>その際に薬室の内径をどのように決めるのでしょうか?
弾薬の仕様によって異なります。
一般的には、弾頭装填済状態のケースネックとチャンバーネックのクリアランスが0.001インチから0.005インチまでのサイズが殆どですが、ポピュラーなサイズは0.002インチから0.003インチです。
理論的には0.001インチに近いほど良いのですが、実際は仕様の条件次第となります。
大口径や高圧の弾薬では少し広めのクリアランスを取った方が良いとされますが、必ずしも口径差で判断できるものではなく、ケースの製造メーカーやブランド、またはガス圧や弾頭のサイズ等の組み合わせによっても最適なサイズが異なります。
ベテランのベンチレストシューターも使用する弾薬に合わせながら異なるタイトネックチャンバーを試して最適な結果を得ており、各仕様を考慮した総合的な判断からサイズが選択されています。
>338ラプアマグナム等の大口径マグナムでも効果があるのでしょうか?
タイトネックチャンバーの目的は、銃身と弾薬の中心軸を合わせることやケースの寿命を延ばすことですので、口径のサイズに関係なく効果があります。
ですが、ケースが汚れると事故の原因となったり精度の低下を招きやすくなりますし、市販の弾薬も使用できないので、ハンティングライフルやミリタリーライフルでは推奨されません。