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スタームルガーLC380はジャムが多い?

faq_q護身用のオートマチックキャリーガンの信頼性について質問があります

Gun professionalsの2013年6月号でスタームルガー社最新の護身用キャリーガンである、Ruger LC380の紹介記事がありましたが、実射テストで120発中4回作動不良が発生しました。いくらオートピストルと言えど、スタームルガーという大手企業の最新機種にしては作動不良が多い気がします。また、記事内でも「LC380のようなキャリーガンを見ると、新品箱出しで完全作動することを期待しがちだが、実際はブレイクイン(馴らし)が必要な場合が多く、慣熟も兼ねて最低でも100発は撃ちたいところだ。」と書かれていました。

youtubeの米国在住の日本人で様々な銃や銃に関する情報を紹介している方も「コンシールドキャリー用のオートは結構な頻度でジャムる銃が多いので。」とコンシールドキャリーガンに関する動画のコメント欄に書いていました。

護身用のキャリーオートピストルは大抵380ACP弾を使用している場合が多く、そうなると撃発システムは
ストレート・ブローバック方式となり、必然的にリコイルスプリングが強くなるのでその様な要因があるので
しょうか?

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Photo via ruger.com

 

faq_a確かに4/120は多い気がします。

当該記事を読んでいないので詳しいことはわかりませんが、作動不良の原因次第で許容できるかどうか評価が変わると思います。

新品箱出しだと大抵の銃は馴らしが必要だと思いますが、ジャムをゼロに近づけるためにはその過程で相性の良い弾を見つけるのも重要だと思います。特にコンシールドキャリー目的で所持する人は、FMJとは弾頭重量や弾頭形状の異なるホローポイントを使用する傾向にあるので、有名ブランドであっても相性問題でジャムが頻発する原因になることがあります。

コンシールドキャリーに使用されるコンパクトオートは、モデルによってジャムが目立つものがあります。特にショートバレル+ポーテッドバレルの組み合わせはガス圧低下を招くのでジャムのリスクが高いですし、通常のバレルでも長さが短くなるほどその不安がでてきます。

LC380はショートリコイルですが、個人的体験と印象から.380ACPは9mmなどの強力な弾薬と比較するとジャムの発生率は高いと思います。銃が完璧に作動していても、グリップが甘いと調子が悪くなることが多く、やはりガス圧の低さはこうしたリスクが伴うのでしょう。ただし、これは相対的リスクであって、現代のメジャーなメーカーのモデルは実用上問題ないレベルがほとんどだと思います。

個人的には、とりあえずジャムが発生したら、弾頭重量、弾頭形状、マガジン、チャンバー周辺の汚れ、グリップを疑いますが、これらをクリアしてもなおジャムが頻発する場合は、自分には合わないと判断してキャリーすること自体を諦めます。