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ショットガンは2発同時発射する?トリガーの数の違いとは?

銃の画像

ご質問を頂きました。

ショットガンで,赤い円柱型の弾を2本ずつ並列に入れているのを見ますが 同時に発射されるのでしょうか。

なぜ2本ずつなんでしょうか。

今回はショットガンやライフルのトリガーと銃身の本数について解説します。

ショットガンは2発同時に発射される?

ショットシェルを水平に装填する「水平二連式」と、縦に装填する「上下二連式」は、どちらも2発同時発射が可能なモデルと不可能なモデルが存在します。

シングルトリガー

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Photo via shootinguk.co.uk

トリガーが1本しか備わっていないモデルでは1発ずつ発射され、2発同時に発射することはできません。

2発発射するには2回トリガーを引く必用があります。

ダブルトリガー

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しかし、トリガーが2本備わっているモデルでは、1本のトリガーにつき1発発射することが可能で、2本のトリガーを同時に引けば2発同時発射されます。

ダブルセットトリガー(DST)

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ただし、ダブルセットトリガー(DST)は例外です。

ダブルセットトリガーとは、リアトリガーを引くとフロントトリガーのトリガープルが軽くなる構造のトリガーです。

フロントトリガーが撃発用トリガーのため、リアトリガーを引いても発射されません。

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ダブルセットトリガーではリアトリガーを引くとリアトリガーがフロントトリガーの中に入り込み、リアトリガーのトリガースプリング(板ばね)の反発力によってフロントトリガーが持ち上げられるためフロントトリガーのトリガープルが軽くなります。

これは携帯時には重いトリガープルによって誤射事故を防ぎ、射撃時にはトリガープルを軽くすることで精密射撃が可能になります。

また、中央のネジによってトリガープルの重さを調節することが可能です。

銃身の本数

銃の銃身の本数は様々です。

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Photo via africahunting.com

銃身が3本の場合もあれば・・・

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Photo via africahunting.com

・・・銃身が4本の場合もあり、それぞれメリットとデメリットがあります。

銃身の本数が多いと装弾数が増加し、弾の数だけ素早い連続射撃が可能です。

また、狩猟では異なる種類の弾薬を装填することで、獲物の種類や距離に応じて撃ち分けが可能になります。

例えば、ショットガンでは鳥用のバードショットと鹿用のバックショットを装填することで、どちらの獲物が現れても素早く適切な弾薬を発射可能です。

ただし、これは発射する銃身を選択可能な切替機能(セレクター)が備わっているモデルや、ダブルトリガーが備わっているモデルに限ります。

こうした切替機能が備わっていない場合は、一般的に水平二連式では初弾(初矢)は左の銃身から発射され、次弾(後矢)は右の銃身から発射されます。

また、上下二連式では初弾が下の銃身から発射され、次弾は上の銃身から発射されます。

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Photo via thisiswhyimbroke.com

そしてショットシェルとライフル弾を装填可能なコンビネーションガンでは、近距離の獲物にはショットシェルを発射し、遠距離の獲物にはライフル弾を発射可能です。

しかし、銃身の本数が多いと重量増や製造コスト増の問題があり、クリーニング時の手間もかかるためメンテナンス性が悪くなります。

銃が重くては徒歩で移動する際の負担になる他、素早く移動する獲物を狙いにくくなります。

このように、どの本数の銃を選択するかという問題はメリットとデメリットを理解したうえで使用目的に応じて選択する必用があります。

ですが、中折れ式のショットガンやライフルでは、重すぎず、かつ必要な装弾数を持つ2本の銃身が多く普及しています。

ショットガンの構造については以下の関連記事をご覧ください。

散弾銃(ショットガン)の構造:ポンプアクションとオートマチックの仕組み

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