米国での銃購入方法

最近渡米したという在米日本人の皆さんからアメリカで銃を購入する方法についてのメールや問い合わせを多数受けているので、ここで「非移民外国人がアメリカで銃を購入する方法」をご紹介したいと思います。

因みに、法律は常に改正されるものなので、実際に購入する場合には必ず確認を取っていただきたいし、何かトラブルが起きても当方は責任を取りかねるので、全て自己責任の上でお願いします。

 

 

非移民外国人による銃器購入条件

皆さんからの銃購入に関する質問で最も多いのが、「外国人でも購入できるのか?」というもの。「就労ビザ持ちだが購入できるか?」「留学生だけど購入できるか?」といったものが多い。 これらの答えは、YES。合法的に購入可能です。 ただし、基本的に市民権を持たない外国人が銃や弾を購入することはできず、購入のためにはいくつかの条件があります。

まず最低条件はこちら。

  • 年齢制限をクリア(ハンドガン購入は21歳以上。それ以外は18歳以上)
  • 合法的にアメリカに入国し、非移民ビザを保有しアメリカ国内に居住している者

ノービザ(ビザ免除)でアメリカに入国した場合は条件を満たさないため、観光客は不可となります。

 

 

非移民外国人による銃購入が許可される条件

非移民外国人が銃を購入するには、以下の条件のうち1つでも該当していれば許可されます。

  • 米国政府(連邦政府、州政府、地方政府、連邦政府指定のインディアン事務局)によって合法的に発行された期限切れではないハンティング・ライセンス(狩猟免許証)、またはその他許可証を所持している者
  • 米国政府に認められた合法的な狩猟やスポーツ目的で入国した者
  • 米国司法長官から禁止の免除を受けた者
  • 米国政府または米国に本部を置く国際機関から認定された外国政府の公式代表者
  • 他国へ向かう途中の認定された者
  • 国務省認定の外国の公式訪問者または著名人
  • 公式な法執行業務のために入国した友好国の法執行員

(参考:May a nonimmigrant alien who has been admitted to the United States under a nonimmigrant visa possess a firearm or ammunition in the United States_ _ Bureau of Alcohol, Tobacco, Firearms and Explosives
(参考2:QUESTIONS AND ANSWERS – REVISED ATF F4473 (APRIL 2012 EDITION)
(参考3:ATF Form 4473

 

 

ハンティング・ライセンス(狩猟免許証)

必要な条件のうち、最も一般的なのはハンティング・ライセンスの取得でしょう。その取得方法は様々で、カリフォルニア州では、最低10時間以上の講習の受講が必要となります。地域によっては毎週のように射撃場等で講習会が開催されるので、その詳細は個別に調べる必要があるでしょう。

殆どの場合、土曜日の午前中から5時間、翌日曜日の午前中から5時間開催されることが多く、受講者は子供から大人まで年齢層も幅広い。アメリカでは釣りをするにもハンティング・ライセンスが必要であるため、射撃猟のみならず、様々な猟での法的なことから基本的な山でのサバイバル術まで教えられます。

 

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アリゾナ州発行のハンティング・ライセンスの一部

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アラスカ州発行のハンティング・ライセンス



 

カリフォルニア州でのこうしたライセンス取得までの過程は、他の州から見ると厳しいかもしれません。何故なら、州によっては簡単にネットを利用してオンラインでライセンスを購入できるからです。もし、カリフォルニア州住民で、講習受講の時間が無いという人は、他州のライセンスを購入する手もあります。銃購入条件には、「居住する州のライセンスしか認めない」とは、どこにも書いていないので、カリフォルニア州民がアリゾナ州のハンティング・ライセンスを購入しても問題ありません。

ただし、発行されたライセンスはその州でのみ有効なので、アリゾナ州で発行されたライセンスを所持してカリフォルニア州で猟は出来ません。この場合、自宅のあるカリフォルニア州で銃は買えるが、猟をするにはアリゾナ州まで行く必要があることになります。

ハンティング・ライセンスの種類と価格は各州によって様々であり、他州の人間が購入する場合の一般的な価格は100~200ドルが相場です。一方で小動物ハンティングでは20~30ドルと価格に開きがあるので注意しましょう。ハンティングをする気はなく、銃を購入するためだけにライセンスを必要とする人は、安価な方を選択すると良いでしょう。

 

 

銃購入時に必要なもの
  • パスポート
  • I-94(入国許可証。通常は入国時パスポートに付属)
  • 合衆国(DMV)で発行された運転免許証
  • 3ヶ月以上の居住を証明できるもの(3ヶ月分の電気代や水道代の明細書、賃貸契約書など)
  • ハンティング・ライセンス(又はその他の特別許可証)
  • FSCカード(カリフォルニア州で購入する場合のみ)

とりあえず、これだけあれば銃は購入できます。

3ヶ月以上の居住証明については、私が初めて銃を購入した当時は運転免許証は証明書として不可でしたが、現在は条件が緩和されて運転免許書が居住証明書として使用できるようです。

I-94は自動化により撤廃されました。

※居住証明の90日ルールは法改正により撤廃されました。

 

 

FSC (Firearm Safety Certificate)
HSC (Handgun Safety Certificate)

カリフォルニア州で銃を購入する場合、FSC(ファイアーアーム・セイフティ・サーティフィケイト)が必要となります。これはカリフォルニア州だけで必要な証明書であるので、他州では必要ありません。これは、ガン・ショップやガン・ショーの会場等でテストを受けるとディーラーから発行される証明書です。(免許ではない)

元々、BFSC(Basic Firearms Safety Certificate)という名で選択式テストを受けるか、指定されたビデオを見ることで発行されていました。しかし、2003年からHSC (ハンドガン・セイフティ・サーティフィケイト)に移行され、選択式テストを受けるのみとなりました。

【※2015/06 追記】

法改正により2015年1月からHSCはFSCに移行しました。ハンドガンに限定せず、全ての銃器が対象となり、カリフォルニア州で銃を購入するにはFSCが必要となります。ただし、旧HSCカード保有者や、ハンティングライセンスを保有している者でロングガン(ライフルやショットガン)を購入する場合は免除されます。 よって、ハンティングライセンスを保有する外国人にとっては以前と変更ありません。

FSCの詳しい資料はこちらからダウンロードできます。

 

私が所有するHSCカード

 

こちらは裏側

 

 

FSC例題  

例題1

ハンドガンを扱う際には、トリガー・ガードの外、または銃の横に指を置く。 Yes / No

例題2

子供の手の届くところに装填済みの銃を置いておけば、軽犯罪又は重犯罪となる。 Yes / No

例題3

最も一般的なハンドガンは次のうちどれ?

  • A シングル・アクション・リボルバーと、ダブル・アクション・リボルバー
  • B セミオート・リボルバーと、ピストル
  • C セミオート・ピストルと、オート・ピストル
  • D リボルバーと、セミオート・ピストル

例題4

ベッドサイド・テーブルに装填した銃をしまっておくのは安全である。  Yes / No

例題5

一般的に、キャンプ場で装填した銃を所持するのは合法である。 Yes / No

解答は次の通り。 1-Yes / 2-Yes / 3-D / 4-No / 5-Yes

 

この様に、基本的な銃器の知識や操作方法の他、法律に関する問題までカバーしています。30問中23問(75%)正解すれば合格。実際の問題は全て英語ですが、制限時間が無いので多少英語が苦手な人でも焦らず解答して欲しいと思います。

費用は25ドルで2回受けることが可能(2回目も1回目に受けたディーラーでなければならない)で、仮に不合格でも費用を払って何度でも再テストを受けられます。銃についての基本的な安全知識があれば問題ありませんが、少しでも不安があれば前もって勉強しておくことをお勧めします。

練習問題は50セント~1ドル。解説ビデオは5ドルでディーラーやガン・ショップなどから購入できます。また、テストには安全に銃を操作できるか技能も試されます。実際にハンドガンとダミー・カートを使用して、DOJインストラクター(ガン・ショップの店員)の前で、弾の装填と装填された弾を安全に取り出す操作をやって見せることが必要です。 これらをクリアしたら、その場でFSCを発行し受け取れます。

 

 

米国では知られていない現実

こうして非移民外国人でもアメリカで銃を購入できるわけですが、この事実を知らないガン・ショップ or ディーラーは非常に多いのです。私の経験では3件に2件は知らず、「外国人はダメ」「エイリアン・カード(移民カード)が無いとダメ」と断られることがありました。この場合、合法であることを説明する必要があるので面倒です。

しかし、銃を購入する際に記入する登録用紙(ATF Form 4473)の裏には上で紹介した例外条件を記載した項目があるので、これを元に説明すれば相手も信じやすいでしょう。諦めず頑張って説得してください。

Good Luck!!




 
 
 
 
 

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