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エアソフトガンの商品化基準とは?

銃の画像トイガンで恐縮ですが、管理人様の御経歴から質問させていただきます。

私は映画が大好きなので観た映画に登場する銃が気に入ると購入しております。古くは「マイアミバイス」S&W M645(MGC製)に始まり、「ダイハード」M92F,「HEAT」コルト M733などです。「TEARS OF THE SUN」や「コラテラル」SIG P226(ジョン・マクレーンも似合うと思います)は当然としても「SP 警視庁警備部警護課第四係」SIG P230JPなんてマイナーな銃まで発売されるくらいですから、ありがたい時代になりましたけれど,拳銃ではP-38やブローニング・ハイパワー、小銃ではMk11と同12(ルックはありますが)等商品化されない方が不思議な銃があります。

そこで次の質問をさせていただきます。

  1. エアガン・メーカーは何を基準にして商品化しているのでしょうか?
  2. 自社商品に関する他社アフターマーケット品、例えばマガジンやフリップ式サイト等の存在を営業上良しとしないのか?なぜ商品化しないのか?

以上についてお答えいただければ幸いです。

「硫黄島からの手紙」で南部九四式拳銃が出てきたときは驚きましたが、同十四年式拳銃も発売されても良い様な気がします。個人的には日立工機九二式重機関銃なんて出たら、衝動買いしそうです(あ、価格にも因ります)。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

銃の画像私も映画の影響でエアガン/モデルガンを購入することが多いので、お気持ちはよくわかります。

マイアミバイスは懐かしいですね。私はマイアミバイスの影響でショルダーホルスターを購入し、同時にドンジョンソンのファンなので、刑事ナッシュブリッジスを見て、それまで敬遠していた.38スーパーの1911が好きになりました。

 

>1.エアガン・メーカーは何を基準にして商品化しているのでしょうか?

おそらくメーカーによってそれぞれ考え方や経緯が異なると思いますが、私がいたメーカーでは、マニアックな層よりも、幅広い層に受けるモデルを探す傾向がありました(現在もそうですが)。

金型は安くありませんし、採算が取れるように知名度や話題性のあるモデルが商品化されやすいといって良いと思います。GUN誌やアームズ誌といった月刊誌で話題になったモデルや、それに対するネットの反応を気にしている社内の様子もありましたね。

しかし、ビジネスとして安全な道を選ぶことで却ってファンから「無難過ぎてつまらない」という反応も出てくるので、必ずしも誰もが満足できる製品化はできないのかもしれません。不景気だと特にマニアックなモデルは避けられます。

また私が在籍した当時、製品化するモデルについて部署を超えた社内アンケートが実施されたこともありましたが、これはレアなケースで、ほとんどの場合、上層部と社長による会議で決定されていました。(私は会議に参加しませんでしたが、内容は伝聞で社内に広がったので、社員なら大体の経緯は把握できました)

一部を除き社員は銃が好きな人の集団だったので、それぞれファン目線で「こんなモデルが欲しい」という意見は多くありましたが、どれだけの消費者が欲しいと思うかに重点が置かれていたと思います。

 

>2.自社商品に関する他社アフターマーケット品、例えばマガジンやフリップ式サイト等の存在を営業上良しとしないのか?なぜ商品化しないのか?

このご質問も1の回答と被りますが、利益率の悪い商品は消極的になりやすいのかもしれません。

私の当時の上司は「〇〇シリーズは儲けが少ない」とボヤキながらも、「幅広い層を集めて注目されることで、それまで興味の無かった他のシリーズも購入してもらうために必要」という説明をしており、なるほどと思いました。

そのため、アクセサリーを充実させることも重要なのですが、それでも損失が出ないように纏まった数が売れなければ意味がないので、モデルによっては商品化が躊躇されることもあります。

また、実際に試作品を作ってみて、技術的問題や経営的問題からお蔵入りすることもあります。実際、私も社内でお蔵入りした試作品を見たことがあり、「昔ネットで噂だった話は現実になる予定だったのか」と驚いたことがありました。

「なぜこのモデルを製品化しないのか?」と思われている製品も、実は製品化が検討されていたというケースも多いと思います。