二連銃は左→右と発射され、上下二連銃では下→上の順番で発射されるものが多い。


アモ(Ammo)

弾のこと。アムニション(ammunition/弾薬)の略称。


アンチマテリアルライフル(Anti material rifle)

軽装甲や航空機などに使用される大口径対物狙撃銃。
.50口径以上の軍用ライフルが多いが、長射程であることから対人用としても使用される。


アンビ(Ambidextrous)

Ambidextrous(両手利き)の略称。
左右どちらの手でも使用できる装置やデザインに対して使用される言葉。
用例「アンビセイフティ」「アンビマガジンキャッチ」


安全ゴム

日本の警官が携帯するリボルバーの引金の後ろに装着するゴム。
誤射を防ぐための日本特有の安全装置。


安全装置/安全器

※セイフティー参照


アーマーピアシング弾(Armor-piercing)

徹甲弾。
防弾性能を持つ物体を貫通させるための弾。
通常弾の弾丸は鉛を銅合金で包んでいるが、アーマーピアシング弾の弾丸は内部に固い芯を内包していたり、弾丸表面に着弾時の変形を抑えるコーティングが施されている。



ウィーバースタンス(Weaver stance)

1950年代にジャック・ウィーバーによって考案された射撃姿勢。
銃を持つ腕を伸ばし、一方の腕の肘を曲げて構え、体は目標に対して斜めに向く。



エアスペース(Air-space)

弾薬内部の空気が入っている部分。
装薬は薬莢内にいっぱいに入れず、隙間がある。
エアスペースはライフル弾では少なめで、拳銃弾では多めに設けられている。


エイミング(Aiming)

狙うこと。照準を合わせること。


 エキストラクター(Extractor)

抽筒子。
空薬莢を薬室から引っ張り出すための爪状のパーツ。


エジェクションポート(Ejection port)

空薬莢を排莢させるための穴。


エジェクターロッド(Ejector rod)

リボルバーのシリンダー(回転式弾倉)の先に突き出た棒。
エジェクターロッドを押すとシリンダーから空薬莢や弾薬を抜き取れる。


エジェクター(Ejector)

蹴出器。
薬室から引き抜かれた空薬莢や弾薬が衝突し、外へ蹴り出すためのパーツ。


エロージョン(Erosion)

浸食。腐食。
発射時の熱により銃身や薬室などに発生した焼損。放置すると命中精度の悪化や破裂事故に繋がりやすい。


エングレーブ(Engrave)
エングレービング(Engraving)

銃の表面に施された彫刻装飾。



オクタゴンバレル(Octagon barrel)

八角形柱型銃身。
19世紀に流行したデザインの銃身。


 オートローダー(Auto loader)

自動銃。自動式銃。
引金を引くだけで自動的に装填と排莢を繰り返し、連続発射できるピストル、ライフル、ショットガン、マシンガン。


オーバーアンダー(Over-under)

上下二連銃。
銃身が上下に並んでいる銃。左右に並んでいる場合はサイドバイサイドと呼ばれる。


 オープンサイト(Open sights)

フロントサイト(照星)とリアサイト(照門)のこと。
スコープやダットサイトはオープンサイトではない。



カウンターボア(Counter bore)
カウンターボアード(Counter bored)

リボルバーのシリンダーに設けられた薬莢のリムが収まる溝。
リムファイアーカートリッジを使用するリボルバーや、古いリボルバーに見られ、暴発防止目的で設けられた。


がく引き/トリガージャーク

勢いよく引金を引くこと。
命中率の悪い撃ち方の原因の一つ。


火薬

※パウダーを参照


カートリッジ(Cartridge)

弾薬。実包。
弾丸(弾頭)、ケース(薬莢)、パウダー(装薬)、プライマー(雷管)で構成されている。


カービン(Carbine)

騎兵銃。銃身の短いライフル。
馬上で扱いやすいように短くカットされた銃身を持つ銃として誕生したが、現在では車両や航空機搭乗時に邪魔にならないなど、取り回しの良さを目的として利用されている。


ガスシリンダー(Gas cylinder)

ガス圧を利用し作動する自動式銃のガスを通す場所、そのパーツ。
ガスシリンダー内のガスピストンをガス圧で後退させる構造が多い。


ガスピストン(Gas piston)

ガス圧を利用して自動装填と排莢を繰り返す銃に使用されるパーツ。
装薬燃焼によって発生した発射ガスが、ガスピストンを押してボルト等のパーツを後退させる。


ガス(Gas)

発射ガス
火薬の燃焼時に発生する高温高圧高速のガス。ガスにより弾が押し出され、自動式の銃ではカートリッジの装填や排莢を行う。


 ガンスミス(Gunsmith)

銃工。銃の加工や修理、製造などを行う銃器専門の職人。



キャストブレット(Cast bullet)

鉛で鋳造された鉛100%の弾丸。
熱で溶けやすく発射時にライフリングに蓄積し溝を埋める恐れがあるため、短時間に連続射撃が可能な銃では使用されない傾向がある。


キャパシティー(Capacity)

装弾数
装填数
弾薬が入る容量
弾倉に入る弾薬の数(マガジンキャパシティー)


キーホール(Keyhole)

何らかの原因により弾が空中で横転し、着弾時に開いた楕円形の穴。鍵穴に似ていることからキーホールと呼ばれる。
キーホールの発生原因は、銃身のライフリングの摩耗や粗悪な弾丸の使用などがある。


ギリースーツ(Guilly suit)

偽装衣。
スナイパーなどが周囲に溶け込んで身を隠すために着る装備品。
ギリーとは「少年/狩猟案内人」が語源といわれている。


曲銃床
銃身の高さより斜め下方向へ伸びているストック(銃床)。
肩に当てる部分が銃身位置より低いため、発射時に銃口が跳ね上がりやすい傾向がある。



空砲/ブランク

弾頭のない弾薬。
自動銃に使用するとガス圧不足で作動しないため、作動させるには専用アダプター(ブランクアダプター)を銃に装着する必要がある。(不要な場合もあり)


クラウン(Crown)

あらゆる形状にカットされた銃口部分。
銃口の形状によって命中精度に影響する。


クリップ(Clip)

弾を銃やマガジンに装填する際に使用する補助装填器具。


クルツ(Kurz)

ドイツ語で「短い」の意。
ドイツ製の短い銃や短い弾にクルツの名称(K)が使用されることがある。【例】ワルサーPPK、H&K MP5Kなど。


クレー射撃

空中に放出されたクレー(素焼きの円盤)を撃つ射撃競技。


クロスヘア(Crosshair)

スコープを覗いて照準する際に見える十字線。
レティクルとも呼ばれる。


クロノグラフ(Chronograph)

弾の速度を測る弾速器。
「ガン・クロノグラフ」や「シューティング・クロノグラフ」とも呼ばれる。


クローズドボルト(Closed bolt)

ボルトが前進した状態で引金を引いて撃発する銃の作動方式。
ボルトが後退状態にあり、引金を引くことでボルトが前進し撃発する方式はオープンボルトと呼ばれる。


グリップ(Grip)

銃把
トリガーを引く手で握る部分。


グリップセイフティ(Grip safty)

グリップに備わった安全装置。グリップを握ると解除され、落下など外部からの衝撃で暴発することを防ぐ。


グリーンチップ(Green tip)

緑色に塗られた弾頭を持つ弾薬の名称。
5.56x45mm弾には弾頭を緑色に塗った「グリーンチップ」があり、米軍ではM855と呼ばれている。
オーストラリアやドイツでもグリーンチップの5.56x45mm弾が使用されているが、M855は米軍内呼称であるため、米国外ではM855=グリーンチップではない。


グルーピング(Grouping)

集弾率。
複数弾による着弾の範囲。


グルーブダイアメーター (Groove diameter)

谷径
銃身に刻まれたライフリングの溝部分で測った銃身内径。


グレイン (Grain)

弾頭やパウダー(火薬)に使用される重さの単位。「gr」と略されることが多い。
1グレインは0.06479891グラム。



ケースディフレクター(Case deflector)

ライフルのレシーバーに設けられた突起。
射手の顔に薬莢が当たることを防止する役目がある。


ケースハードゥン(Case harden)

銃の表面処理の一種。
焼き入れした金属表面に独特の模様があり、この工程をケースハードニングと呼ぶ。


ケースレス弾(Caseless Ammunition)

薬莢を持たない弾薬。
弾丸以外は全て銃内部で燃焼するため、排莢しない。


ゲベール銃(Gewehr)

17世紀に開発された前装式銃の日本での総称。
ゲベールはオランダ語で「銃」を意味するが、日本では幕末の輸入時にゲベール銃と呼ばれた。



コア(Core)

弾芯
ジャケット(被甲)に覆われた弾丸の内部。


腔圧(Bore pressure/Chamber pressure)

装薬の燃焼時に薬室や銃身の内部に加わる圧力。
腔圧が高すぎると破裂事故に繋がる恐れがある。


コッキング(Cocking)

ハンマー(撃鉄)を起こしたり、スライド(遊底)やボルトを引くこと。


コックアンドロック (Cocked and Locked)

ハンマー(撃鉄)を起こした状態でセイフティ(安全装置)を掛けること。
主にシングルアクション式のピストルで行われ、コックアンドロック状態でホルスターに収納していれば、銃を抜いて直ぐに安全装置を解除することで素早く射撃できる。


コックオフ/クックオフ (Cook off)

コッキングオフ/クッキングオフ (Cooking off)

熱によって装薬が発火し発射してしまう現象。
連続発射によって熱せされた薬室に弾を装填し、引金を引かなくても過熱によって弾が発射される暴発。


コンシールド・キャリー・ウェポン (CCW / Concealed Carry Weapon)

外から見えない状態で武器(銃)を隠匿携帯すること。またはその許可証(CWP / コンシールド・ウェポン・パーミット)。
逆に外から見える状態で携帯することをオープンキャリー(Open Carry)と呼ぶ。


コンペンセイター (Compensator)

コンプ (Comp)

銃口に装着しリコイル(反動)やマズルジャンプ(銃口の跳ね上がり)を軽減する装置。
主にマズルジャンプ抑制に使用され、リコイル軽減を目的としたものはマズルブレーキと呼ばれる。しかし、現在では両者の定義が曖昧になり、両方の効果を狙った商品が多い。


コーンバレル (Cone Barrel)

銃口付近が太くなった円錐形の銃身。
コルト1911ピストルなどで多用され、バレルブッシングを必要としない構造により、命中精度を高めることができる。



最大射程距離 

弾が到達可能な最大の距離。


サイト(Sight)

照準器
フロントサイト(照星)、リアサイト(照門)、ダットサイトなど、照準器を指す。


サイトレイディアス(Sight radius) 

フロントサイト(照星)からリアサイト(照門)までの距離。
サイトレディウスが長いほど精確な照準が可能となる。


サイドアーム (Side arm) 

ホルスターに収納された携帯武器。
多くはハンドガン(拳銃)を意味するが、ナイフ類を意味する場合もある。


サイレンサー(Silencer)
サプレッサー(Suppressor)

消音器/減音器

銃声を小さくするための装置。内臓式と外部装着式がある。
完全に銃声を消すことはできないことから「消音」より「減音」と表現する方が正しく、サイレンサーではなくサプレッサーと呼ぶ方が正確である。(この装置が発明された当時はサイレンサーとして商品化された経緯がある。)


サタデイ・ナイト・スペシャル (SNS/Saturday Night Special) 

アメリカやカナダでの粗悪銃(ジャンクガン)の総称。
スーサイドスペシャル(自殺用銃)とも呼ばれる。


サボ (Sabot) 

より小さな口径の弾を撃ち出すための装弾筒。減口径弾用装弾筒。
弾丸をサボで包んで薬莢の口に装弾することで、薬莢のサイズに対してより小さな弾を発射できる。銃身から飛び出した弾丸とサボは分離し、弾丸だけが飛んでいく。
Sabotの語源はフランス語の「木靴」の意であり、「サボット」ではなく「サボ」や「サボウ」と発音される。発音記号はsæbóʊ


サムセイフティ (Thumb safty) 

親指で操作できる安全装置。コルト1911ピストルなどに備わっている。


サムピース(Thumb piece)

シリンダーラッチ(Cylinder latch)

リボルバーのシリンダーを取り出すためのロック解除装置。製造メーカーによって呼び名が異なる。


サムブレイクホルスター(Thumb break holster)

親指一本でボタンを外して素早く銃を抜けるホルスター。



シアー(Sear)

逆鉤。
撃鉄の起きた状態を保持するストッパー。引金の動きによって撃鉄やストライカーを解放するパーツ。
引金を引くと引金がシアーを押し、撃鉄のストッパー役となっているシアーが撃鉄を解放する。すると撃鉄はハンマースプリングの力によって撃針や雷管を叩く。


ショットコロン (Shot column)
ショットストリング(Shot string) 

ショットガン(散弾銃)などから発射された散弾の空中での前後幅。
ショットコロンが長いと先に目標に到達する散弾と後から到達する散弾に時間差が生まれるため、移動目標を狙う際に有効弾を命中できないなど問題となることがある。


ショットシェル (Shot shell)
シェル (Shell) 

ショットガン(散弾銃)用の弾薬、またはその薬莢。
ショットガン用装弾。


ショットパターン(Shot pattern) 

散弾径
ショットガン(散弾銃)などから発射された散弾の広がる範囲。


シリンダー(Cylinder) 

回転弾倉
リボルバーの弾倉


シリンダーギャップ(Cylinder gap)

リボルバーの銃身後端とシリンダーの間。
発射時にシリンダーギャップから高温高圧のガスが噴出するため、射手はシリンダーギャップ付近に手を近づけないように注意して握る必要がある。


シングルカラムマガジン(Single column magazine)
ダブルカラムマガジン(Double column magazine)

シングルカラムマガジンは、弾が一列に並んだ状態で収納されている弾倉。弾倉の幅が小さいので、銃のグリップも薄く設計でき、握りやすかったり、コンパクトな銃は携帯性が向上する。
ダブルカラムマガジン(複列弾倉)は、弾がジグザグに収納されている弾倉。弾倉の幅が大きいので銃の握りやすさは犠牲となるが、その代わり弾がより多く入る。


シングルショット(Single shot) 

単発式の銃。
マガジン(弾倉)を持たないので、一発撃つごとに手動で装填を行う必要がある。
シングルショット・ピストル、シングルショット・ショットガン、シングルショット・ライフルのように、各カテゴリーにそれぞれシングルショットの銃が存在する。


シングルトリガー (Single trigger) 

単引き
銃に備わった一本の引金。引金が二本あるダブルトリガー(両引き)に対して、一本の引金はシングルトリガー(単引き)と呼ばれる。


 ジャケット (Jacket)
ジャケテッド (Jacketed) 

被甲
弾丸/弾頭の鉛の弾芯表面を被っている薄い金属(銅合金)。


ジャム(Jam) 

何らかの原因により銃の作動が停止すること。
「弾詰まり」や「マルファンクション」など呼び方は様々だが、その原因によって呼び方が異なる。「ジャム」はその総称。
弾がマガジン(弾倉)からチャンバー(薬室)へ装填中に停止すればフィーディング・ジャム(装填不良)またはFTF (Failure to Feed) と呼ばれ、チャンバーから薬莢が引き抜かれ排莢されるときに停止すればエキストラクティング・ジャム(排莢不良)やFTE (Failure to Extract) と呼ばれる。


弱装弾

減装弾 通常より装薬を減らした弾薬。
通常弾より弾速が遅く、リコイル(反動)も減少する。



スイベルリング(Swivel ring)
スリングスイベル(Sling swivel)

銃に付属するスリング(負い革)を通す金属の輪。


 スイングアウト(Swing out) 

リボルバーのシリンダー(回転式弾倉)をフレームから取り出し、装填や排莢が可能な状態にすること。


スクエアノッチ(Square notch)
スクウェアノッチ(Square notch )

四角く切り取られた溝を持つリアサイト(照門)。
V字に切られたものは「Vノッチ」、U字型は「Uノッチ」と呼ばれる。


スタンプ (Stamp) 

刻印
銃や薬莢に刻まれた製造元情報や製造年などの表示。


ストック(Stock)

銃床。
銃を肩付けして撃つためのパーツ、部分。
多くはライフル、ショットガン、サブマシンガン、マシンガンなど長い銃に付属するが、ピストルやリボルバーに装着できるものも存在する。


ストッピングパワー (Stopping power)
マンストッピングパワー (Man-stopping power) 

目標を行動不能にさせる弾薬が持つ力。
ストッピングパワーは目標の行動力や反撃能力を奪うことなので、目標の生死は関係ない。


スナップハンス (Snaphaunce/Snaphance) 

スナップハンスロックとも呼ばれるロック(前装式銃の撃発方式)の一種。16世紀に登場し、従来品より大きな火花が出ることで着火の確実性が向上した。
引金を引くと火打石が直接火薬に接触する前に金属パーツに衝突し、その際に出た火花が火薬に引火する。


スナブノーズ (Snub nose)
スナブノーズド・リボルバー(Snubnosed revolver) 

銃身長が3インチ未満(2~2.5インチ)のリボルバー(回転式拳銃)。


 スネークショット (Snake shot) 

ハンドガン(拳銃)用散弾実包。
毒蛇や毒蜘蛛などから身を守るために使用される近距離の使用に特化された拳銃用散弾。


スピードローダー (Speed loader)
クイックローダー (Quick loader)

短時間に装填するための補助器具。
スピードローダーにはリボルバー用、ショットガン用、クリップ用、マガジン用、ベルトリンク用など、様々な機能や使用法を持つ商品が存在する。


スムースボア(Smooth bore) 

滑腔銃身。
ライフリングのない銃身。
火縄銃のようなマズルローダー(先込銃)式や、ショットガン等に使用される銃身。


スモークレスパウダー(Smokeless powder) 

無煙火薬
1846年に開発されて以降、現在まで様々な改良が加えられて完成した火器用発射薬。
現在のスモークレスパウダーの種類には、シングルベース、ダブルベース、トリプルベースがある。ベースとは基剤のことで、それぞれ含まれる成分が異なる。

シングルベース
ニトロセルロースの1種類が使用されている。ニトロセルロースにエチルアルコール等の溶剤を加えて柔らかくすることで様々な形状に成形可能。ニトロセルロースは分解しやすいので、安定剤を追加して生成される。遅燃性で、5.56NATO弾など、ライフル弾に使用される。

ダブルベース
ニトロセルロースにニトログリセリンを加えたもの。シングルベースより10%性能が向上している。ニトロセルロースに液状ニトログリセリンや添加剤を加えて柔らかくすることで様々な形状に成形可能。発生ガスが少なく燃焼温度が高いため、バレルの寿命に悪影響があり、相対的に汚れやすい。瞬発力のあるパワーを出せやすく、ハンドガンやショットガン、迫撃砲、ロケットなど、バレル(銃身)が短い銃器や、重い弾を撃ちだすために使用される。

トリプルベース
ニトロセルロースとニトログリセリンに、ニトログアジニンを加えたもの。ダブルベースより10%性能が向上している。燃焼温度が低く、ガスの量が多いため戦車砲などの大口径の砲に使用される。シングルベースやダブルベースと比較すると発生する煙の量が多い。


 スライド(Slide) 

遊底。
撃発や排莢に必要な装置を含んだピストルのパーツ。
スライドを前後させると弾の装填や排莢ができる。


スライドストップ (Slide stop)
スライドリリース (Slide release)
スライドロック (Slide lock) 

オートピストル(自動拳銃)の後退したスライドの後退状態を保持したり、後退状態を解放させる装置。


スラグ弾/スラッグ弾 (Slug) 

散弾ではないショットガン用一発弾。散弾より貫通力と飛距離が優っている。
様々な形状と用途があり、対人用、大型の獲物用、ドアの破壊用など、使用目的によって選択される。


スラムファイア (Slam fire) 

引金を引いていない状態でスライドやボルトが前進すると同時に暴発すること。薬室装填時に暴発することが多い。
何らかの原因でファイアリングピン(撃針)が前進したり、前進したまま固定されるといった異常があり、スライドやボルトの閉鎖時に撃発する。


スロート (Throat) 

薬室の前後にある円錐形にカットされた場所。スロートの後方は内径が大きく、前方は狭くなっている。
薬室後方のスロートは弾薬のスムーズな装填を助け、発射時には弾丸が薬莢を離れて薬室前方のスロートを通過し、ライフリングに食い込みながら進む。薬室前方のスロートは「フリーボア」とも呼ばれる。



セイフティ(Safty) 

安全装置
セイフティには銃の内部に組み込まれたインターナルセイフティと、外部から操作することによって動作するマニュアルセイフティー(エクスターナルセイフティ)がある。
マニュアルセイフティでは、オンにすると撃てなくなり、オフにすると発射可能となる。


セミオート (Semi-auto)
セミオートマチック (Semi-automatic) 

単発
引金を一回引くと一発だけ弾が発射される機能。引金を引いた回数だけ弾が一発ずつ発射される。
主にオートマチック(自動式)の銃に対して使用される用語であり、リボルバーでは使用されない。
英語では「セマイ」「セマイ・オートマチック」と発音されることもある。


 セレクター (Selector) 

セミオート(単発射撃)やフルオート(連発射撃)を切り替え可能な銃に備わった切り替えスイッチ、またはレバー。
セレクターを操作することで、安全装置を解除したり、連射を可能にしたりと切り替えることができる。
安全装置のオンとオフの二択しか選択できない場合は「セレクター」とは呼ばず、「セイフティ」や「セイフティーレバー」などと呼ばれる。


セレクティブファイア (Selective fire) 

セミオート(単発射撃)やフルオート(連発射撃)といったファイアモードを切り替え可能な銃、またはその機能のこと。


セレーション (Serration) 

ピストルのスライド側面に設けられたノコギリ刃状の滑り止め溝。
スライドを引く際に指の滑り止めとなる溝。


センターファイアーカートリッジ (Center fire cartridge) 

薬莢の中心(センター)に雷管を配置した弾薬。
「センターファイアーアモ」や「センターファイアーアムニション」とも呼ばれる。
センターファイアーカートリッジを使用するピストルは「センターファイアーピストル」と呼ばれ、ライフルやショットガンも同様に「センターファイアーライフル」や「センターファイアーショットガン」と呼ばれる。


ゼロイン (Zero in) 

零点規正
実際の弾の着弾地点と照準が一致するように誤差を調整すること、またはその工程。物理的に固定した銃から弾を発射し、照準器の中心が着弾地点と重なるように設定する。



ソフトポイント (Soft point) 

鉛が露出した弾頭/弾丸の先端。鉛は柔らかく変形しやすいため、着弾時に潰れて抵抗が大きくなることで目標に与えるダメージが増幅する。


ソーコム (SOCOM) 

アメリカ特殊作戦群(United States Special Operations Command)の略称。
アメリカ軍全軍の特殊作戦部隊を統合指揮する統合軍。


ソードオフ / ソウドオフ(Sawed-off) 

バレル(銃身)やストック(銃床)を切り詰めて全長が短いライフル(ソードオフ・ライフル)やショットガン(ソードオフ・ショットガン)。
隠匿携帯が可能な全長が短いライフルやショットガン。



タクティカルリロード (Tactical reload)
タクティカルリローディング (Tactical reloading)

オートマチックピストルの再装填テクニックの一種。
全弾を撃ち尽くす前に、まだ残弾がある状態で新しいマガジン(弾倉)と交換し、残弾に余裕を持たせること。


タンジェントサイト (Tangent sight) 

照尺/表尺
距離が表示された目盛りがあり、付属のスライダーをスライドさせて目盛りに合わせることで距離を設定できる後部照準器(照門)。


タンブリング (Tumbling) 

弾丸の横転。
弾丸が空中や目標内部で向きを変えること。


ダスト (Dust)
ダストショット (Dust shot) 

アメリカ規格の直径0.04インチ(1mm)の散弾。
最も直径が小さい散弾の規格。


ダストカバー (Dust cover) 

遊底覆
銃に備わった砂などの異物の侵入を防ぐカバー。
オートマチックピストルのフレーム先端。


ダットサイト/ドットサイト(Dot sight) 

近~中距離用光学照準器
視界中央に点(ドット)を表示させた照準器。


ダブルアクション (Double action) 

引金を引くと撃鉄が起き上がり、そのまま引き続けると撃鉄が落ちて撃発する発射機構。
ダブルアクション機能しかない銃では、DAO(ダブルアクションオンリー)と呼ばれる。


ダブルオーバック (00 buck) 

アメリカ規格の直径0.33インチ(8.38mm)の散弾。
中型獲物を狙う狩猟用や近距離対人用として使用される散弾。


ダブルカラムマガジン (double-column magazine)

複列弾倉
弾が弾倉内部でジグザグに並ぶ構造の弾倉。
ダブルスタック(Double-stack)やスタッガードマガジン(Staggered magazine)とも呼ばれる。
参考:ダブルカラムマガジンの構造とは?


ダブルセットトリガー (Double set trigger) 

前後に二本並んだトリガー(引金)。
セットトリガーと通常の発射用トリガーの二段階に分かれており、先にセットトリガーを引くと発射用トリガーが軽くなり、精密射撃が可能となる。


ダブルトリガー (Double trigger) 

両引き銃身が二本備わったライフルやショットガンに備わった二本の引金。それぞれの引金が左右または上下の銃身の撃発に割り当てられている。


ダブルライフル (Double rifle)
ダブルバレルドライフル (Double-barreled rifle) 

銃身が二本備わったライフル。
銃身が左右に備わったものはサイドバイサイド、上下に備わったものはオーバーアンダー(オーバー・アンド・アンダー)と呼ばれる。


ダムダム弾 (Dum Dum bullet) 

ホローポイント弾の総称。
19世紀のインドに存在した英軍のダムダム工廠で製造された弾薬。
弾丸先端のジャケット(被甲)を取り除き、鉛を露出させることで殺傷能力を高めた弾丸。



チェッカリング (Checkering) 

スライドやフレーム、グリップなどに滑り止めとして刻まれた格子模様の溝


チップアップバレル/ティップアップバレル(Tip up barrel) 

銃身を上へ跳ね上げる構造の銃身。


チップアップリボルバー
ティップアップリボルバー (Tip up revolver) 

銃身を上へ跳ね上げて折れる構造のリボルバー。
トップブレイクリボルバーの逆方式。


チャンバー/チェンバー(Chamber) 

薬室のこと。
バレル(銃身)の後端でバレルと同一線上にあり、カートリッジ(弾薬)が入る場所。
弾がチャンバーに入ることで発射準備完了となる。


チューブラーマガジン (Tubular magazine) 

筒形弾倉
弾薬を縦に並べた形で装填される弾倉。ポンプアクションやレバーアクションの銃で備わっているものが多い。
直銃床 銃身と同じ軸線上で後ろへ伸びたストック(銃床)。


チョーク (Choke) 

ショットガンに装着して散弾の広がる範囲をコントロールする器具。
殆どは着脱式だが、チョークが備わった銃身も存在する。


チークピース (Cheekpiece) 

ストックに頬付けすることを助ける補助器具。
ストックに装着されたチークピースに頬をしっかり付けることで銃が安定する。



ティルトバレル (Tilt barrel) 

オートマチックピストルでスライド後退時に斜め上方向へ銃口が向く構造、銃身。


テイクダウン (Take-down) 

分解
分離
銃の一部を外したり、銃を分解すること。


テレスコピックストック (Telescopic stock) 

伸縮可能なストック(銃床)


テーパードバレル(Tapered barrel) 

銃口に向かって徐々に細くなっている銃身。


テーパードケース (Tapered case) 

先端に向かって徐々に細くなっている薬莢。
円錐台形の薬莢。


ダイレクト・インピンジメント (DI/Direct impingement) 

発射ガスを銃の機関部(ボルトやボルトキャリアなど)に直接噴射して後退させる方式。DIやリュングマン方式とも呼ばれる。


ディレードブローバック (Delayed blowback) 

自動式銃の薬室閉鎖状態から発射後の解放を遅らせるための構造、作動方式。


デコッキング (Decocking)
デコック (Decock) 

コックされた(起こされた)ハンマー(撃鉄)を元の位置に戻す(レスト状態にする)こと、まはたその装置、機能。
デコックするための装置は、「デコッカー」や「デコッキングレバー」と呼ばれる。


デュプレックスボール (Duplex ball) 

弾丸が縦に二個並んで装填された弾薬。
デュプレックスカートリッジとも呼ばれる。



トグルアクション (Toggle action)
トグルロックアクション (Toggle lock action) 

二つの繋がったリンクが尺取り虫の様に逆V字状に折れて薬室開放を行う構造。
ルガーP08などに利用されている閉鎖方式。


トップストラップ (Top strap) 

リボルバーのフレームのシリンダーの上の部分。


トップレバー (Top lever) 

中折れ式銃の中折れさせるためのロック解除用レバー。トップレバーでロックを解除し、装填や排莢を行う。


トライポッド(Tripod)

三脚
スナイパーライフルやマシンガン(重機関銃)を搭載して使用される。


トランスファーバー (Transfer bar) 

リボルバーの内蔵型安全装置。
リボルバーのハンマー(撃鉄)の打撃力をファイアリングピン(撃針)に伝えるパーツ。これはトリガー(引金)を引いたときだけ作動する。


トリガー(Trigger) 

引金。
トリガーを引くとシアーが連動しハンマーが落ち、弾が発射される。
スライド式と回転式がある。


トリガーガード(Trigger guard) 

用心金。
トリガーを守る輪。
不意にトリガーを引くことを防止する役目がある。


 トリガークリープ (Trigger creep) 

トリガー(引金)を引いてトリガーがシアーを押し、ハンマー(撃鉄)を解放するまでの動き、遊び。
トリガーが他の内部パーツ(シアーなど)に触れるまでの遊びは「トリガースラック」と呼ぶ。


トリガーストップ (Trigger stop) 

トリガー(引金)が必要以上に引かれることを防止するための部品、機能。
トリガーの後方に備わったトリガー停止用装置。


トリガースラック (Trigger slack) 

トリガー(引金)が他の内部パーツ(シアーなど)に触れるまでの遊び部分。


 トリガーハウジング (Trigger housing) 

銃のトリガー(引金)を収納している部分。銃の種類によって独立したパーツとなっていることがある。


トリガープル (Trigger pull) 

トリガー(引金)を引くときの重さ。
トリガーの動き。


トレンチガン (Trench gun) 

ショットガン(散弾銃)の俗称。第一次世界大戦の塹壕(トレンチ)で使用されたことから。
塹壕で使用される(された)銃。


トレーサー(Tracer)

曳光弾。
光の尾を曳いて飛ぶ弾丸。
弾丸後部に火薬が仕込まれており、発射時に着火して燃焼しながら飛ぶ。


トータルメタルジャケット (TMJ/Total metal jacket)

弾丸表面の全体が金属に覆われている弾丸。
通常の弾丸(FMJ)は鉛を銅合金で覆っており、弾丸の底の部分は鉛が露出しているものが多いが、トータルメタルジャケットでは底の部分も覆われている。
屋内射撃場での使用に適した弾丸。


ドライファイア(Dry fire) 

空撃ち。
薬室に弾を装填しない状態で撃つこと。通常は射撃の練習や作動チェックなどで行われる。
銃によっては銃にダメージを与える原因となるため、空撃ち専用カートリッジの装填が推奨される。


ドラムマガジン(Drum magazine) 

円形弾倉。
ドラム式弾倉。
弾を渦巻き状に配列して収納する多弾倉。通常の弾倉より多くの弾を収納できる。


ドロップ (Drop) 

ショットガン(散弾銃)の銃身の上からストック(銃床)の上までの間の高低差。
飛翔中の弾丸の落下量。


ドーブテイル (Dovetail) 

鳩の尾状の形(台形)をした部分。銃身上のリブ形状や、サイト(照準器)が嵌る切込の形状には台形状に切削されていることがある。
ありつぎ。

蟻溝。



ニップル (Nipple)

火門座
パーカッション式銃のパーカッション・キャップ(雷管)をはめ込む場所、部品。


ニーリング (Kneeling) 

膝射
膝を地面について撃つ射撃姿勢。



ネックダウン (Neck down) 

薬莢の口の部分が薬莢本体より小さくなっていること。
ネックダウンされた弾薬では、多い装薬量に対して口径の小さい弾丸を発射することができる。



ハングファイア (hangfire) 

遅発
ファイアリングピン(撃針)がプライマー(雷管)を叩いた後、少し遅れて撃発/発射すること。


ハンドガン(Handgun) 

拳銃
片手で撃つための銃。または片手で撃てる銃。
拳銃全般を意味し、ピストルやリボルバーはハンドガンのカテゴリーに入る。


ハンマー(Hammer)

撃鉄
弾を撃発させるのに必要な打撃用パーツ。
ハンマーは、ファイアリングピンや、プライマー(雷管)を直接叩くことで弾薬を撃発させる。


ハンマースパー (Hammer spur)

撃鉄の指を掛ける場所(突起)。
ハンマースパーの無いハンマーは「スパーレスハンマー」や「スパーレス」、または「ボブドハンマー(ボブハンマー)」と呼ばれる。


バックショット (Buckshot) 

直径0.24インチ(6.1mm)~0.36インチ(9.14mm)の散弾。

狩猟用や対人用として使用される。
鹿(Buck)などに対して使用される散弾。


バックストラップ (Backstrap) 

ハンドガン(拳銃)のグリップの後ろ(背)の部分。


バックファイア (Backfire) 

銃を発射したときに銃の後部から高圧燃焼ガスが後方へ漏れること、またはその事故。


バット (Butt) 

台尻
拳銃のグリップの底、またはストックの肩に当てる部分。


バレル(Barrel)

銃身
発射時に弾が加速する場所。
ライフリングが刻まれているライフル・バレルや、ライフリングの無いスムース・ボア(滑腔銃身)、半分だけライフリングが刻まれているハーフ・ライフルなどがある。


バーチカルグリップ (Vertical grip) 

縦に伸びた補助用フォアグリップ。


 パウダー(Powder)

装薬
銃など火砲に使用される火薬/装薬/推進薬のこと。
爆薬とは異なり、ゆっくり燃焼することで圧力を低く抑えながら弾頭を加速させる。


パウダータトゥーイング (Powder tattooing) 

皮膚に残った斑点状の装薬痕。
銃口を皮膚に密着、または至近距離で発射した際に皮膚に侵入した不完全燃焼の装薬粒の痕。


パウダーホーン (Powder horn) 

黒色火薬を入れる牛の角で作られた容器。


パウダーメジャー (Powder measure) 

火薬の量を測る器具。


 パーカッションキャップ (Percussion cap) 

パーカッション式銃の起爆薬として使用される雷管。


パーカーライジング (Parkerizing) 

酸化鉄被膜法
金属表面の防錆用表面処理。



ファイアリングピンマーク(Firing pin marks) 

撃針痕
プライマー(雷管)に残されたファイアリングピン(撃針)による凹み痕。


ファイアリングピン(Firing pin) 

撃針
弾薬のプライマー(雷管)を叩く撃発用の針。
ハンマー(撃鉄)に叩かれたり、バネの力などによってファイアリングピンが前進し、プライマーに激突する。


フィーディング(Feeding) 

給弾
弾を送り込むこと。
装填。


フィールドストリッピング (Field stripping) 

通常分解
簡易分解
野外分解
清掃分解
工具を使用しない、または簡単な工具を使用してメンテナンスのために銃をある程度分解すること。


フラッシュハイダー(Flash hider)
フラッシュサプレッサー(Flash suppressor) 

消炎器
発射時に銃口から出る燃焼中のガス(炎)を分散させて軽減、または消炎させる装置。銃口に装着して使用される。
夜間射撃時に射手の目が眩むのを防いだり、敵に射撃場所を知られることを防止する目的がある。


フラッシュホール (Flash hole) 

伝火孔
薬莢内部のプライマー(雷管)と装薬の間に繋がっている小さな穴。
雷管内部の火薬の燃焼を装薬に伝えるための穴。
前装式銃の撃発用火薬の燃焼を銃身内の装薬に伝える穴(点火孔)。


フルメタルジャケット(Full metal jacket / FMJ)

完全被甲弾。鉛のコアを銅合金で覆った弾頭。
製造コストが安く装填がスムーズでジャムが起こりにくい。
スポーツ用から軍用まで広く利用されている。


フロントサイト(Front sight)

照星
前部照準器。
凸の形をしているものが多い。


ブラックパウダー(Black powder)

黒色火薬
19世紀末まで主流だった火器用火薬。
現在、アンティーク銃の射撃の世界では黒色火薬の代わりにより安定した代替火薬が使用される。
黒色火薬は硝酸カリウム75%、硫黄10%、木炭15%で構成されている。


ブレット(Bullet) 

弾丸のこと。
発射時に装薬の燃焼によりガスが発生した後、弾は薬莢(ケース)から分離し、銃身(バレル)を通過して空中に飛び出す。



ホローポイント(Hollow point) 

先孔弾/HP
先端(ポイント)に穴(ホロー)が開いている弾頭(弾丸)。
ホローポイント弾は人体などの流体に着弾すると先端が裂けて拡張され、臓器等に大きな損傷を与える設計となっている。
厚手の服や合板、車のフロントガラスなどを貫通した場合は、穴が詰まって人体に着弾しても先端が裂けないこともある。


ボックスマガジン (Box magazine) 

箱型弾倉



マガジン(Magazine)

弾倉
弾を保持するパーツや場所。着脱式と非着脱式がある。
リボルバーではシリンダーがマガジンに相当する。


マグナム(Magnum) 

通常弾より装薬が多い弾薬の総称。
18世紀後期以降のラテン語、マグナス/magnus(英語でグレートの意)が語源であり、通常の二倍サイズの酒瓶は英語でマグナムと呼ばれる。これが元となって1912年に開発された.357H&Hマグナム以降、火薬量の多い弾薬はマグナムと名づけられるようになった。
メーカーの判断で商品名として名づけられることが多く、どの程度以上の火薬量がマグナムと呼ばれるといった定義や規定は無い。


マズル(Muzzle) 

銃口
バレル(銃身)の先端部分。


マズルエナジー (ME/Muzzle energy) 

初活量
銃口付近で計測された飛翔中の弾丸の運動エネルギー量。単位は一般的にフィート・ポンド(ft-lbf)が使用される。


マズルジャンプ(Muzzle jump) 

発射時の反動で銃口が上へ跳ね上がる現象。


マズルフラッシュ(Muzzle flash)

発射炎
発射時に銃口から放出される発射炎。


マズルブラスト(Muzzle blast) 

発射時に銃口から放出される発射ガス。


マズルブレーキ(Muzzle brake) 

銃口制退器
発射時のリコイル(反動)やマズルジャンプ(銃口の跳ね上がり)を抑える装置、またはその機能。
発射ガスが弾丸の進行方向に噴出すると銃が後方へ押されるため、上下左右いずれかの異なる方向にガスを噴出させて反動を軽減させる。


マズルベロシティー (MV/Muzzle velocity) 

銃口初速
銃口付近で計測された飛翔中の弾丸の速度。単位は一般的にフィート/秒(fps)が使用される。


マズルローダー(Muzzle loader) 

前装式。先込め式。
銃口から火薬と弾を入れて撃つ方式の銃。



薬室(Chamber)

※チャンバー参照



有効射程距離(Effective range) 

弾が持つ性能を維持しつつ、狙って命中させることが可能な距離。



ライフリング(Rifling)

旋条/線条
弾頭に回転を与えるためにバレル(銃身)内側に刻まれた溝。弾は回転しながら飛ぶことで空中での直進性が向上する。


ライフルマーク (Rifle marks)
ライフリングマーク(Rifling marks) 

旋条痕/線条痕(せんじょうこん)
弾丸の側面に残されたライフリングの痕。発射された弾丸は銃身内通過時にライフリングに食い込む。この時、弾丸側面にライフリングの痕が残り、この痕がライフルマークと呼ばれる。



リアサイト(Rear sight)

照門
後部照準器。
凹の形をしているものが多い。


リコイル(Recoil) 

反動
発射時に後ろへ押される作用。
弾頭が動き出す慣性と、装薬の燃焼ガスが前方へ噴射されることが原因となり発生する。


リコシェ (Ricochet) 

跳弾
物体に衝突した弾丸が跳ねること。


リロード(Reload) 

再装填
弾を撃ち切った後、弾やマガジンを新しいものに交換すること。
弾薬に対して使用される場合は、使用済みの薬莢(ケース)を再利用し、火薬(パウダー)や弾頭を再装填することを意味する。


リード (Lead) 

狙い越し。
見越し撃ち。
移動目標の先を狙って撃つこと。



レンジファインダー (Range finder) 

測距器
測距儀
目標までの距離を測るための機器、表示。



ローディングゲート (Loading gate) 

装填口
銃に備わった弾薬を装填するための挿入口、またはその入口の蓋。


ロード (Load)
ローディング (Loading)

装填
弾薬を薬室に送り込むこと。
マガジン(弾倉)を銃に入れること。
薬莢に装薬や弾丸をセットして弾薬を製造すること。



ワッドカッター(Wadcutter) 

紙のターゲットに穴を空ける標的射撃専用弾丸。


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