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Q&Aで学ぶ銃の知識 マシンガンの購入方法とは?

ライフル画像

初心者からマニアまで、銃に関するあらゆる疑問に答えるQ&Aです。

皆さんからいただいた質問と回答をまとめました。

マシンガンの購入方法とは?

Q
米国でバレル長16インチ以下の短いライフルやフルオートで射撃可能な銃を所持するには、どのような手続きやライセンスが必要なのですか?
A

業者としてフルオート火器を売買する場合はライセンスが必要ですが、個人が購入する場合はライセンス不要です。

欲しいマシンガンを見つけたらお金を支払って購入しますが、すぐに家に持ち帰ることはできません。

支払いを済ませたら申請書類(ATF Form4)に証明写真や指紋カードを添えてATFに提出すると共に、200ドルの税金を支払います。

(以前は地元の法執行機関の長によるサインが必要でしたが、法改正により2016年から不要になりました)

申請から9~12カ月後にATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)から許可の通知が届いたら、銃を家に持ち帰ることができます。

マウザーC96の構造

C96画像
Q
かなり古い銃となりますが、C96という銃の構造について教えてください。

リロード時にローダー(?)を必ず使わなければいけないのでしょうか?
A

弾を保持している金属パーツ(ストリッパークリップ/クリップ)は装填に必要です。

一発だけならストリッパークリップなしでも装填可能ですが、全弾装填するには必須です。(クリップなしでも不可能ではありませんが苦労します)

C96の着脱式マガジンバージョンであるM712~M714の場合は不要です。

C96はマガジンが空の状態でマガジンフォロアーが上昇し、ボルトの前進を阻んで後退状態を保持します。

マガジンフォロアーが下がるとボルトが前進するため、ボルトの後退を保持するにはストリッパークリップを使用したり、ボルトの後部に何かを挟み込んでボルトの前進を阻む必要があります。

マガジンを握って撃っても良い?

Q
Glock18等のマシンピストルを連射する時に、ロングマガジンのグリップから下の部分をサポートハンドで保持することにより、(フォアグリップやストックが無いときでも)安定した射撃が出来るのではないでしょうか。

剣道の握りのような形で、ストロングハンドの親指と人差し指の付け根を前に押しだし、サポートハンドの第二指~第五指で、ロングマガジンの前面を手前に引くような形で、リコイルを処理する感じです。
A

以前、FPSRussiaがサポートハンドでマガジンを保持しながら撃っていたのを思い出しました。

大戦中の銃など、昔の銃はマガジンを持つとジャムが多発するモデルが多々ありましたが、最近の銃ではそういった話は聞かなくなってきました。

マガジンがマガジンハウジング内でガタツキが大きいと、マガジンリップの角度が銃に対して変化するので、モデルによっては不具合が生じます。

しかし、グロックの場合はマガジンを保持して射撃しても全く問題ありません。

ただ、ピストルの射撃フォームを体で覚えている人にとっては不自然な体勢となるので、撃ち辛くなるかもしれませんね。

私が初めてフルオートのグロックを撃ったときは上手くコントロールできなかったのですが、慣れると通常のピストルと同じフォームでコントロールできるようになると思います。

パーツに品質差がある?

Q
銃器メーカーでパーツの品質って差があるのでしょうか。

大手メーカー(SIGやH&K)だと製造方法だけではなく素材の段階から高い品質を求められるとか。

あるいは大手も中小も特定の部品(銃身やバネなど)はみんなOEM品を使ってるとか
A

品質差がある場合もあれば、無い場合もあります。

同じメーカーでも安価なモデルから高級モデルまで様々なため、一概にメーカー別に品質を比較するのは困難です。

ご指摘の通り素材の段階から品質差がある場合もありますし、品質管理のレベルの違いによって不良パーツを排除しエラーの少ない製品を販売しているメーカーもありますが、その品質管理のコストが銃の価格に反映されることも多々あります。

また、バネ類やマガジンはOEMが多いです。

アメリカの大手メーカーの多くが社外品を利用しており、例を挙げるとスプリングフィールドアーモリー社で現在製造されている1911ピストルは、全てブラジルのIMBEL社から輸入したパーツをアメリカ国内で組み立ててアメリカ製として販売しています。

ライフリングピッチの効果とは?

Q
223レミントンのM193とSS109では「弾頭が重い=弾頭が長い」ので、ライフリングピッチが違いますよね。

ハンティングライフル等では状況に応じて各種重さ(長さ)の弾頭を使いますが、それで不具合があるとは聞いたことがありません。

わざわざライフリングピッチを変えるのは小口径・高速弾ならではの問題があるのでしょうか?
A

適切なライフリングピッチ(ツイストレート)は飛翔中の弾頭を安定させるために必要で、これは口径の大きさに関わらず影響します。

弾の回転が遅すぎると横転し命中精度低下やキーホールが発生し、逆に回転が速すぎても命中精度が悪化する他、銃身命数低下やジャケットの空中分解が発生するリスクがあります。

ですが、許容できる回転速度の範囲は大口径ほど余裕があり、小口径ほど許容範囲が狭い傾向があります。

口径が小さい場合、弾頭重量の増減による全長の変化が大きいですが、口径が大きいと少し全長が変化するだけで必要な弾頭重量を得られやすいため、全長の変化が少ない大口径は小口径ほど回転速度の変化を必要としません。

ただし、その許容範囲を超えるような弾頭重量(長い弾頭)を必要とする場合は、やはりそれに適合した回転速度が必要になります。

仮に長距離射撃において高度に命中精度を高めたいと考えた場合は、弾頭重量(弾頭の全長)だけでなく、気温、湿度、標高、弾頭形状による空気抵抗なども考慮して回転速度を決定する必用があります。

また、狩猟においてはビッグゲームハンティングなどで通常より重い弾頭重量を必要とする場合は回転速度の変更が必要になるケースもありますが、一般的な狩猟では殆ど考慮する必要がありません。

軍用モデルでは銃身の損傷を低減させるために可能な限り低速回転で発射するように考慮された歴史がありますが、時代と共に空気抵抗が小さい弾頭が開発され、昔と比べると回転率の許容範囲は広くなっている傾向があります。

ライフル銃について

Q
ボルトアクションライフルのKar98kや38式などの遊戯銃を使っていてボルトを後退させたときにバネの圧がかかりました。

実銃もそのような構造だと思い込んでいたのですが、本当はボルト後退して排莢するときに撃針のバネ圧が掛かるという事を耳にしました。

実際はどちらの構造が普及していて、モーゼル銃や有坂銃などの構造はどちらが当てはまるのでしょうか?
A

ライフルのモデルによって構造が異なります。

Kar98kやモシンナガンはボルトハンドルを上下させた際のボルトの回転運動を利用して撃針を後退させバネを圧縮しているため、ボルトを前後させる際はフリーな状態で殆ど抵抗がありません。

ストレートプルを除き、現代のボルトアクションの多くはこれと同様の構造を採用しています。

38式やエンフィールドはボルトが前進しきる直前にシアーが撃針の前進を妨げてバネを圧縮しているため、ボルト前進時の僅かな距離の間だけバネの抵抗があります。

エンフィールドはボルトハンドルを持ち上げた際もボルトが回転し、撃針のバネが一時的に圧縮されます。

ラジアスショルダーの利点とは?

Q
ラジアスショルダーといえばウェザビーが有名です。

しかし、これを模倣する業者もほとんどいないようで、あまりメリットは無いのかな? と思っていたのですが、 こちらのサイトで先日紹介された「14.9mm SOP」は、45度程度のショルダーのボディtoショルダー側に比較的大きなRが付いています。

この部分にRをつけることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

「14.9mm SOP」はネックtoショルダー側は普通ですが、ウェザビーの場合はこちらにも大きなRが付いています。

容積アップの面から考えると、こちらに大きなRを付けることは意味が無いことのように思いますが、何かメリットはあるのでしょうか。

想像できるデメリットとしては、ウェザビーのようなRとRが連続したショルダー形状の場合、ヘッドスペースが決まりにくいのではないかと思いますが。
A

開発者のロイ・ウェザビーが目指したのは弾速の高速化でした。

同じ装薬量で効率良く弾速を向上させる方法を模索し、その結果ショルダーにRを付けるとより少ない乱流でスムーズにガスが流れて高速化すると考えられ、特許が取得されました。

ところが、実際にはRがあるからと言って弾速が向上するわけではなく、通常のショルダーでも同じ弾速を出すことは可能で、特別な効果はありません。

また、ラジアスショルダー(レイディアスショルダー)のリローディングダイは通常より高価であったり、不完全燃焼パウダーを完全燃焼させるには通常のショルダーの方が効率が良いということもあり普及していません。(ウェザビーが特許を持っているという理由もあります)

現在のウェザビーのラジアスショルダーは、当時の名残りとも言えます。

14.9mm SOPのショルダーについては詳しい理由は分かりませんが、弾速の高速化を目的としたというよりも、ケースウォールの厚みとショルダー角の強さから都合上Rが付いているのではないかと思います。

対強盗にリボルバーはレア?

リボルバーの画像
Q
先日、南米チリで還暦過ぎの女性宅に強盗が押し入るも、女性がタウルスの38口径リボルバーで応戦し強盗を射殺したという事件がありました。

リボルバーで強盗や襲撃者を撃退したという事例はレアケースなのでしょうか?

また、強盗相手や街中で絡まれるなどしてお互いに撃ち合う銃撃戦に発展する事はあるのでしょうか?
A

リボルバーで強盗を撃退する事件はレアではありません。よくあることです。

ATFやFBIの統計を見ると、80年代まではリボルバーが圧倒的に犯罪に使用されていましたが、90年代からはピストルが上回るようになり、全体の2~3割の事件をリボルバーが占めるようになりました。

統計や年代によって推移が異なりますが、現在でもリボルバーはピストルに匹敵するレベルで使用されています。

銃撃戦に発展する事は、度々起こっています。

1~2人の死傷者では日本で報道されることはありませんが、アメリカのローカルニュースではよく報道されています。

私がカリフォルニアの街に住んでいたときも、近所のガソリンスタンドで銃撃戦が発生したことがありました。

ギャングの抗争が多いですが、一般人によるものもあります。

シリンダーが後退して撃発?

Q
リボルバーの撃発のメカニズムとして、ハンマーが、あるいはハンマーに押されたファイアリングピンがプライマーを叩いて撃発するという機構が一般的かと思うのですが、逆に、弾を装填したシリンダー部分をファイアリングピンにぶつけるようなリボルバーというのは存在しますか?
A

リボルバー以外では、日野式自動拳銃(ブローフォワード)、ジャイロジェット、スラムファイアショットガンなどが思い当たりますが、リボルバーでは存在しないかもしれません。

シリンダーだけを後退させるとシリンダーギャップが開いてしまうため、銃身も後退させる必要があるなど、可動部分が重くなるため機構的に都合の悪い構造になってしまいます。

銃身が可動するブローフォワードのリボルビングショットガンは存在しますが、それに加えて固定ファイアリングピンという構造のリボルバーは見た記憶がありません。

伸縮式ストック vs 折り畳み式

Q
20式小銃で折り畳みストック式が採用されなかった理由について「伸縮式ストックという上位互換のものが導入されているから」と主張されている方がおり、伸縮式ストックは飽くまでボディアーマーを着用してのエイム速度を早める為では、と反論すると「携行性の強化が主でボディアーマーとの最適化はおまけ」と返されてしまいました…。

AAVやオスプレイでの携行性強化に関しては13インチ銃身が主に貢献していると考えますが、伸縮式ストックの導入理由が「携行性強化が主でボディアーマーとの最適化は副次」というのは本当なのでしょうか?
A

導入理由は公開情報なのでしょうか。残念ながら私はこの内情について把握していません。

折り畳み式(フォールディングストック)と伸縮式(テレスコーピングストック)の違いについてですが、折り畳み式は折り畳んだ際に幅に厚みが生じるものの、全長を短くコンパクトにしたい目的では折り畳み式の方が効果的です。

一方、ご指摘の通りボディーアーマー着用時や体格差の違いに対応させる目的では伸縮式の方が微調整が可能で効果的です。

どちらのストックも一長一短があるため、より適切なストックの選択は目的によって異なります。

20式については導入目的が公開されていなければ推測するしかありませんが、私の個人的見解は全長の長さよりもボディーアーマーなど装備品や体格に対応させる目的の方が重要度(優先度)が高いと考えます。

高圧な弾薬を使った方が良い?

Q
ハイポイント社のピストルキャリバーカービンは短機関銃の様に+P弾を使用した方が上手く作動するのでしょうか?

以前、同社の拳銃を鍋で加熱したところスライドまで溶けた動画を見まして、こうした低価格、低品質な銃には装薬を多くした方が上手く作動するが危険ではないのか疑問を持ったのです。
A

銃の製造メーカーが+P弾薬の使用を認めていれば良いですが、そうでなければ使用するべきではありません。

+Pを使用できるか否かは、付属する説明書に記載されているのが一般的です。

モデルによっては高圧力の弾薬の方が快調に作動することもありますが、作動が良くない原因が何であるか分からない状態で高圧な弾薬を使用するのは危険を伴います。

通常は、安価な銃でもメーカー側が通常の弾薬で作動することを確認していますので、ジャムが多ければ銃に異常があることを疑う方が先です。

銃のパーツに不具合は無いかを確認し、銃のクリーニングと使用弾薬の変更、スプリング類の交換など確認を経てから+Pなど高圧な弾薬を試すことをお勧めします。

全米ライフル協会はどんな団体?

Q
全米ライフル協会とは、客観的に見てどういった団体なのでしょうか?概要は知っているのですが、どうも極端に誇張されてばかりのようです。

特に日本では、ネット上で調べてもトンデモ集団のような扱いで笑われていたりするだけで、実際のところがよく分かりません。

そんなに過激な団体では無かったと記憶していますが…?
A

全米ライフル協会(NRA)は、一言で言えば「射撃技術を啓蒙する非営利団体」です。

1871年にニューヨークで設立された団体で、切っ掛けは兵士の射撃技術の低さを憂い、南北戦争の北軍の将軍等によって射撃技術向上のための「ライフル射撃クラブ」から始まっています。

この活動は現在でも継続されており、NRAの主な活動は、射撃大会の開催、安全の教育、民間から法執行機関まで幅広く射撃技術を向上させる活動等がメインです。

マスコミではNRAが銃規制法成立を阻止する圧力団体と報道していますが、これは正解でもあり、間違いでもあります。

アメリカではこれまで複数の銃規制法が施行されていますが、実際NRAは、NFA(1934年)、FFA(1937年)、GCA(1968年)といった大きな銃規制法を支持してきましたし、21世紀でも銃規制法の内容によって支持する立場をとっています。

しかし、憲法や連邦高裁判決で保障されている武装する権利を脅かす恐れがある法律には反対しており、ロビー団体として注目され始めたのは1970年代に入ってからといえます。

また、歴史的に古くから議会や政治家との繋がりも深いため、強い発言力があるのも事実です。

マスコミやリベラルにとっては、NRAという象徴的な存在はターゲットとして打ってつけと言えるかもしれません。

銃規制が進まない原因が「NRAという組織の仕業」というイメージは、知らない人から見ても理解しやすいでしょう。

しかし、NRAの活動は合法であり、彼らが持つ力の背景には、500万人をこえるNRA会員と、その更に背後には巨大な銃器市場が存在します。この市場規模は膨大で、429億ドルと言われています。

NRAが謎の力で好き勝手な活動をしているわけではなく、大勢の支持者が保障された権利を守ることを望んでおり、マスコミが伝えない銃関連ビジネスで生活している人にとっても死活問題なため、NRAは支持者の力によって活動しているといえます。

冷却されやすい設計とは?

ベレッタ92FSの画像
Q
ハンドガンにおいて、熱が溜まっても冷却されやすいデザインというのはあるのでしょうか?
A

リボルバーやベレッタ92FSの様に、銃身が露出しているハンドガンは相対的に冷えやすいと言えますが、冷却効果と呼べる程の効果はありません。

ハンドガンは熱による影響を受けにくいため、冷却機能を必要としません。

しかし、H&K P7のようにフレームが加熱しやすいモデルもあり、そういった設計は現在では避けられる傾向があります。

銃の分解は必要?

Q
「銃の分解は自分が持っているやつだけでも出来るようにしとけ」と、ドラマで言っていたのですが、やはりそうなのでしょうか?

通常分解と完全分解はどのような時に行うのでしょうか?
A

ある程度銃を分解できなければクリーニングしたりパーツの状態を確認できませんから、簡易的な分解方法は知っておくべきです。

いわゆる通常分解は全ての銃で可能ではありませんが、可能な場合は日常的なクリーニング時やパーツの交換時などで行います。

多くの場合、完全分解(精密分解)は知識や専用工具が必要なため一般ユーザーには不要で、一生経験しないユーザーが殆どではないかと思います。

しかし、徹底的にクリーニングしたい場合や、パーツを交換する場合など、必要に応じて行われます。

原則としてメーカーは専門知識を持たないユーザーによる完全分解を推奨しません。

一方で軍用ピストルは完全分解しやすい構造が多いので、定期的に完全分解するユーザーもいます。

古い銃を購入する際の注意点

14年式 セイフティ
Q
南部14年式を探しているんですが、ガンブローカーなどで$1000で取り引きされてる物はしっかり撃てる物ですか?

それともちゃんと実動する物であればもっと出さないとダメですか?
A

価格が高価なほど状態が良い傾向がありますが、実射可能であるかは必ずしも価格と比例しないため、オンラインで購入する場合は出品者の言葉を信じるしかありません。

実射可能かという判断は、現物を入手してから実際に分解して判断した方が良いですし、もし判断する知識や自信がない場合は地元のガンスミスに現物を持ち込んで相談されることをお勧めします。

500~600ドル程度でも十分実射可能なものもありますが、最終的には自己責任になると思います。

実射を前提とする場合、私なら地元のガンショップやガンショーに足を運んで現物をチェックします。

キャストで反動を修正?

Q
ストックのキャストは照準線に顔を合わせやすくするため、リコイルを右利きなら右上から上に近付けるためと思っています。

右撃ちなのに左上にリコイルがある場合、キャストで修正することは可能でしょうか?
A

キャスト修正で改善できると思いますが、その前にストックの長さ(レングス・オブ・プル)を疑ってみるのも良いと思います。

構えたときに、親指と鼻の距離が指二本分ぐらいが理想的です。(セミ・グリップ・ストックなどの場合)

また、射撃姿勢も原因になりうると思います。

ベンチで撃つ場合は、イスの高さでリコイル処理が変わりますし、スタンディングでも姿勢が影響しがちですね。

自然に前傾姿勢になれているかもチェックポイントです。

国産小銃が良い理由

Q
自衛隊が装備する小銃は国産がいいという話がありますが、それは何故なのですか?

国産小銃のほうがどのような点がよいのでしょうか?

海外製の銃を輸入またはライセンス生産では国産に比べてどうなのでしょうか?
A

以前にも同様の質問に回答したことがあるのですが、安全保障上の理由から国産に利点があります。

国産であれば有事の際でも小銃が必要なときに必要な量を確保することが可能ですが、海外に外注すると相手の国やメーカーの都合によって入手困難となるリスクや、入手可能な場合でも必要な量を必要な期間内に確保できるとは限らないといったリスクがあります。

また、将来一度失った製造ラインを再度作りなおすには、設備や人材といったコストが負担となることも予想されますし、国内で製造できる環境を維持することで海外メーカーとの交渉において有利に働くこともあります。

ライセンス生産は国内での製造ですが、この場合も仕様変更が必要となった場合も勝手に改変することはできないことで相手の都合次第という面もあります。ただ、これは契約内容にもよります。

また、ライセンス生産でオリジナル通りの性能を出せるとは限らず、技術者のスキルや設備など条件によっては要求される性能を満たさない場合もあります。

多弾倉マガジンは登録料が必要?

Q
シュファイヤ社などのメーカーが発売しているドラムマガジンや、ロングマガジンのような通常よりも容量の大きい弾倉は、追加で登録料がかかるのでしょうか?
A

アメリカでは多弾倉マガジン(LCAM / ラージ・キャパシティー・アムニション・マガジン)は州によって規制が異なります。

規制されていない州では登録や登録料は不要です。

以下の州ではマガジンの装弾数に規制があり、規定以上の装弾数を持つマガジンは所持できません。

  • カリフォルニア州(10発まで)
  • コロラド州(15発まで)(規制法施行前から所持している場合は所持可能)
  • コネチカット州(10発まで)
  • ワシントンDC(10発まで)
  • メリーランド州(10発まで)(規制法施行前から所持している場合は所持可能)
  • マサチューセッツ州(10発まで)(規制法施行前から所持している場合は所持可能)
  • ニュージャージー州(15発まで)
  • ニューヨーク州(10発まで)
  • ハワイ州(ハンドガンのみ10発まで)

※法律は頻繁に変わります。自己責任でご確認ください。

実在銃器への名誉棄損

Q
銃器はわかりやすい悪役として引っ張って来られることも多いですが、その際にどう見ても有名な実在製品としか思えないアイコンや画像を用いたり、或いはM16やAKのように実在名も出しているケースは結構見受けられます。

こういったケースは場合によっては特定の商品・会社への名誉棄損になりそうなものですが、訴訟になったりはしないのでしょうか?

また、国連本部前の有名な像がどう見てもコルト製リボルバーであったり、日本でも都内の警察ポスターでかなり過激な表現を見かけますが、公的機関への注意や指摘というのは無いものなのでしょうか?
A

M16(AR15)やAKは様々なメーカーが製造し、またパブリックドメインになっているためメーカー名を名指ししない限り問題ありません。

もちろん名誉棄損で訴えることは可能ですが、メーカーの不利益が証明されなければ勝訴できる見込みがないため、何か不利益となる事情がある場合を除き、訴訟にならない場合が多いです。

国連本部前の像も形状はコルトパイソンですが、コルトの文字は無いうえにコルトにとって不利益になっていると証明するのは難しく、フェアユースの範疇と思われます。

ひとつの銃で複数の目的に使用可能?

Q
実銃の所持について質問があります。

ホームディフェンスとキャリーガンと射撃練習の3役を、一丁の銃で済ますという事はあるのでしょうか?
A

考え方は人それぞれですが、もちろん可能ですし、そうしている人もいます。

コンシールドキャリー用として携帯する銃で日常的に射撃練習するのは必須です。

銃に問題があっても、普段から撃っていなければ問題点を見つけられません。(いざという時に問題が見つかるのは最悪のケースです)

ホームディフェンスとしては、専用の銃を使い分けるか、普段から携帯している銃を使用するか、それは自由です。

趣味用と実用を併用しても問題ありませんが、実用とする場合は命に関わるため、日頃からの念入りなメンテナンスをおすすめします。