コンパクトなピストルは携帯性が良い反面、扱いが難しくなると聞いています。
しかしグロック19やP229のような丁度良い小ささのモデルは非常に人気があるようですし、CCWだけでなく公機関のデューティピストルに採用されている例も結構あるようです。
AR15系でカービンサイズが事実上の汎用標準サイズに変わっていったように、ピストルもフルサイズの標準モデルはあまり居場所が無くなってきたのでしょうか?
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AR15は使用弾薬が20インチバレルに最適化されていた背景があり少し状況が異なりますが、ピストルの場合は射撃性能を比較するとフルサイズの方が優位にあります。
銃は重い方がリコイルが軽減され、速射時の集弾率が良い傾向があります。
そのためオープンキャリーが許される法執行機関では、フルサイズが大きなシェアを占めています。
しかし一方で、オープンキャリーが可能な場合でも、実射性能よりも軽量で携帯性を重視したピストルの方が日常の負担が少なくて良いという考え方もあり、どちらを優先させるかはユーザーによります。
また射撃スキルや手の大きさも個人差があり、一概にどちらが最適とは言えません。コンパクトピストルであっても、必要な命中率が出せて扱いこなせるなら問題ありませんが、不特定多数が銃を扱う法執行機関では注意が必要となり、自分に合わない場合はフルサイズが選択できるオプションも必要になります。(アメリカの殆どの法執行機関では条件次第で選択可能です)
私は市場にフルサイズの居場所が無くなっているようには感じていないのですが、ハンドガンは携帯性と実射性能がトレードオフの関係にありますので、シェアに差があるものの、概ね住み分けができているのではないでしょうか。